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石井紘基は官僚システムに殺された? 東大名誉教授が「民主党政権時代に彼が生きていれば、官僚システムはただでは済まなかった」と語る理由

集英社オンライン / 2024年10月26日 7時0分

〈没後22年〉政治家・石井紘基は誰に殺されたのか? 彼が知った「日本がひっくり返るくらい重大なこと」とは?〉から続く

『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』(泉房穂著・集英社新書)の出版を記念して、2024年10月1日、新宿のロフトプラスワンで、トークイベント”泉房穂出版記念 恩師・石井紘基元衆議院議員を語り尽くす夜”が開催された。

【写真】膨大な資料に囲まれる石井紘基氏

元明石市長で衆議院議員も務めた泉氏の恩師にあたる、石井紘基の死から22年。石井氏と生前交流のあったジャーナリストの今西憲之氏を司会に、今回の本で泉氏と対談を行なった、石井紘基をよく知る3名もゲストとして登壇。

石井氏の長女である石井ターニャ氏、石井氏と共にカルト被害者救済に尽力してきた弁護士の紀藤正樹氏、そしてzoom出演で、石井氏を財政学者として再評価している経済学者の安冨歩氏が、「今を生きる石井紘基」をテーマに、日本のこれからを泉房穂と語った。

*本稿はイベントの談話を記事用に編集したものです。

真理を見抜く力を持っていた石井紘基

石井さんと他の国会議員の大きな違いは、やはりその思想的な深さだと思うのです。ソ連というシステムをあらわに見て、かつその暴力性を深く理解し、それと同じ構造が日本にあるということに戦慄しておられたと思うのです。ですから石井さんが亡くなられた状況にしても、今のプーチン政権下で、システムに都合の悪い人間が次々に消えていくこととよく似ているし、それは国家システム、関所システム全体が「この人物は危険だ」というふうに感じて、それで消したのではないかと思うのです。もちろんそれは誰かが意図して、誰かに命令してやらせたと思うのですが、全システムの総意として、「石井紘基を消さなければならない」というような暗黙の意思決定が行なわれたと思うのです。〈安冨歩 『わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇』より〉

経済学者で東京大学名誉教授の安冨歩氏。2010年代から、東大の授業で石井紘基の著書を教科書に使うなど、石井紘基の「財政学者」としての業績を初めて評価した人物といえる。この日のトークイベントにはzoom出演で参加した。

今西 今回こちらの『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』という本で、自ら対談に出てみよう、泉さんとしゃべってみようというお気持ちは、どの辺りからありましたでしょうか。

安冨 これは私自身が石井紘基の本を書きたかったということがあります。ただ、書き切れなかったんですね。基本的には個人的に忙しかったということだと思いますが。それとともに、石井紘基という人の本を書くためには、生前にご存知の方々に話を聞かないといけないし、私では書けないなと思っていました。

そしたら、泉房穂という政治家がいて、石井紘基の弟子だということを知ったので、一度お話を聞きたいなと思って、まだ明石市長をなさっているときに、『はらっぱ』(子ども情報研究センター)という子どもを守るための団体の機関誌の連載でインタビューさせていただいて、それからお話をさせていただくようになりました。

その泉房穂さんがこうやって本を出されるということだったので、そこで対談をさせていただいて私の考えを述べさせていただければ、自分では書けなかった石井紘基の本を出せると。もし私が一人で書いても多分誰も読まないと思うんですけど、泉さんが出されたら大変よく読まれていて、二重の意味で本当にすばらしいことだったなと思っています。

今西 それで、私が感心したのは、石井先生がいわゆる民営化というものに強く反対をしてこられた。特殊法人などを民営化すると、国政調査権すら及ばなくなる。そうすることによって、官僚のやりたい放題になるということを予告していた。それが実際そのとおりになりました。

私も長く石井先生と交流を持たせていただいて、やはり特殊法人の民営化に石井先生はすごく危機感を抱いておられて、改革しないといけないというお話をよくされておられました。先生は経済が御専門なので、詳しくお尋ねできればと思います。

