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「考えるだけで憂鬱」夏休みのママを襲う“子どもの昼食”問題…「100点じゃなく60点を目指す」の精神が解決のカギ

集英社オンライン / 2024年7月25日 12時0分

ついに到来した夏休み。待ちに待った日々に、子どもたちは連日の猛暑に負けず元気いっぱいだ。一方、家事が増えてしまう親たちは対照的に憂鬱な思いを抱えている。

【画像】簡単に作ったとは思えない!色鮮やかなお弁当のおかず

 

「これから母親の夏が始まるわ…」

7月も下旬に入り、多くの学校では夏休みを迎えた。子どもたちにとっては待ち望んだ日々だが、母親をはじめとする保護者にとっては悩みが増えるシーズンでもある。

特に頭痛の種となっているのは「子どもの昼食」問題。夏休みに入り、それまで給食を食べていた子どもが在宅することで、約1か月もの昼食作りに追われる日々を憂鬱に感じているのだ。

実際にSNSで「夏休み」と検索すると、〈夏休みが取れない〉〈夏休みの部活が大変〉といった声があり、なかでも昼食問題に関する悲鳴が数多くあがっていた。



〈ご飯考えるのめんどい…夏休み憂鬱〉
〈毎日の昼食を考えないといけないな~ 弁当作りとはまた違う面倒臭さなのよね〉
〈夏休みの昼ごはんがとっても憂鬱 テイクアウトは週1に抑えたいし〉
〈昼食を用意する日々が始まるとなると憂鬱。料理苦手だしレパートリーないから余計に悩む〉
〈すでに幼稚園が夏休みに入っており、来週から小学校も夏休み…毎日の昼食を考えるだけで憂鬱〉
〈これから母親の夏が始まるわ…〉

ひと言に「昼食の悩み」といっても、献立を考える苦悩から調理の面倒くささまで、内容はさまざま。外食に頼ろうにも、連日のフードデリバリーは家計に厳しいといった声や、健康のためにコンビニやファストフードはなるべく使いたくないといった声があり、家庭ごとの事情がうかがえる。

このように、多種多様な理由から保護者を悩ませる夏休みの昼食問題だが、解消するにはいったいどうすればよいのだろうか。チャンネル登録者数22万人超の『あおにーな作りおきキッチン』を運営している料理系YouTuber・あおにーなさん(@ao27_seikatsu)にアイデアを求めた。

ポリ袋やワンプレートで洗い物を削減

料理において面倒なのは、調理そのものより、買い出しなどの準備や洗いものなどの片付けにもある。「料理好きでも洗いものは苦手」という人もよく耳にするが、ポリ袋やワンプレート皿の活用でこれらは解決することができる。

「準備や片付けが大変だという方は、工程を減らすことを意識するとよいでしょう。例えば、保存容器やポリ袋を使って調理し、そのまま保存して作り置きにすれば、調理器具を使わないので洗い物が減らせますし、翌日以降のおかずもストックできます。

食器に関しても、ワンプレートにすれば1品ずつ盛り付けるより洗い物が減り、手間や時間の短縮につながります。おかず同士の味が混ざるのが苦手なお子さんには、仕切られているワンプレート皿がおすすめです。お皿も各自で洗うことを決めたり、お手伝いとして一緒に洗ってもいいかもしれませんね」(あおにーなさん、以下同)

夏休みは“買い出し”も大きな敵だ。猛暑のおかげで近所のスーパーを往復することすらつらくなる。1回の買い物量を増やして外出頻度を減らす人もいるだろうが、こうした場合にも保存容器やポリ袋は大活躍だという。

 「おすすめは100均でも買える野菜保存袋。フレッシュな野菜がより長く保存できるので、買い物に行く頻度が減らせます。冷凍用の保存袋も優れもので、油揚げ・きのこ類などもカットして、袋で小分けして冷凍保存すれば使い勝手がよく便利です。

肉類はトレーのまま塩こうじに漬け、包装されているラップをそのまま密着させて保存するのがおすすめ。使用する際は前日のうちに冷蔵室に移して解凍し、消費期限までに使わない場合は、冷凍用保存袋に入れて平らにして冷やせばOKです」

自分を保つため「100点じゃなく60点を目指す」

共働きなどの場合は、子ども用に弁当を作って置いておくというケースもあるだろう。作り置きおかずはこうした家庭にもおすすめで、冷凍食品も用いるとなお楽になる。

さらに、「入れるおかずを1品決めておく」「昼か夜は主食のみにする」というルールを作ると、毎回違ったメニューを考える悩みの助けにもなりそうだ。

「お弁当の場合は、卵焼き・ミニトマトなどいつも入れるおかずを1品決めておいて、メインのおかずは自然解凍できる冷凍食品を使うとよいでしょう。

おかずを作り置きすれば朝はお弁当に入れるだけにできますし、卵焼きは多めに作って1食分ずつ冷凍しておいても便利。この時期は仕切りに大葉を使うと、緑が入って見た目がよくなるし、菌の繁殖を防ぐので一石二鳥です。

メニューを考えるのが面倒な人は、カレー・冷やし中華・焼きそば・そうめん・パスタなど、麺類を昼か夜のどちらかを主食にするという手もあります」

それでも自炊が大変ならば、冷凍食品に頼るのもいい。冷凍食品は近年、弁当用のみならず、食卓用も豊富な種類が発売され、クオリティーは冷凍とは思えないほど高い。こうした商品をどんどん頼り、“子どものため”とはいえ保護者が思い詰めすぎないよう、“がんばりすぎない”精神を持つことが大切だ。

「毎食作るのが大変なご家庭は、無理して作ろうとしなくてもいいと思います。かといって外食やお惣菜、コンビニはお金がかかるので、300〜400円ほどで売っている冷凍食品、レンチンしてそのまま食べられるパスタやおかずセットを『ここぞ』というときのためにストックしておくのがおすすめです。

栄養バランスや節約のことを考えすぎるとキリがないので、『100点じゃなく、60点を目指す』。自分を保つためには諦めも大切ですから、『1食は菓子パンのみになっても大丈夫』の精神で」

いまだに「やって当たり前」というイメージを持つ人も多く、なかなか褒められることもない料理だが、裏ではこんなにも苦労がある。改めて、世の母親たちには頭の下がる思いだ。

取材・文/集英社オンライン編集部 サムネイル写真/shutterstock

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