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ホリエモンが幻の球団「ライブドア・フェニックス」を語るお宝DVDほか…プロ野球12球団すべてのファンクラブに20年間入り続ける男が激推しする「お宝特典グッズ」7選

集英社オンライン / 2024年9月4日 17時30分

プロ野球12球団すべてのファンクラブに20年間入り続ける男をキャッチ!「毎年、最も頭を悩ますのは無料チケットの消費。遠征費だけで年間数十万円かかってます」〉から続く

プロ野球12球団すべてのファンクラブに20年間入り続け、この7月にその軌跡をまとめたファンクラブ本を発売した、「12球団ファンクラブ評論家®」の長谷川晶一氏。前編ではその不必要に(⁉)忙しい驚きの生活実態をお届けしたが、後編では長谷川氏がこの20年間で集めた激レアの“お宝特典グッズ”を紹介する。

【画像】あの宮崎駿監督がデザインした中日の幻のマスコット「ガブリ」

特典グッズは世相を反映?

――毎年もらえる特典グッズは、プロ野球ファンクラブの醍醐味のひとつですが、トレンドのようなものはあるのでしょうか。



長谷川晶一(以下、同) 
はい。コロナ禍ではマスクや卓上加湿器など、感染予防系の特典が一気に増えましたが、それも緩和されるとテントやアウトドアチェア、サングラス、ランタンなど、「脱巣ごもり」のアウトドアグッズが次々登場し、ようやく外に出られるという喜びがグッズを通して感じられたのが印象的でした。

最近ではワイヤレスチャージャー、スマートウォッチ、BluetoothスピーカーとUSB充電によるハイテク化が進んでいますね。

――この20年間でグッズのクオリティも上がっているのでしょうか。

飛躍的に上がりましたね。20年前は各球団が用意したグッズを、有無を言わさずありがたくちょうだいするしかなかったんですが、近年では球団がアンケートをとってファンのニーズを把握するといった、インタラクティブ(双方向)な関係へと徐々に変化しています。

だからこそ、特典グッズは多くの球団が選択制を採用し、グッズの多様化へとつながったかと思います。

そんな多様性マックスのなかで、長谷川氏も太鼓判の特典グッズを紹介していく。

2006年 中日 宮崎駿デザインぬいぐるみ 

2006年のGOY(Goods Of the Year。1年間の12球団ファンクラブ特典グッズの中で、もっとも優れた逸品を長谷川氏が独断と偏見で選んで表彰する。読み方は「ゴイ」)に選ばれたグッズ。

「スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが中日ファンという縁で実現した夢のマスコット。デザインはもちろん宮崎駿監督。07年に公募で『ガブリ』という名前まで決まり、華々しくデビューするもいつのまにか自然消滅。いくら人気者ドアラがいるとはいえ、あまりにもったいない。チームが低迷する今こそ復活するべきでは?」(長谷川氏。以下、同)



2009年 広島 “カオシマ”ユニフォーム

2009年、GOYに選出。ファンクラブマニアの間では半ば伝説化している一着。
「ホームとビジターを掛け合わせた革新的なデザインで、胸の『Caoshima(カオシマ)』も違和感がない。古い話ですけど、『マジンガーZ』のあしゅら男爵を彷彿とさせます。

僕が方々で絶賛しているからかはわかりませんが、中古市場で値段が高騰しています(笑)。他球団も追随してほしいところだけど、今のところフォロワーは西武が2022年につくった『Liibu』ユニのみ。他球団もぜひ!」

「食べる特典」「ペット専用カテゴリー」も

2022年 オリックス 宮崎牛モモ スライス500グラム

2022年のGOY。まるでふるさと納税のような特典が登場!「宮崎牛、シンプルにめちゃくちゃうまかったです。ただ、本来はオリックスの本拠地である神戸牛でしょと(笑)。ともかく時代はついに“食べる特典”へ」

2020年 オリックス 野球盤 京セラドーム大阪Ver

野球盤メーカーの雄、エポック社とのコラボグッズ。
「開発担当者に取材したところ、球場フェンスを通常のグリーン以外にするとコストが跳ね上がるも、『緑にしたらそれは京セラドームではない』と、予算度外視でネイビーに変更するほどのこだわりよう。

取材時に製作者と対戦しましたが、今の野球盤って投球も打球も宙に浮くように角度が計算されて作られているんですね。子どものころ以上に熱中しました」

オリックスのファンクラブではほかにも2016年、ついに人間を超越し、ペット専用のカテゴリーも誕生。「どんなペットでもOKとのことだったので、僕はこのために金魚を買って登録したんですが、特典は犬猫用のオリジナルクッションでした(笑)」


2020年 ロッテ ZOZOマリンスタジアムエアソファー

ZOZOマリンスタジアムを模したエアソファーは大人もくつろいで座れるビッグサイズ「大きい分、膨らませるのと畳むのが大変だけど、空気入れ付きという心遣いにも感謝。座面と背もたれが別素材になっていて、座り心地がめちゃくちゃいいです」


