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【タワマン論争】ひろゆき氏「タワマンはコンビニに行くのに30分かかる」は本当か? 住んでいる人に聞いた「それより本当に最悪なこと」とは? さらに地元民は「マナーの悪い外国人が増えた」と大ブーイング

集英社オンライン / 2024年8月30日 11時0分

ひろゆき氏の「タワマンはコンビニに行って帰ってくるだけで30分かかる」というポストが話題になった。「ガセネタ」「そんなタワマンは存在しない」との反論も多いが本当のところはどうなのだろうか。さらにエレベーター問題だけでない、タワマンに住む深刻なデメリットとは。実際の住民にリアルな声を取材した。

【画像】分譲時から2倍に値上がりした超人気タワマン

 

ひろゆき氏「タワマンの何がいいか僕にはよく理解できない」

首都圏だけでなく、地方都市でも続々と建設されているタワーマンション(20階建て以上の超高層マンション)。

不動産経済研究所が今年5月に発表した「超高層マンション動向 2024」によると、全国で建設・計画されている超高層マンションは321棟・約11.2万戸に達しており、前回調査時(2023年3月末時点)と比較して、93棟・1万5161戸増加している。価格も高騰しており、これから供給予定の都内タワマンは軒並み「億ション」となっている。

タワマン人気の理由としては、一般的に「眺望が優れている」「共用スペース・設備が充実している」「安全性が高い」などが挙げられるが、先日「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏がXを更新。

「タワマンの40階だとエレベーターもなかなか来なかったりして、近所のコンビニに行って帰ってくるだけで30分かかってしまう」「そんなに不便な家の何がいいか僕にはよく理解できない」とポストした。

このポストに対し、SNSでは「ガセネタ」「そんなタワマンは存在しない」という声が殺到。実際に30分かかるタワマンが実在するのか検証し始める人も…。

一方で、「一軒家の方が絶対いい」「マウントしたい人にはお薦め」「正直住みたくない」と共感する声も多く寄せられた。

 では、ひろゆき氏の言う「エレベーター待ちのせいでコンビニまで30分かかる」は正しいのか、そして、エレベーター問題の他にデメリットはないのか。実際にタワマンに住む人たちにリアルな声を聞いてみた。

タワマンに住む本当のデメリット

今回話を聞いた東京都中央区の勝どき・月島エリアは、都心へのアクセスもよく、好立地で設備が充実した最新タワマンも多い。エリア周辺にあるいくつかのタワマンに住む人々に、ずばりひろゆき氏のいう「エレベーター問題」の本当のところをきいてみた。

「エレベーターが捕まりにくいと思ったことは、一度もないです」(50代女性・専業主婦) 

「僕のフロアのエレベーターは30〜40階まで3台のエレベーターが動いているのでいつもすぐ来ます」(40代男性・自営業)

「僕は上層階に住んでいるので、エレベーターが捕まりにくいです。とはいえ、朝の通勤通学ラッシュ時でも5分くらいしか待たないので、そこまで気になりません」(40代男性・経営者)

「朝のラッシュ時は、結構エレベーターが捕まりにくいけど、10分以上待つことはないので、めちゃくちゃ不便という感じではありません。計3台動いているので、ラッシュ時以外は割とすぐに乗れます」(50代男性・会社員)

タワマンのエレベーターは複数台あるうえ、高層階用と低層階用で分かれていることが多いため、朝のラッシュ以外で待つことはほとんどないようだ。そしてタワマンは便利な立地に立てられていることが多く、コンビニも近くにあることが多い。30分かかるというのは、さすがに「誇張」ではないか。

それでは、タワマンに住む本当のデメリットはなにか聞いてみた。

「部屋数がものすごく多いから、宅配業者が1階エントランスのインターホンを押してから自宅の玄関に来るまでに1時間以上かかります。あと、別の部屋の住民が頼んだ出前や宅急便が間違ってうちに届くこともあります。その時は、わざわざ1階まで降りてコンシェルジュに渡しに行かないといけないので面倒ですね」(40代女性・専業主婦)

