「ほんまに今が一番幸せなんです」谷村奈南が語る今…ヨガに魅せられ精神世界と向き合って…「再婚は考えてますか?」とも訊いてみた
集英社オンライン / 2024年11月10日 12時0分
「Gカップシンガー」として一世を風靡し、のちに結婚・離婚・退社・会社設立などさまざまな環境の変化を経てきた谷村奈南。後編では、現在の彼女の生き方、前編で語った“自分らしさ”について、新曲への思いとともにさらに迫っていく。
【写真】「JUNGLE DANCE」でブレイクした谷村奈南の今
ヨガで徹底的に自分と向き合う
――ヨガの資格を取られたのはどういったきっかけだったんですか?
谷村奈南(以下同) 一番初めは、仕事もままならないほどに体調を崩したことがきっかけで、自分の身体と向き合う部分からヨガを始めていきました。もともと体を動かすのは好きで、マインドフルネスの一環として瞑想などもよくやっていましたが、好きを極めたくて資格を取る中で、人生哲学としての学びに助けられるようになっていきました。
つらい時や悩んでいるようなときでも、それって頭の中だけで起こっていることであって、目の前には大好きな母がいたり、美味しいコーヒーを飲んでいたり、実際のその瞬間は幸せだったりするんですよね。“つらい”と感じたときこそ内側を観る必要があるなと思い、ヨガ哲学から始まり本格的に自分と向き合い始めました。
――ヨガは運動だけではなく精神との向き合いも必要ですが、つらいなかでどのようなことをされたのでしょう。
体も含めて自分の内側を観ていき、「自分を知る」ということを始めていきました。実践的に、マインドや自分のものの見方を転換していった、という感じです。
全部うまくいってるときって、わざわざ自分の内面と向き合おうとしないじゃないですか?
でも何かあったときにこうして向き合うことで、本当に自分がしたいこと、また普段はフタをしてしまっているような嫌だと感じていることを知っていく。そうすることで”本当の人生”は始まっていくと思うんですよね。私も徐々に、本当の自分を知っていく旅が始まった気がしています。
――そういったことは、オンラインサロンでファンの方とも交流されているんですよね。
「人生幸上委員会」ということで瞑想会などを毎月開催し、さまざまなマインドの転換方法などをシェアしています。サロン外でも対面とオンラインでななむー相談室というのをも行なっています。
自分の人生では体験することができないような、全然違う視点のストーリーに触れられて、自分にとってもすごく新鮮です!
――これまでの相談等で印象に残っているものはありますか?
医師をされているクライアントさんから、患者さんや命との向き合い方のお話があり、印象でいうとそのセッションが強いですかね。
セッションでも、音楽を届けるでも、意気込んで「誰かを元気にする!」よりもオープンハートで、自然体でいることが重要な気がしています。
お互いが心をオープンに話すことで、深いエネルギーの循環が生まれ、皆さんとても清々しい笑顔で帰られますし、私も嬉しいです。
つらい経験があったから今がある
――参加されている方はどういう方が多いのでしょう?
昔から応援してくださっている方も多いですし、最近知ってくれた若い方々もいて、男女問わず年齢層の幅は広いです。本当に有難いです。
また、私のマインドの転換や生き方などの発信を見て来てくださる方もいて、いわゆる「ファンではない」という方もいます。「いや、ファンになってよぉ!」って感じもしますけど(笑)。
――結婚・離婚などライフステージの変化もありましたが、当時どういう心境だったのでしょう、沈黙を貫かれていましたよね。
お相手もあることですから、あえてお話ししたことはないですかね。当時、いろいろなことも書かれましたけど、沈黙を貫きました。
当時「違う」って説明することは、これから自分が望む道へのベクトルとは”向き”が逆だなってすごく思ったんですよね。私が進みたい道はこっちだから、その方向とは逆のことに対して思い悩み、弁解するということはしなくてもいいと思いました。
「自分が望むことってなんだろう」「自分にとって本当に大切なことってなんだろう」と自問自答し、望む方向にフォーカスし続けました。そうすることでさまざまなことが変化していきましたし、“自分の感覚に従って生きる”ということができるようになっていきました。
“真骨頂”の新曲
――でも、それが今大事にされている“自分らしく”というマインドにつながったと考えると、無駄ではなかったわけですね。
全く無駄じゃないと思います。今までの人生のさまざまな経験を経て今の自分があります。 ほんまに今が一番幸せなんですね!幸福度の高さも深さも年々更新していて、これからも楽しみです。
今回の新曲『LIGHT』も私が今発信している『人生幸上委員会』の真骨頂のような曲で、応援ソングになります。多くの方に届けられたら嬉しいです。
――再婚したいというご意向はあったりするんでしょうか。
ご縁とタイミングがあればぜひ、という感じですね。いい出会いがあればいいんですけど、私、本当出不精なんで(笑)。でも、いいパートナーシップのためには、まず自分が自分のいいパートナーになってあげることだと思います。
パートナーシップだけでなく、自分と向き合わないことでどんどん気持ちが置き去りになり、本当は嫌だと感じていることも分からなくなり、さらには麻痺してしまう。無意識に我慢しているケースも多いと思います。
――そこを乗り越えたご自身は、今まさにノー我慢で?
そうですね。ノー我慢だったり、前は気づかなかった我慢に気づいてきます。逆も然りで、同じ好きなことでも感度が上がってきたり、新たな好きが溢れ出てきたりします。
本当に大好きなことだったら、大変でも幸せだったりしますよね。「やりたいことで生きていく」と決めたし、今が一番幸せなのは、自分と向き合っていることも大きいと思います。
でも、そういう生き方は決めた当初からいきなりできたわけではなかったです。「このオファーを断ったら、次はないんじゃないか」という不安のささやきが聞こえたりしたんですが、その度に自分の望みに立ち返り、断る勇気を持つようになりました。
仕事だけでなく、日常生活の小さなことから我慢を1つ1つやめていきました。人生は日常生活の連なりですからね。
――なんだか、生きづらさを抱える現代人に必要なマインドが聞けた気がします。最後に、今後の目標があればお聞かせください。
音楽や発信を通し、自分らしく生きるということを体現していくことで、お一人お一人がさらに輝いていくきっかけになれたら幸せだなと思います。
取材・文/集英社オンラインニュース班
撮影/村上庄吾
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