「パパ友と一夜の過ちで…」「元カレとも妊活」実在する托卵妻たちのヤバすぎる実状〈ドラマ『わたしの宝物』で話題〉
集英社オンライン / 2024年10月18日 17時40分
夫以外の男性の子を産み育てる「托卵」をテーマにしたドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ・10月17日スタート)が話題だ。だがこの「托卵」、お芝居だけの話と侮ることなかれ。「日本で托卵で産まれた子どもは10%程度いる」と話す産婦人科医もいるのだとか…。
【写真】夫に不妊治療を拒否され、元カレと妊活中の佐々木さん(仮名)
「托卵妻」という言葉をご存知だろうか?
托卵とは、妻が夫以外の男性との間にできた子供を、夫の子供として出産し育てていくことだ。語源はカッコウなどの鳥類がほかの鳥の巣に卵を産みつけ、親鳥に雛を育てさせる行為を托卵ということからきている。
10月17日からスタートしたフジテレビのドラマ「わたしの宝物」はこの托卵がテーマで、松本若菜が演じる托卵妻が早くも話題になっているが、はたして托卵妻は実際にどれくらいいるのか。そして当事者たちは何を思うのか。
夫が不妊治療を拒否。妻は元カレのセフレと妊活中…
都内で働く佐々木優奈さん(39歳・仮名)は5歳年上の男性と3年前に結婚するもまだ子宝には恵まれていない。現在、夫とも妊活をしつつ、取引先に勤める元カレのセフレともひそかに妊活をしている。
「年齢的にも一刻も早く子供が欲しくて、入籍前から主人と妊活をしていました。でも一向に授かる気配がないんです」
一般的に妊活を始めて半年から1年で妊娠できなければ不妊だといわれている。夫婦生活を1年営み、妊娠しなければ病院を受診するように案内する産婦人科も多いようだ。
佐々木さんは「不妊治療を始めたい」と夫に相談するも、首を縦にふってくれなかった。
「私はちゃんと産婦人科で検査をしたんですが、主人は検査も拒否。プライドの高い人だから、もし自分が原因で子供ができないと知ったら耐えられないんだと思います。
私としては検査をして、私たち夫婦が子供が望めるのか、望めないのかを知りたかっただけ。ダメならダメで2人で生きる道を考えるつもりでした」
だが、今、佐々木さんは元カレでセフレの、取引先の男性とも妊活中だ。いったいどういった心境の変化があったのか。
「夫は検査はしない、不妊治療もしない、でも自然妊娠はしたい。これではゴールが見えなすぎで…。私は性格的に、ゴールが見えないことはやりたくない。おそらく夫とは相性が悪いか、もしくは夫に不妊の原因がある。
このままだとラチがあかない…という話を、仕事の飲み会でグダグダ言っていたら、元カレでセフレのA君から『じゃあ俺の子産んでよ』と言われたんです」
A君は同い年で3人の子供を持つ既婚者。かなりの子煩悩で、まだまだ子供が欲しいそうだが、体力的な問題から奥様には第4子は断られていた最中だった。
「夫と血液型も一緒だし、顔もまぁそんなに系統が違わないし、何よりA君は元カレでセフレだから、気が楽でした」
書面にすることはなかったが、「口外しない」ことを理由にA君と妊活をスタートさせて、4ヶ月目。現在、生理が少し遅れているようで「もしかしたらできたかも」と、佐々木さんは頬を赤らめる。
「夫とA君とは同じ回数しているので、本当に妊娠していてもどちらの子かわからない。でも、私の子には変わりないし、夫もまさか他人の子だとは思わないでしょう」
パパ友と一夜の過ちで妊娠した托卵妻
千葉県在住の専業主婦・加藤美久さん(34歳・仮名)は「うちの次男、じつは浮気相手の子供なんです…。夫にバレないかヒヤヒヤしています」と俯く。
「長男が10歳で次男が2歳なんですが、次男は夫のパパ友Bさんの子供…。長男が習っているスポーツチームが一緒で、家族ぐるみで仲良くなったんです」
週末の練習のたびに家族同士で集まり、バーベキューをしたり、キャンプに行ったこともあるほど仲が良かったという。
「Bさんの奥さんとも仲良くしていたんですが、Bさんはすごく私のタイプで密かに憧れていました」
泊まりでキャンプに行き、子供たちが寝静まった頃、大人だけで飲みはじめた。加藤さんの夫とBさんの奥さんは早々に寝てしまい、酔いが回った加藤さんは「Bさんってイケメンですよね」と言った瞬間にキスをされた。
「びっくりしたし、2人が寝てるからバレたらやばいと思いつつも、嬉しい! が勝ってしまいました。そのままキャンプ施設内のトイレに行って最後まで…。もうAVみたいですよね(笑)」
Bさんとはその1回だけで、また家族ぐるみで会っても何事もなかったかのように接したそうだ。
「思い出にするつもりがまさかのその1回で妊娠しました。キャンプ場でゴムなんて持ってないから、避妊ができなかった。罪悪感と『万が一があってはいけない』と、近い日に夫ともしておきましたが、次男は確実にBさんの子供なんです」
DNA鑑定もしていないというが、「Bさんの子だ」と確信する理由はなんなのだろうか?
