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「いくらなんでもパチモンすぎる」パリ五輪・閉会式も“世界中から総ツッコミ”⁉ 世界的な美術品がまさかの姿…パリ五輪の“珍事件”を振り返る

集英社オンライン / 2024年8月12日 12時4分

タモリの「根暗発言」も影響⁉ なぜ日本の部活動で卓球部の地位は低いのか? 五輪効果で人気急上昇も…現役卓球部員たちの苦悩と見えてきた明るい希望〉から続く

マリー・アントワネットの生首演出、最後の晩餐の過激なパロディーなど、開会式から何かと物議を醸したフランス・パリ五輪。日本時間12日についに閉会式を終え、17日間の大熱戦が幕を閉じた。この大会で発生した珍事件を振り返っていこう。

【画像】「サモトラケのニケの良さ全部消滅しとるやないかーい」な閉会式で登場した巨大オブジェ

セーヌ川に流されたモナ・リザの行方は…

まずは、終わったばかりの閉会式。こちらでも開会式同様に物議を醸した演出がある。それは、パリ・ルーブル美術館が所蔵している大理石彫刻『サモトラケのニケ』の巨大モニュメントが会場に登場したシーンだ。

この演出には二つのツッコまれポイントがあり、一つはこの彫刻は「ギリシャのものでは?」との指摘。開会式で登場した『モナ・リザ』も、ルーブル美術館に展示されているものの、作者はイタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチ。

この二つを合わせて〈モナリザもサモトラケのニケもフランスのもんじゃねーだろというツッコミがSNSに溢れてて安心した〉〈サモトラケのニケもモナリザもルーブル収蔵なだけでフランスのもんじゃないし よく考えたらマリーアントワネットもオーストリア人だし〉といった声があがっている。

また、このサモトラケのニケのモニュメントだが、実物に比べると、かなり身体つきがたくましい。オリジナルの絶妙に美しいシルエットとはまるで別物にも見え、〈いくらなんでもパチモンすぎる もうちょいがんばれ〉〈体のラインも流れる布の表現も翼の形も違う〉〈なんだあの寸胴なサモトラケのニケ サモトラケのニケの良さ全部消滅しとるやないかーい〉〈骨格ストレートのサモトラケのニケ〉とのツッコミに溢れた。

ちなみに、開会式でミニオンズに盗まれてセーヌ川に流されたモナ・リザには、閉会式での“伏線回収”が期待されたが、そこはスルーだった……。

開会式から閉会式まで、なにかと面白い話題を提供してくれたパリ五輪。時差がマイナス7時間という関係から、日本時間では深夜に競技が開催されることが多かった。そのため、なかなかの大事件が起こっても日本ではそれほど話題にならなかったケースがいくつかある。

そこで、五輪のうっかりシーンをまとめた書籍『うっかりオリンピック』の著者、こざきゆうさんに、“同書に加筆したいパリ五輪での事件は?”というテーマのもと、パリ五輪の競技中における事件をいくつかピックアップしてもらった。

今大会で最も世界的な人気を獲得した選手?

「まずあげるなら、陸上男子棒高跳び予選のフランス、アントニー・アミラティ選手。5メートル70の高さにチャレンジした際、あろうことかバーに股間がチーン! 引っかかって失敗してしまうというハプニング。棒に〝棒〟をぶつけてしまう衝撃、まさに〝珍〟事でした。

余談ながら、アミラティ選手はこの出来事がきっかけで、インスタのフォロワーが8000人から28万人になったとか、アメリカのエンタメ業界誌『Variety』の選ぶ、パリ五輪期間中最もバイラル化したアスリートのひとりに選ばれた、とか、そんな話もあるようです。

まさに競技には敗れたものの『男としては勝った』とでも言うのでしょうか」(こざきさん、以下同) 

実際にアミラティ選手のインスタには、世界各国の言語で〈なぜかあなたはブラジルでとても人気があるよ〉〈恥ずかしがらないで、あなたは今、世界中にたくさんのファンを持っているから〉〈オリンピックでは負けたけど、人生では勝ったね!〉など、熱烈なコメントが書き込まれている。

「また、“うっかり”ではあるものの、選手的には『おいおいおい』な、たまらない珍事も。そのひとつが自転車女子ケイリンの敗者復活戦。日本の太田りゆ選手が1着で準々決勝に進出しましたが、このとき、ラスト1周を知らせる鐘が、運営側の不手際でうっかり鳴らされなかったのです。

結果、太田選手はゴールしたとは思いながらも、『もしかして……』との思いから、もう1周めちゃこぎまくりで走ってしまうことに。つらいよね〜」

太田選手は競技後、自身のインスタグラムで、「向こう側のミスで1周多くもがいた。身体に染みこんだ周回数も絶対勝ちたすぎて、万が一を思ってゴールじゃん絶対! と思いつつ踏み続けました」とこの時の心境を明かしている。

最終的には日本歴代最高の9位となったが、トラブルがなかったらもっと上だったかも……と思ってしまう。

「『おいおいおい』的な珍事はフェンシングでも。ブラジルのナタリー・モエルハウゼン選手は試合中、負傷して倒れ込んでしまいました。

その後、椅子に座って休んでから試合を続行。負けたものの最後まで戦い抜いたのです。というわけでモエルハウゼン選手は珍事の主役ではありません。珍事の伏兵は、ほかにいました。

休むためにスタッフが運んできた椅子に、モエルハウゼン選手のコーチが座ってしまったのです。コーチは、すぐにスタッフから促されて立ち上がったようですが……。まさにコントのようなできごとでした」

まさかまさかの伏兵がサッカーで決勝ゴール!

そしてこざきさんが、今大会の“目玉珍事”としてあげた競技はサッカー。男子準決勝のスペイン対モロッコ戦でとんでもないハプニングが発生した。

「まず、スペインのペナルティエリアには、十数羽のハトがうろうろ。選手が近くを走ったり、ボールが迫るたびにピッチ中央やら逆サイドにバタバタと移動しまくり。

選手たちが気になったかどうかは定かではないですが、さだかでないが、観戦者にとっては観戦の集中を削ぐ超ジャマな存在に。いや、ハトたちはある意味そのときの主役だったのかもしれません」

同じくスペイン対モロッコ戦では、主審が選手と激突して、右足を負傷、審判交代というレアな出来事もあった。

「ハトが呪いでもかけていたのでしょうか!? さらに試合終了間際のゴールキックの際、なんと、ピッチ内にモロッコのユニフォームを着た観客が侵入! 

追いかけてくる5人の警備員をかわし、置かれていたボールを奪って、そのままスペインゴールにシュート&ゴール‼ その後、すぐに警備員に取り押さえられました。

もうなんというか、珍事られない、もとい信じられないこと続出です。想像の斜め上を超えるうっかりが起こる、それがオリンピックであると確信しました。2028年のロサンゼルス五輪でも、いやが上にも期待が募りますね、珍事発生の」 

次回、2028年の開催地はアメリカのロサンゼルス。TBSの人気テレビ番組『SASUKE』に似た障害物レースが採用されたり、野球やソフトボールの復活など、日本人にとってなじみの深い競技が増える。パリ五輪も大いに盛り上がったが、ロス五輪にも大きな期待ができそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

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