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中年の結婚にお金はかからない「経済的にメリットだらけ」といえる3つの理由

集英社オンライン / 2024年10月3日 8時0分

日本の未婚男性はなぜ、飛びぬけて死ぬのが早いのか? その「死因」と50歳を過ぎた未婚男性の”ガチの敵”とは?〉から続く

アラフィフの中年男性にもかかわらず、婚活を短期で成功したノンフョクションライターの中村淳彦氏による婚活指南本『中年婚活 50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』(大洋図書)より一部抜粋・再構成して「中年の結婚と年齢」についてお届けする。

【画像】婚活において年齢差はどこまで許されるのか?

重視されるのは年齢、次に年収 

日本人は歴史的にロリコン男性がたくさんいます。女性は若ければ、若いほど価値があるという考え方が蔓延しています。 

たとえば、日本人男性たちは1990年代のブルセラ流行では女子高生たちのパンツを買いあさり、社会問題となった「関西援交」など、未成年が出演する裏ビデオは飛ぶように売れました。

いまもオタクコンテンツでは、処女性のある初々しい少女のキャラクターが鉄板です。 

そんな国民性なので、結婚や恋愛をする女性は、若いほどいいとなりがちです。しかし、自分の欲望を全開にして、こぞって若い女性を求めても、恋愛や結婚は相手があってのことです。

若い女性にとってなんのメリットもないおじさんは、結婚や恋愛の対象にならないのは当然、時間の無駄なのでお見合いすらできないのが普通です。 

婚活で重要視されるのは、男性も女性も年齢です。男性は年齢の次に年収、女性は年齢の次に外見が評価対象となるのが一般的です。 

では、婚活にあたって、いったい年齢差はどこまで許されるのでしょうか。 

若い女性に走りがちな中年男性が、婚活で目指すことができる女性の年齢を測る目安としてよく使われるのは、「年齢差=年収×100万分の1の法則」です。

婚活市場で男性は28歳~30歳をピークにして、年収は高ければ高いほど価値があると判断されます。ピークアウトした31歳以降からだんだんと価値は低下して、アラフィフは婚活市場で最低スペックという評価となっています。 

アナタが48歳年収500万円だとしましょう。その条件で狙える女性は、43歳が限界ということになります。

じゃあ、年収2000万円だったら28歳を狙えるのかというと、そこは微妙です。現実は年収=年収×100万分の1よりも厳しいといえるでしょう。 

男性も女性も「外見×年齢×年収」で測られる

婚活市場での価値は性別で優先順位は変わってきますが、男性も女性も、おおよそ外見×年齢×年収の表面的なスペックで測られます。

年収は高いほどいいのは当然として、最も重要視される年齢は、若いほど価値が認められます。 

28歳というもっとも人気がある年齢の女性が、どうして48歳年収500万円のアナタを選ぶのでしょうか。

仮に突出した外見があったとしても、加齢したアラフィフの外見は知れています。 

この大前提の常識が、年齢と年収で劣るアナタが28歳と結婚するのは不可能だという理由です。安心してください。高望みが叶わないのは女性もまったく同じです。 

たとえば38歳&派遣社員年収200万円&外見は年齢相応の普通という女性が、35歳&年収900万円&イケメンという高スペック男性を狙っても、まず相手にされません。

その理由は、等価交換の原則からズレているからです。現実を見ることなく、高望みを続ける婚活女性は、誰にも選ばれずに取り残されてしまっています。 

男性も女性も、婚活は年齢が若いほど有利です。それはおじさんになってしまったアナタも同じで、47歳よりも46歳、50歳よりも49歳のほうが女性に選ばれる可能性は上がります。

