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《宮田笙子パリ五輪辞退問題》またもや発覚した五輪代表選手の不祥事…飲酒・喫煙・大麻・闇カジノ、前回大会前には不倫での処分も

集英社オンライン / 2024年7月22日 18時27分

「WBCの野球はベストメンバーなのに」パリ五輪サッカー男子日本代表に向けられる厳しい意見! 最強メンバー揃わず戦いへ…「OA枠を使わない理由」と「メダル獲得の確率」〉から続く

未成年のパリ五輪日本代表選手が、大会直前に出場を電撃辞退した。大騒動となった一件について、賛否真っ二つにわかれて大きな議論を呼んでいる。五輪選手による不祥事・処分は、これまでの五輪の歴史のなかでも何度も起きてきたが、今回の一件はなぜこれほど大きな騒動に発展したのだろうか。

未成年飲酒・喫煙での処分…過去には違法賭博や不倫の例も

相次ぐ未成年五輪選手の不祥事

7月19日、日本体操協会は都内で緊急記者会見を開いた。1週間後に開幕をひかえたパリ五輪体操女子の主将・宮田笙子選手(19)の出場辞退を発表。



辞退理由は「代表行動規範の違反」とし、会見では宮田選手が6月末から7月初めにかけて、「未成年喫煙と飲酒を行ったため」と説明されている。

一方で、五輪選手の未成年飲酒をめぐっては、先月にも処分があったばかりだ。

6月17日、スケートボードの国内統括団体・ワールドスケートジャパンは、5月に中国・上海で行われたパリ五輪予選に出場したスケートボード日本代表選手のうち、未成年の男女計4名が現地で飲酒していたとして、2人を厳重注意、1人を注意、1人を不問としたことを発表した。

この一件では代表の西川隆監督も管理責任から戒告処分を受けているが、選手名に関しては公表されていない。また、これとは別に“選手名非公表”による未成年飲酒の処分は4月にも行われている。

また4月には、パリ五輪ハンドボール男子日本代表の4選手に対し、日本ハンドボール協会は活動停止処分を発表。協会によると、4選手は日本代表としての活動期間中、深夜の外出と飲酒を行ったうえ、関係者以外立ち入り禁止の宿泊施設に第三者を招き入れたという。

これにより、2選手には6週間の活動停止処分が下され、残りの2選手は1年間の活動停止ならびに、パリ五輪の出場取り消し処分となった。

宮田選手だけでなく、すでに今大会では、開幕前から多くの代表選手の不祥事が問題となっているが、選手による“開幕直前のお騒がせ”は、過去の大会でも相次いで起こってきたことだ。

不倫・大麻・違法賭博…“炎上会見”と“号泣会見”  

前回の東京五輪では、大会直前に開会式などの関係者による不祥事が相次ぎ、続々と辞任したことが話題となったが、選手が処分を受けた事例もあった。

2020年9月に週刊誌で不倫が報じられた水泳・瀬戸大也選手だ。

当時、瀬戸選手は東京五輪日本代表に内定していたが、日本水泳連盟は不倫が競技者資格規則の「スポーツマンシップに違反」として活動停止処分を下した。(処分期間が年内いっぱいだったこともあり、翌年の五輪出場は出場)

また、大会直前の不祥事によって五輪出場を逃したのが、バドミントンの桃田賢斗選手だ。

桃田選手はリオデジャネイロ五輪を3カ月後にひかえたタイミングで、闇カジノや闇スロットによる違法賭博を行っていたことが発覚。会見では計6回、約50万円負けたことが明かされ、無期限の出場停止処分を受けたことで、リオ大会への出場権も失うこととなった。

桃田選手を賭博に誘った2012年ロンドン五輪代表・田児賢一選手は自身が、「1000万円も負けていた」と告白。会見では「桃田にもう1度チャンスをやってください」「自分は二度とバドミントンができなくなってもいい」と涙ながらに訴えたが、現実は厳しかった。

号泣で反省を示した田児選手に対し、記者会見での謝罪態度が物議を醸した選手もいる。2010年、バンクーバー冬季五輪のスノーボードハーフパイプ日本代表・国母和宏選手だ。

同大会への出国時、国母選手は選手団が着用する正装のネクタイをゆるめ、ズボンを下げて履く“腰パン”などのラフな格好で成田空港に登場。この着崩しは批判を呼び、現地到着後の会見で謝罪したが、「チッ、うるせーな」「反省してまーす」などの発言で火に油を注ぐ結果となってしまった。

いったいどこまで議論は続くのか…

上記の選手たちに対して、当時、世間から厳しい批判が相次いだのは言うまでもないが、今回の宮田選手には、批判の声とともに擁護の声も少なくない。

実際、SNSなどでは協会の処分に対して賛否が大きく二分されている。

〈19歳の若者の人生最大の機会を捨てさせるほどの罪かね〉
〈今までして来た努力に対してあまりに処罰が重い〉
〈代表チームとしてのルールが決まっているのだから、これは守るべき〉
〈ルールを守って、頑張ってきた若い人を応援したい〉

とくに「2カ月後に飲酒・喫煙可能な成人年齢に達する選手の処分としては厳しすぎる」という意見が目立っているが、体操関係者は「今回の処分は妥当だろう」と話す。

「先進諸外国の飲酒可能年齢は、21歳のアメリカなど一部を除き、多くは18歳に定められています。特に喫煙は18歳がほとんどで、日本の基準は海外に比べて厳しいのは事実です。ただし、日本体操協会の行動規範では、日本代表として活動する場では『20歳以上でも原則的に喫煙は禁止する』と定められているので、今回の処分はやむを得ないでしょう」

日本では2022年4月1日から成人となる年齢が18歳に引き下げられているが、やはり五輪に出場するような代表選手は社会の模範となる行動をとるべきだろう。

取材・文/集英社オンライン編集部

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