「今度こそ閉店せんでくれ!」浜松市“5年ぶり”サブウェイ出店で連日の大行列! 広報担当が明かす大成功の理由「静岡県のサブウェイファンの熱意に驚き」
集英社オンライン / 2024年10月5日 12時0分
サンドイッチを提供する人気ファーストフードチェーン『サブウェイ』の新店舗に行列ができている。サブウェイがない地域に出店したところ、驚くほどの大繫盛となっているようだ。
【画像】初心者も安心! サブウェイで導入されたセルフオーダーシステム
なぜ!? サブウェイにまさかの大行列
9月18日、サブウェイは静岡県浜松市のJR浜松駅から徒歩1分の商業施設「遠鉄百貨店」の本館B1階に店を出店した。
するとなんと連日、店の外にまで行列ができるほどの賑わいをみせているという。
浜松にサブウェイが出店されるのは5年ぶり。静岡県内には静岡市にある1店舗しかサブウェイはなく、浜松は県内最多の人口を有する政令指定都市でありながら、サブウェイがなかったのだ。
地元の女子高校生は「行列を見たときはビックリしましたが、やはり5年ぶりということでサブウェイ好きとしては嬉しく思いますね。
以前あった場所が閉店してからは名古屋に行ったときにしか食べられなかったので……、今のところ行列がすごいので食べには行けてませんが早めに行きたいところです」と話す。
20代の会社員男性も「駅チカにできたということで、学生やサラリーマンにも利用して貰えると思うので長く続いてほしいなと思います」と嬉しそうに語る。
また、30代の会社員男性はこれまでに浜松で2度、サブウェイの撤退を目の当たりにしてきたと明かす。
「小学生の頃は駅前にあり、駅に来たときは決まって、親にサブウェイをおねだりしていました。しかしいつの間にか閉店して、サブウェイは名古屋に行ったときにだけ食べられるものになりました。
高校生のときに地元のイオンに出店したのですが、こちらも5年前になくなり、やはりサブウェイは旅行先で食べるものに……。なので、今回の出店は嬉しいですし、今度こそは閉店せんでくれという気持ちです」
浜松ではこれまでに2回撤退し、今回が3度目の出店だというサブウェイ。
日本サブウェイの広報の担当者によると、サブウェイはフランチャイズのチェーンのため、前回の閉店はフランチャイジーがサブウェイの運営事業から撤退したことが理由だという。
しかしなぜ、何度も出店と撤退を繰り返している浜松にまた、あえてサブウェイを出店したのだろうか。
5年前の撤退と大きく変わったこと
「お客様からお電話やSNSなどを通じて浜松への出店依頼の声を多数いただいており、遠鉄百貨店様からも再度、お声がけをいただいたこと、さらに浜松が静岡県内で一番人口の多い街ということが理由です」(日本サブウェイ広報・担当者)
サブウェイはもちろん人気店ではあるものの、店の外にまで列ができて並ぶ光景は都内ではなかなか見かけない。
店の前の行列などその繁盛ぶりを見ると、確かに出店依頼を多数受けるほどの“サブウェイ欲”が浜松にあったことがわかる。
この熱量の高さは、サブウェイにとってもサプライズであったようだ。
「大変ありがたいことに今回の浜松と同様に、過去に出店していた物件へ再出店した店舗の売上は好調に推移しています。
今回もたくさんのお客さまにご来店いただけることを期待しておりましたが、県内の遠方のお客さまが開店前からお待ちいただくなど、予想を上回る静岡県のサブウェイファンの皆さまの熱意に驚いています」(日本サブウェイ広報・担当者、以下同)
サブウェイといえば、自身でパンの種類から、野菜の量、トッピングの有無、ソースの味など自由にカスタマイズできることがウリだ。
しかしその一方で、注文のシステムが複雑で敷居が高いとして、躊躇してしまう人も一定数いた。
そこで最近ではセルフオーダーシステムを導入し、“サブウェイ初心者”でも安心して注文できるようになっている。
さらに、運動習慣やヘルシーな食生活を望む消費者ニーズとサブウェイのブランディングがマッチしていることや、魅力的な期間限定メニューがメディアやSNSでの露出につながり、新しい顧客を獲得することに成功した。
チェーン全体の売上は、5年前の閉店当時と比べて伸長しており、既存店売上も48か月間連続で増加と、順調に成長を続けている。
現在サブウェイがない「10」の県
今回、サブウェイがない土地・浜松への出店だったが、サブウェイはすべての都道府県にあるわけでなく、福島、新潟、福井、岐阜、島根、鳥取、愛媛、香川、徳島、佐賀の10県には店がない。
SNSを見ると、〈うちの町、成城石井もニトリも出来たしあとサブウェイが駅前に出来たら完成するのに…〉〈地元にサブウェイないからおとなりの県向かうよ…美味しいからね…〉
〈香川から消えたサブウェイ、戻ってきてほしい。旅行先にあったサブウェイで久しぶり食べたが、やはり美味しい〉〈鳥取にサブウェイ無いから仕方がなくタイでサブウェイ食べてる〉など、まだまだほかにも、サブウェイがなくて悲しんでいる街の人々の声が確認できる。
今後、国内出店計画として、2024年内に約20店舗の出店を予定しており、今後5年間でさらに300店舗まで展開することを視野に入れているというが、サブウェイがない地域での出店は考えているのだろうか。
「大都市圏を中心に出店を計画していますが、お客様のご要望や魅力的な物件があれば、その都度検討して参ります。
お問い合わせやSNSを通して、近くに店舗がないというお客様のお声を多数いただいておりますので、期待に応えていければと考えています」
次はどの街で、浜松のようなサブウェイフィーバーが起こるのか楽しみだ。
取材・文/集英社オンライン編集部
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