早大卒の“クセ強”ホスト「容姿にコンプレックス」「学生時代はイジメられっ子」そんなイガグリ男がメイクで変身し、売れっ子になれた理由
集英社オンライン / 2024年10月20日 17時0分
〈〈本人直撃〉早大卒という異色の経歴を持つ歌舞伎町の“クセ強”ホストが女性客に暴行し逮捕されていた! いったい何が?〉から続く
早稲田大学入学と同時にホスト業界に入り、Twitter(現X)に投稿した面白動画で話題となった歌舞伎町の名物ホスト南条京垓(25歳)。今年3月に女性客に暴行し、逮捕勾留されていた。彼はいわゆるオタク系少年だったにもかかわらず、有名ホストに成り上がった。なぜホストという一般的にアウトサイドな職業と捉えられがちな職業に自ら進んだのか。
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小さい頃から人前に出るのが好きだった
父は有名料理店の料理長、母は専業主婦で3人兄弟の厳格な家庭に育ったという南条。幼い頃から目立ちたがり屋で、人とは違った趣味を持つことを意識してきた。
「周囲からは“へんこ(関西地方で変わった子、偏屈者などの意味)”と言われてました」と言う。
――幼少期はオタク気質で小学2年生で落語を始めたとのことですが、どんな子どもだったんですか?
とにかく好奇心旺盛で読書や映画も好きで、特に映画は子ども向けのアニメ映画より『スター・ウォーズ』などの洋画が好きでした。
人前に出るのも好きでミュージカルを習っていたし、母親が買ってくれた落語の本をキッカケに落語にハマって、小2で初高座に上がりました。落語はその後、高1のときに『ひむかの国こども落語全国大会』で優勝し、日本一にもなりました。
――それだけ聞くとものすごく好きなことをやり尽くす明るい子どもという印象です。
そうですね。変に目立っていたから、小中学生のときは同級生から無視されたり、上履きに画鋲を入れられたりしていじめられたこともありましたが、自分は自分のやりたいことをやり通していましたね。ただ、すごく容姿へのコンプレックスはありました。
――どんなコンプレックスでしょうか。
顔もカッコよくないし背も高くないし。それにヴィジュアル系の音楽が好きで、そっち方面の容姿になりたくてメイクもしたかったけど、両親が厳しくてピアスはもちろん髪を染めるのもダメで。
理想の自分になれないことへの鬱屈した思いから、高校生の頃からリストカットなどもしていました。
早大入学と同時のホストデビューが親バレ、怒りの長文LINEが
――いつからホストになろうと思ったのでしょうか。
高校生のときにはホストに憧れてましたね。毎日ホストのYouTubeを見漁ってました。高校生の頃は生徒会の副会長になったりして「みんなをいかに楽しませるか」を考えていました。
エンターテインメントに強くこだわりがあって、ホストこそが究極のエンタメだと思ってました。
――でも厳しい親御さんはホストになることを許さなかったんじゃないですか。
もちろん、単独で上京して早稲田大学に通うと同時に18歳でホストを始めてから、わりとすぐに親バレしたときは、ものすごい怒りの長文LINEが母親から届きました。それで電話して、「学業は絶対に怠ったりしない、でもホストはやり続けたいから目をつぶってくれ」と言いました。
その言葉通り、週6日出勤して4、5時間寝て学校に行って、4年間無遅刻無欠席。店休日に課題はしっかりやって単位もフルで取り、ストレートで卒業しました。
――18歳でホストデビューして、売れるようになったのはいつ頃からなんですか?
落語をやっていたから、しゃべりは得意だったはずなのに、全く売れず、2年間は全然ダメでした。ホストという仕事が好きでやってるんですけど、自分らしさには欠け、ビジュアルの方向性も今のような“僕しかやってないスタイル”というのがなかった。
それでいてよくお金をつかってくれる女の子に依存して、その子が離れていかないように執着して……っていうのの繰り返しで、その当時はひたすら病んでいました。
21歳頃からSNS投稿を本格的に頑張るようになりました。ホストといったら見栄を張ったりカッコつけるもの、というイメージがあると思いますが、俺はもうその真逆をいこうと。
それで、21歳のときに「ソープランドで土下座する」という動画をXに投稿したらバズったんです。
――ソープランドで土下座とは。
ソープ嬢のお客様がいて、口喧嘩してLINEをブロックされたので、お店に謝りに行ったんです。そしたらその姫が面白がって、その様子を写真に撮ってくれたのでXに上げたんです。
ホストにはソープで働くお客さんや夜職の方も多いから、“南条、おもろい”って感じでなんとなく親しみを感じてくれたんでしょうか。
――でもそんな土下座する姿をさらすのは嫌だったんじゃないですか。
いやもう、それこそがありのままの俺の売り方だなと思いました。そこからは方向性がしっかりとしてきて、普段からコンカフェ通いしてることも打ち明けるようになったし、素顔がブスなのもギャップが出て面白いので、それをネタにXに素顔の写真を投稿して、「ご自由にお使いください」と版権フリー状態にしたんです。
ホスト業界を「笑い」で変えたい
――整形などはしてないんでしょうか。
整形したいと思ってた時期もありましたけど、一切していません。整形して本当にイケメンになってしまったら、素顔とのギャップが面白くないですから。
幸い僕はメイクが得意で、いろんな顔に変えられるので、次はこんな髪色にしてこんなメイクしてみようかな、というのを楽しんでいますね。
――ここ数年で社会問題になっている悪質ホストに関する報道が多く出ています。ご自身には悪質な一面はないのでしょうか。
もちろん、僕が今年3月に起こしてしまった事件は悪かったと思っています。でも今後はそういうことが起きないように心を入れ替えたし、実際、問題となっている売掛や立替(高額なツケ払い)などは、国の方針通り今年4月から行なっていません。
それに僕自身、もともと売掛は行なってきませんでした。今の僕には悪質な一面はないと思っています。
――今後、ホストは何歳まで続けるのでしょうか。
何歳までとは決めてません。でも僕自身はホストという仕事に対して一日でも早く、少しだけでも世間が良いイメージを持ってほしい、という思いで日々仕事を頑張っています。
それにホストは最高のエンタメだと思っているので、ホスト業界を笑いで変えられる日まで続けたいと思います。
取材/文 河合桃子 集英社オンラインニュース班
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