「直感的なものもあるんですが、何しろ夫とは全然似ていなくて…。夫は切れ長の目だけど、次男はBさん似のパッチリした目です。私が二重だから誤魔化せてはいるけど、義母たちも『次男は美形になるね! トンビが鷹を産んだわ』なんて盛り上がってますが、笑えないです」
現在は育児を理由に長男のお稽古ごとの送迎などはすべて夫任せで、Bさん夫婦とは極力会わないようにしているそうだ。
「次男が生まれたときにお祝いをいただいたので、Bさん家族にも写真を送りましたが、それ以降はなんだかんだ理由をつけて会っていません。女は鋭いから、次男を見たらBさんの奥さんも怪しむかもしれない。まさか私が托卵妻になるなんて…」
托卵相手と“契約”を交わしたサラリーマン
また、こんなケースもある。
近畿地方在住の本川正樹さん(46歳・仮名)は「自分は托卵相手に任命されているんです」と話す。どういうことなのか?
「昔の女性の部下に『子供が欲しいんで精子ください!』というLINEをもらいました。彼女は今、東京在住で、婚活中だけどいい相手がいないそうで、せめて子供だけでも欲しいから…と」
彼女は契約書も持参、そこには「口外しない」「養育費は一切もらわない」「認知はしない」と書かれていた。
「とりあえず署名捺印してもらって、写メだけ撮って、書面は預かってもらってます。こんな紙持っているほうが怖いから(苦笑)」
本川さんは既婚者で一人息子がいる。夫婦仲は円満だが、SEXレス。彼女の提案に「男として評価されているんだ」と自信を取り戻したそうだ。
「お小遣いが少ない僕のために食事代やホテル代は割り勘。東京からわざわざこっちに来てくれて中出しができる。正直、悪くないですよね」
だが、最近ネットで「托卵妻」という言葉を知り、青ざめたそうだ。
「彼女は子作りしながら婚活して『出会った中でいちばん条件のいい男に、“あなたの子を妊娠した”と言って結婚する』なんて言ってますが、そんなにうまくいくんでしょうか…? この話を友人にしたら『そんなにうまくいくはずない』『今すぐやめたほうがいい』と非難ごうごうでした」
本川さんと彼女の関係はもう1年に及ぶ。最近は結婚を視野に入れた彼氏もできたというが「子どもは本川さんの子がいいの」と、関係の解消が難しいそうだ。
「今さらながらなぜ、僕だったのだろうかと思いつつ、性欲に負け続けています…万が一妊娠してしまった場合、契約書は有効なんでしょうか…」
托卵妻事情に詳しいライターの亀山早苗氏が言う。
「一般的には托卵で産まれた子は4~6パーセントくらいといわれていますが、産婦人科の医師に聞いたところ、『実際は10パーセントくらいになるのでは』と話す医師も複数いました。DNA鑑定が昔より簡単にできるようになったことが抑止になるのかというと、必ずしもそうではないようです。
夫という種族は、よほどのことがない限り、妻を信じたい、自分の子だと信じたいという気持ちが強い。別のことで夫婦仲が壊滅的になればDNA鑑定をしようと思うかもしれませんが、疑いだけなら、特に告発しようとはならないケースが多い。
逆に覚悟を決めた女性は強い。『私の子にはかわりない』と強い意志をもつ女性であれば、夫ともうまくやっていこうとするはずです。男は信じるしかない、というのがちょっとせつないですね」
今後も托卵された子供は増えていくのだろうか。
取材・文/吉沢さりぃ
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