年齢が若いほど、相手の選択肢も広がり、成婚の可能性は高まっていくわけです。 

なので、自分自身の価値は、毎日減少している事実は知っておきましょう。

誰にも相手にされないまま、前期高齢者になって孤独死──みたいな取り返しのつかない悲劇を迎える前に、現実に地に足をつけて婚活を進めていきましょう。

夫婦の年齢差はどんどん縮まっている 

夫婦の年齢差は、どんどんと縮まっています。 

2020年人口動態調査(厚労省)によると、夫婦同年齢21・6%がトップ、夫が1歳上13・8%、妻が1歳上10・2%と、年近婚の比率は高くなっています。

若い女性が好きなみなさんが気になるだろう夫7歳以上は全体の10・6%に留まり、データに出てこない夫20歳上は、本当に微細な数字だと思われます。 

この現象は、結婚の等価交換の法則が機能していることに他なりません。 

女性の社会進出によって男性への依存がなくなっている、男尊女卑、年功序列の劣化、世帯収入は共稼ぎが前提なので、女性が男性の目先の年収ではなく、人生の先を見越して現実を見ているということでしょう。 

年功序列の梯子を外された40代後半の男性と結婚しても、大きな財産狙いでもなければ、女性にとっていいことはなにもないということです。

財産狙いの女性と結婚しても、アナタに早く死んで欲しいのだから、アナタが幸せになるのは難しいわけです。

また40歳を超えると、手つかずの初婚男性より、バツイチ男性のほうが成婚しているデータもありました。

40歳まで誰にも選ばれなかった売れ残った男性より、一度結婚に失敗した男性のほうを女性は評価していることになります。 

離婚率は2005年をピークにしてだんだん減少していますが、まだ3組に1組が離婚という状況は続いています。

未婚の男性だけでなく、バツイチ男性もライバルとなるので、生涯で一度も結婚したことのないアナタは、さらに厳しい苦境に立たされるわけです。

婚活にあたって、まずその現実を自覚することからはじめなければなりません。

「結婚はお金がかかる」という嘘 

それと、お伝えしたいのは「中年の結婚はお金がかからない」ことです。 

結婚について様々な調査やアンケートが行われています。未婚男性が結婚をしない理由として、「結婚後の生活資金が足りないから」が必ず上位に挙げられます。

寿退社や専業主婦があたりまえだった親世代の影響からでしょうか、お金の問題で結婚を断念する男性が多いようです。

しかし、中年の結婚にお金がかかるか?と問われれば、既婚者のほとんどはNOと言うでしょう。 

まず、1つ目に人によりますが、中年の結婚で結婚式は必要ないでしょう。それと、結婚でとにかくお金がかかるのは子どもです。

子どもにあまりにもお金がかかるので、若い女性たちは結婚相手に経済力を求めます。

しかし、中年の結婚はシングルマザーの女性と結婚をすれば子持ちになりますが、相手が単身女性ならば子どものいない夫婦になります。 

2つ目に共稼ぎの二人世帯では、生活費を出してお互いで生活を支え合うのが普通です。単身世帯から二人世帯になって、世帯収入は2倍近くに上昇するので単純計算で収入は上がって、支出が減るでしょう。

具体的に言うと家賃は少しの上昇、光熱費は減、食費は大幅減になるので、単身時代よりも生活はラクになるはずです。  

また、3つ目に日本の税制、年金などの社会保障は、婚姻関係のある世帯を前提に制度設計がされています。

まず、年金制度では、会社員か公務員経験のある配偶者が亡くなって条件をクリアすれば、遺族厚生年金がもらえます。

それと相続は、子どもがいない夫婦の場合、配偶者の遺産の3分の2を相続する権利があります。 

さらに住宅を夫婦の共同名義で購入して分担して支払っていれば、亡くなった場合、団体信用生命保険によって配偶者のローンはゼロになり、自分が失業した場合、配偶者の扶養になれば扶養控除で税金優遇があります。

失業したとき、妻の扶養になれば健康保険料や年金、住民税を支払う必要はないのです。 

結婚はお金がかかると諦めていた人もいると思いますが、中年の結婚はお金がかかるどころか経済的にメリットだらけなのです。

文/    中村淳彦

『中年婚活 50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』(大洋図書)