2022年 DeNA スマートウォッチ

DeNAファンクラブの2022年メイン特典だったスマートウォッチをめぐっては、まさかの騒動が…。

「配布されたスマートウォッチは技術基準適合証明の認証がされておらず、日本国内で使用すると違法になってしまうということで回収騒ぎになりました。しかし、僕は12球団ファンクラブ評論家として、この特典の価値を鑑み、回収を拒否しています。もちろん、使用してませんよ!」

幻の球団「ライブドアフェニックス」のグッズも

番外編 幻の球団「ライブドアフェニックス」堀江貴文インタビューDVD

2004年の球界再編問題に際し、参入へ名乗りを上げたのが当時ライブドア社長の堀江貴文氏。球団名は「ライブドアフェニックス」に決定したが、残念ながら後から手を挙げた楽天に参入を譲るかたちに。そんな幻の球団ながら、ひそかに球団グッズは作られていた!

「メルカリに出品されていたのでTシャツ、リストバンド、携帯ストラップとともに購入しました。ロゴは上昇する不死鳥と仙台の『仙』をもじったデザインですごくかっこいいんです。

DVD内のインタビューではホリエモンが当時の球界の問題点をあげ、自分だったらどうするかを延々と語っています。もちろん現実離れした部分もあるけど、30代のホリエモンの勢いや、旧態依然とした球界に風穴を空けるという意思を感じられて、これはこれで貴重な資料になっています」

――以上、長谷川さん絶賛の特典グッズを紹介してもらいましたが、長谷川さんは今後のファンクラブ特典グッズはどうなっていくと予想しますか?

ファンクラブ特典には、「グッズ特典」の他、無料でチケットと引き換えられる「観戦特典」、選手と触れ合える「ふれあい特典」、球場見学、グラウンド整備体験などの「体験特典」と大きく4つに分けられます。

昨今のチケットの高額化などによって今後は「観戦特典」が縮小する代わりに、コロナ禍で培ったノウハウをもとにしたリモート系のふれあい特典も増えていくと思います。

――反面、物価高の影響なのか、会費の高騰が続いてます。

物流の2024年問題もあって、グッズの輸送コストがアップしていることも大きな要因になっています。その一方で、プロ野球ファンもファンクラブ会員も高齢化が進み、老後を迎えた人たちが可処分所得でファンクラブでお金を使う機会も増えてくるはずです。そうすると高級カテゴリがどんどん充実し、特典も豪華主義になっていくのではないでしょうか。

阪神ファンクラブの最上位ランク「ダイヤモンドプラス2025」(レギュラー、またはハイグレード年会費+10万円)の特典は「白竹堂 本革扇子」または「PARKER 虎文様 蒔絵万年筆」といった非常に豪華なものでした。

今後はこういったものへのニーズは増えてくると予想しますね。

――今後も特典グッズに目が離せません!

取材・文/武松佑季

前編では不必要に(⁉)忙しい12球団ファンクラブ男の生活実態に迫る

プロ野球12球団ファンクラブ全部に20年間入会してみた!

長谷川 晶一
プロ野球12球団ファンクラブ全部に20年間入会してみた!
2024/7/26
2,200円(税込)
400ページ
ISBN: 978-4087901672

快挙か? 暴挙か? 太っ腹か? やせ我慢か?
2004年からプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会。
そのまま全部に入り続けて、ついに20年を突破!

いったい何のために? 仕事は大丈夫なのか?
いくらブッ込んでいるんだ? 巻き込まれる家族の立場は?
周囲からの心配をものともせず我が道を貫き通し「12球団ファンクラブ評論家」の商標登録までする著者を見て、
同じように12球団ファンクラブ全部に入会を続ける「トゥエルバー」なるフォロワーたちも次々と登場した。

予期せず発生するアクシデントを記した「ファンクラブ事件簿」。
各球団が知恵を絞って製作した特製ユニフォームやノベルティグッズから厳選した「レジェンド級の名品・逸品」。
また、知恵を絞って製作したにもかかわらず、何でこうなってしまったのかと首を傾げずにいられない「奇天烈な珍品グッズ」も毎年どんどん増えていく……。

幻の「ライブドアフェニックス」グッズ
あの頃を思い出させる「コロナ対策」ノベルティ
ファンクラブグッズだけでの日常生活やコーディネート
独特のセンスが光る広島の歴代オリジナルユニフォーム
10万円以上を支払う「プレミアム会員」の価値……などなど
カラーを含む400ページに収録した写真・コラムがプロ野球12球団ファンクラブの変遷を雄弁に物語る。

全12球団×20年分すべての「ファンクラブ通信簿」で各球団のファンサービス充実度を忖度なしにガチ評価。
20年間の長きにわたり、膨大なエネルギーと年会費を投じ、時間と居住スペースを犠牲にして得たものとは何だったのか?
試合観戦とは違うプロ野球の楽しみ方がここにある!

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