「建物全体で行なう防災訓練に参加しない住民がいます。ただ老若男女いろんな人が住んでいるから、仕方がないことなのかもしれませんね」(50代女性・専業主婦)

「外国人の住民が多いので、マナーの悪さを感じることがあります。ほかの住民から『中国人がマンションのゴミ置き場にベッドを置いていた』と聞きましたし、私自身、粗大ゴミが放置されているところを見たことがあります」(50代男性・会社員)

「ここの1階の共用スペースにあるプールにゴミが捨てられていたり、びしょ濡れの赤ちゃんのオムツが捨てられていることもありました」(50代女性・会社経営者)

タワマンは「大規模集合住宅」のため、宅配に時間がかかったり、いろいろな住人と共に住む難しさがあったりするようだ。

一方で、タワマンに住むメリットとして、ジムやラウンジなどの共用施設の充実、しっかりとしたセキュリティ、見晴らしの良さなどが上がった。総じて、居住満足度は高いようである。

 一方、タワマンの建設ラッシュや人気上昇は、地元民や近隣で店舗を営む人々にも大きな影響が出ているようだ。再開発によるエリアや人々の変化について、地元民にも話を聞いてみた。

「タワマンが増えて嫌だ」と引っ越す地元民も

タワマン周辺に住む地元住民の正直な声を聞いてみた。

「最近、態度が悪い外国人のお客さんがたくさん来るようになりました。インバウンドの影響もあると思いますが、タワマンが建ったことも関係していると思います。

うちにもタワマン在住の外国人がたくさん来ますが、意思の疎通が取れない人も多く、それが結構大変で……。圧倒的に多いのは中国人で、文化の違いもあるのでしょうが、よく大声で騒ぐから昔からの常連さんたちは迷惑そうにしています」(60代男性・地元飲食店の店主)

「うちのお店は10年前に大家がデベロッパーにもともとの土地を売っちゃったので、当時は『どこへ移動させられるんだろう』とすごく不安でした。地元の人たちは、みんな『次はうちが立ち退きに遭うんじゃないか』と不安に思っていますよ。

あと最近は中国人がすごく増えましたね。うちにも中国人の富裕層が来て、『友人へのギフトだ』って言って高価なお酒を買ってくれますよ。このあたりで商売している人は、『近くにタワマンが出来てから、お金持ちの中国人のお客さんが増えた』とよく言っています。

それから、タワマンができたことで児童数が増えて学校が足りなくなっていると聞きました」(50代男性・地元酒屋店の店主)

「地元民からすると、年々住みにくくなっていっている印象ですね。新しく引っ越してきた人の中には挨拶をしない人も多いし、コミュニケーションが取れない人が増えていて……。地域の繋がりは、どんどん薄れていっています。地元民の中には、『タワマンが増えて嫌だ』と言ってほかの地域に引っ越していく人もいますよ」(50代男性・地元工具店の店主)

「地元民の中には、もともと住んでいた土地を買い上げられて、タワマンに住んでいる人もたくさんいます。そういう人たちは高級なタワマンに住んでいても、地元の感覚のままステテコ姿でエレベーターに乗るから、新しく来た他の住民にあまりよく思われてないみたいです。

あと、タワマンの一室で違法民泊を営んでいる外国人も多いと聞きます。家電量販店を営んでいる知人によると、民泊に設置するため家電を一気に100万円分以上買っていく中国人もいるみたいです」(60代男性・地元に住む桟橋管理員)

このほかにも、「昔のような“下町のよさ”は、なくなってしまった」「昔に比べてマナー悪い人が増えた」と嘆く地元民もいた。また、一部の地元民が触れていた「学校不足」も顕在化してきており、事態に頭を悩ませている保護者や行政関係者も多いようだ。さらには土地の価値が上がったため、「固定資産税が増えて迷惑」という声も。

大規模住宅なだけにタワマンが地元に与える影響も大きいようだ。地元民を巻き込んだ令和の“タワマン問題”。この人気は、果たしていつまで続くのだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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