中村淳彦
『中年婚活 50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』(大洋図書)
2023年10月30日
1,650円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4813022978

誰でも「○○しないだけ」で結婚できる!
ベストセラー『悪魔の傾徳』著者が放つ、婚活完全攻略のための傾徳術。
婚活に必要なのは特別な恋愛テクニックではありません。
本書がお伝えするのは、誰でも簡単に実践できる、婚活に対する意識の変え方です。
「自分に釣り合った女性を探す」
「好かれる」ではなく「嫌われない」
「相手の立場に立って考え、行動する」
熾烈な婚活競争は「ありのままの自分」では勝ち抜けません。
あらゆる「間違い」に気づき、改善して、「選ばれる自分」になることが重要なのです。

【「はじめに」より】
生涯未婚男性の死亡年齢の中央値は67.2歳。男性の平均年齢81歳と比べると、未婚男性は飛びぬけて死ぬのが早いのです。
人生100年時代といわれます。しかし、100年間も生きるのは、家族や人間関係、経済的に恵まれた、孤独とは縁遠い人たちです。未婚の単身暮らしで、孤独を抱えながら生きる未婚男性は長寿とは無縁なのです。
67歳で死ぬのは早すぎます。
本書は中年男性の婚活指南本であると同時に、死なないために、ラストチャンスに婚活にチャレンジしてみませんか?というメッセージも込めています。
婚活は自分のスペックをすべて市場に出しての勝負なので、1日でも、1秒でも若いうちに動いたほうが有利です。
筆者はアラフィフの中年男性にもかかわらず、完璧な結果を伴う婚活を短期で成功させた、ということで本書の執筆依頼がきたという流れになります。
アラフィフ男性の婚活がおそろしく厳しいのは現実です。
筆者が厳しい中年婚活で、座右の銘としたのは「ありのままの自分で戦わない」ことです。なんの努力や改善、投資なしに理想の女性が現れて、ありのままの自分が受け入れられて成婚という奇跡は、万が一にもないということです。

【目次】
はじめに
67歳で死なないための婚活
第一章
おじさんには価値がないことを自覚して
若い女性を狙うのを諦める
01 結婚は等価交換
02 年齢差=年収×100万分の1の法則
03 いままで結婚できなかったのは自己責任!
04 「自分はキモイかも」という自覚を持つ
05 プライドを捨て、自慢話するのをやめよう!
第二章
マザコンを卒業して
親の介護を放棄する
06 45歳のキャリアウーマンを狙う
07 子どもを諦めて、家を出る
08 親の幸せより、自分の人生のほうが大切
09 「結婚したくない女性」は誰ですか?
第三章
「ありのままの自分」で戦わない
あらゆるマイナスを改善して「選ばれる自分」になる
10 絶対条件の「清潔感」をつくる!
11 失敗しない婚活ファッションは「全身ユニクロ」
12 趣味を控えて、余計な物を食べない
13 複数のマッチングアプリをフル活用する!
14 最大公約数のプロフィール写真を撮る
15 プロフィール文は明るく+ポジティブ+清潔感
16 事実をすべてオープンにするのはNG
17 深く考えず「いいね!」を押しまくる
18 自分のアピールをせず、女性の話に共感する
第四章
婚活傾聴
お見合いで女性の心を掴む
コミュニケーション術
19 婚活は「聞く」が9割
20 女性に余計なことを言わない
21 女性が語りたくなる環境を整える
22 共感+相手に興味を持つ+否定しない
23 お見合いの前に、女性のことを考える
24 同じものを注文する。目線を合わせる
25 雑談をやめて、すぐに本題に入ろう
26 お見合いは60分、長くても90分で終わらせる
第五章
「この人と結婚する」という
クロージング
27 2回目のデートで「好意」を自然に伝える
28 スキンシップにはまだ早い!
29 長時間一緒に時間を過ごして心地がいいか
30 「この女性と結婚する」と決断する
おわりに
婚活で仕事も人生もうまくいく

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