安冨 戦前の日本は、官僚のほかに軍人(陸軍、海軍)がいて、宮廷があって、財閥があったんですね。議会と合わせて「五権分立」と言ってもいいかもしれません、そういうふうに権力が分散的だったのです。

ところが、戦後の日本というのは、GHQの介入によって財閥が解体されて、宮廷が解体され、陸軍、海軍が解体されて、残ったのは官僚システムだけでした。そうして戦後の日本は、官僚システムのみが支配するような経済や社会に変わってしまったのだと思っています。

このことはなぜ起きたかというと、アメリカがそうやって官僚中心のシステムにしてしまうことによって支配を、安定的な支配をできるというふうに設計したのではないかと思うのですが、これは単なる仮説で立証はまだできていません。ただ、そうではないかと思っています。

それで、国民の目から全く届かない形で間接的な支配のシステムをつくって、その官僚システムの中に複雑怪奇な構造をつくり、見えないようにして官制経済というものをつくり、国民を搾取しているというのが基本ですね。

プライバタイゼーション、いわゆる民営化というのは、本来はそういうシステムを解体する目的で行うものです。これは日本に限ったことではなくて、官僚的システム、国家システムが市場の経済システムと大きく相互依存関係になって、そこに巨大な搾取構造をつくっていく。そういう形を取っているのは多分世界共通だと思います。これに対する攻撃が、本来の民営化です。

ところが、日本で実際に起きたことは、民営化と称して、公金の流れを国民から完全に見えないようにする、その方法を思いついたということで、これは常に官僚システムがやることですね。何か理由をつけて、たとえば、「医療を拡大しなければならない」という名目で国民皆保険制度をつくっているのに、実際の目的は何かというと、そこに巨大な利権システムをつくることであったりする。

その巨大な一例が、郵便事業の民営化だと思うのですが、その民営化に賛成する、反対するという議論はずっと行われてきましたが、石井紘基のように「民営化は利権を隠蔽する手段である」と見抜いた方は、やはり少なかったのではないかと思います。

私は大学に勤めていて、国立大学法人化、大学院重点化を経験したんですけれども、ある大学の、それに反対しておられた先生が、法人化の目的は何かというと、「国立大学を文部科学省の天下り先にするためだ」と言っておられました。実際そうだったんですね。日本の国立大学は、国立大学法人化と大学院重点化とによって、官僚の天下り先になってしまいました。

私自身がこの様子を身を以て体験していましたので、石井紘基の主張がその現実と完全に一致していることから、石井の「真理を見抜く力」に感銘を受けるとともに、「真理を見抜くということは予言ができるということなんだな」と思うようになりました。

このとてつもなくすごい学者は誰なんだ?

安冨 石井紘基という政治家について、実は生前は、私は本当に知らなかったんですね。最初に名前を聞いたのは、お亡くなりになった時のニュースだったと思います。その時は事件の恐ろしさには注目しましたけれども、石井紘基という政治家の仕事については残念ながら知りませんでした。

私の著書に『経済学の船出』(NTT出版、2010年、一月万冊で復刊)という本がありまして、こちらを書く時に、これは日本社会に限らないんですけれども、まず「利益というものがどこから出るか?」という大きな経済学上の問題があります。

普通に大学で教えている経済学では、「利益はゼロになる」という謎の理論になっているのですが、現実の社会では利益がなかったら誰も行動しないわけで、「どこから利益が出るか」というのは経済学の本質的な問題なのです。ですが、あまり誰も真剣に考えていない問題なんですね。

私はその問題について、「コミュニケーションの結節点を押さえることで関所のようなものをつくり、そこで利益が生み出される」という一般則があるのではないかと考えたわけです。

その観点から日本社会を見た時に、どこにどうやって関所がつくられ、守られているのかという問題を考えました。それで、これも日本に限った話ではないのですが、大きな関所をつくることに成功した企業や業界というのは、常に国家権力システムと結びつきます。

