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〈また卓球指導者が〉娘はパリ五輪リザーブ選手。教え子へ不同意わいせつをして起訴された名コーチは、過去に別の女児にも“わいせつ”疑惑…母が抗議をするも「やめるなら全力で潰す」と逆ギレ

集英社オンライン / 2024年9月28日 17時0分

神戸地検明石支部は13歳未満の女児への不同意わいせつの罪で、兵庫県明石市の卓球場経営・木原博生容疑者(54)を18日、起訴した。木原容疑者は妻と2男2女の6人家族。娘であるパリ五輪リザーブの木原美悠(20)をはじめ、子どもたちはみな選手やコーチとして卓球に携わってきた「卓球一家」の長として有名だ。実は卓球業界では今回の事件の数年も前から、この名伯楽の〝素顔〟について疑惑が囁ささやかれていた。

〈写真〉事件現場となった木原被告が経営していた卓球教室

「膝の上に小学生の女の子が座っていた」

木原被告が自身の経営する卓球教室に通う少女にわいせつな行為をし、逮捕の一報が報じられたのは8月末のことだ。社会部記者が語る。



「被告は7月下旬から8月2日ごろまでの間、複数回にわたり卓球場に練習に来ていた13歳未満の女児の下着の中に手を入れるなどして体を触るなどした。

女児の母親が交番に相談し事件が発覚、逮捕となった。木原は容疑を否認しているが、検察も自信があるのでしょう、18日に起訴されました」

事件当時、木原被告の住む自宅前では『娘になんてことしてくれたんだ』と怒号をあげる女性の姿が目撃されていた。近隣住民が当時の様子を振り返る。

「えらい剣幕で女性が叫んでいたわ。後から報道を見て合点がいったけど、当時は何があったんやって思っていた。

木原さんについてはパチンコ以外に趣味もなくて、他はすべて卓球漬けって感じの毎日だったんやけどな。大活躍している娘さんもいるのにあんな事件を起こすなんて信じられへんわ」

近隣住民らには木原美悠を輩出した名監督という印象しかないようだ。

しかし、兵庫県内の卓球業界の関係者の取材を重ねると、どうも様相が異なる。ある卓球業界の関係者が語る。

「卓球業界内では木原さんのイメージはあまりよくないですね。他チームから強い選手を引き抜いたり、体育館の中を土足で歩いたりなどマナーもあまりよくありませんでした。

ただ、木原さんの教える子は抜群にうまくなる、そこだけは本物でした。もともと子ども好きで、ゴキブリのおもちゃなどを使って子どもと同じ目線でワーワー遊ぶような人。

だから子どもが懐いてぞろぞろついていくのですが、木原さんは卓球の強い選手だけを露骨にえこひいきしていました」

そんな木原被告について、数年前からある疑惑がささやかれ出したという。

「試合会場で木原さんの膝の上に小学生の女の子が座っていたり、時には彼女かのようにしなだれかかっているところをたびたび目撃しました。

木原さんはお気に入りの女の子とは何かと2人きりで動いていましたから。木原さんは大便をするときはコンビニに行ってましたが、『寂しいから一緒に来い』とお気に入りの子だけ連れていきお菓子を買ってあげていました。

他にも1人だけ遠征をさせ、他チームの試合に連れていったりもしていました。木原さんが気に入るのはいつも卓球の強い女の子で、今回被害にあった子も他チームから移籍してきた子です。

実は数年前にも、教室に通っていた女の子に『わいせつな行為をして警察沙汰になっている』と噂が流れていました」(同前)

「卓球を強くしてやるから俺のあとに常についてこい」 

実は同様の手口で数年前に被害にあったという女児がいる。個人の特定に繋がらないよう犯行の時期や詳細は伏せるが、女児の親戚が重い口を開いた。

「親戚のA子は木原美悠ちゃんをテレビで見て、木原の卓球教室に通いたいと言い、通いだしたそうです。

木原は教室で気に入った女の子を見つけると『いつでも俺のあとについてこい』と言って、どこに行くのにもついてこさせるそうですが、A子もそうでした。

木原に気に入られるというのは子どもからしたら卓球の素質を認められるようなものなので、当初はA子も嬉しかったのだと思います。

あるとき、A子は木原に他の選手の練習を手伝うために自分の練習時間より早く来るように言われました」

A子さんが教室に入ると、実際には木原被告1人しかおらず、そこで8月の事件と同様の“卑劣な犯行”が行なわれたという。当時の様子を親戚が振り返る。

「A子は教室内で木原に体を触られるなどされました。このことを知った母親はすぐにでもA子をやめさせたかったのだとは思いますが、複雑な事情があってすぐにやめさせられる状況ではありませんでした。

まずひとつは木原から『俺のもとを離れてやめるなら全力で潰す』『やめるのはいいが俺が教えないとうまくはならない』とA子は言われ、 “洗脳状態”だったA子は木原に怯え、母親に『警察には言わないでほしい』と訴えたそうです。

A子からしたら大好きな卓球を続けられなくなると思ったのでしょう。とはいえ母親からすればそのまま通わせるのは不安でたまりません。

なのでせめてもの防衛策として、母親は『A子の体を触ったことを知っている』と木原に告げました。木原の奥さんにもこのことを告げ、練習には必ず立ち合うように言ったんです」

「A子は複数回、体を触られたと聞いています」 

木原被告の妻がA子さんの母親の話を聞いて練習に立ち合ったのはわずか数ヵ月の間とのことらしく、その後はまた木原被告1人が教室にいるようになった。そして再び犯行が繰り返されたという。

「奥さんは母親の話を信じてなかったのかもしれません。結果的にまた木原と2人だけになったタイミングでA子は複数回、体を触られたと聞いています。そのことを知った母親が激怒し木原になぜそのようなことをするのか、幼い子どもに興味があるのか問い詰めると、『すいません。興味があるんです。もう二度としません』と涙を流して謝罪をしたようです」(前出の親戚)

その後、A子さんの母親は警察に行き被害届を提出した。木原被告本人が否認をしていたこと、被害から時間が経ってしまっていたこと、そして証拠に乏しいこともあり、木原被告は書類送検されたのちに不起訴となっている。

「勇気を出して警察に行ったものの、木原当人が否認して結果的にはそれでおとがめなしだったというわけですから、本当に悔しかったでしょう。

結局、木原はA子さんのあとも気に入った女の子を見つけると『俺のあとについてこい』と言い、自分の近くにおいていました」

A子さんの親戚は新たな被害者が出てしまったことは残念で仕方がないが、木原被告が今回起訴されたことについてはホッとしたという。

「木原にはきちんと罪と被害者の苦しみと向き合ってほしいです。幼い子どもの心を傷つけ否認して逃げるような真似はしないでほしいと思っています」

取材班は卓球教室の運営サイドにA子に対する“事件”について取材を申し込んだが、回答は得られなかった。

好きな卓球を続けるために勇気を振り絞った少女の心を踏みにじった木原被告。法廷でいったい何を語るのか、初公判が待たれる。

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(旧Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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