というより、そういうものの結びつきとして国家権力システムが成立していると思うのですが、その国家権力システムと関所システムとの関係性を、特に財政という観点から見ている研究者を探したのです。

ところが、私の見た限りでは、アカデミックな研究者で、そういう観点から日本の財政を論じている人というのは、いませんでした。困ったなと思っていたところに、経緯はよく覚えてないのですが、石井紘基の仕事というものを知ったんですね。

それで、YouTubeの石井紘基の番組とかを見て、「この人がそうかもしれない」と思って、主著を拝読したのです。『日本が自滅する日』(PHP研究所、2002年)ですね。これを読んで衝撃を受けたのですが、まさしく財政学の観点で日本経済の構造を明らかにしておられました。そして、私が予想していたよりも日本社会の状態はひどかったという、二重の衝撃を受けたんですね。

それで、「このとてつもなくすごい財政学者」が、暗殺された議員であったということの意味を悟って、3度目の衝撃を受けたんです。事件の後、2009年に、民主党政権が成立しましたけれども、もし石井紘基が健在であって民主党政権が成立していれば、日本の官僚システムはただでは済まなかったと思うのですが、見事に事前に消してあったということに深い衝撃を受けました。

そして、本で予言されていることが、その後着々と実現していっているありさまを見て、先ほども言いましたが、「予言する力」というものに衝撃を受けました。特に大きかったのは、プライバタイゼーション(民営化)の名の下に、あたかも関所的な官僚経済システムが自由化されるかのようなふりをして、実はそうすることによって、国政調査権すら及ばないようなところに利権を隠してしまうことになる。

「だから民営化をしてはならない」と石井さんは警告しておりましたけれども、見事にそのような形で民営化がなされていって、国家権力に巣食うシステムは、国民の、今では国会議員の手すら及ばないところに行ってしまっているわけです。

そういう観点から「アベノミクス」というようなものを見ても、官制経済の本質が明らかになるように感じました。日本銀行を見ても、民主党政権が終わった段階だったら120兆円ぐらいだった資産が、現在は700兆円を超えるようなとんでもない規模のものに拡張しています。

数百兆円を生み出し、中央銀行を巨大化させて何をしたかというと、基本的には「官制経済システムの延命をしていた」と私は理解しているわけです。こんな観点に到達しうる知識は、石井紘基という学者の著作以外では得られなかったと思っています。

知的好奇心が成し遂げた偉業

石井 安冨先生がおっしゃったように、父はかなり複雑な研究をしていたと思うんですね。父本人も民主党の当時の議員の方々について、「なかなかわかってもらえないんだよね」と言っていたんですよ。逆に自民党議員の方から国会質問で、「ああ、石井君、そういうことだったのか。わかったよ」と握手を求められたと言っていたことを、思い出しました。

父は、法哲学からの視点やアプローチも持ちつつ国全体の調査をしていたのではないかと思います。

今では国会議員が役所に資料請求しても、もう真っ黒に塗りつぶされた「のり弁」みたいな資料しか出てこなくなりましたが、当時の父は、役所の縦割り行政により、なかなか出てこない資料を、複数の省庁から持って来させて、それを一つひとつ手がかりにして枝葉の情報を集め、ハサミとのりで切り貼りして図形を作ったりしながら利権の構造の全体像を調べているようでした。

議員会館の事務所で、雪崩が起きるぐらいの大量の資料に埋もれて。

 すごい資料でしたよね。段ボール箱いっぱいの資料があって、半端なかったですね。政治家なのか研究者なのかわからないぐらい、部屋に籠っていましたね、ずっと。

石井 残された段ボール63箱分の資料のうち、今、大体10万枚ぐらいを電子化しました。

父が心血注いだ研究を、今度は経済の視点から、安冨先生の高度で知的な分析により我々も新たな発見や学びになります。もし父が生きていれば、これほどうれしいことはなかったと思います。

父亡き今となりましては「死んでから評価されたい」と言っていた父の本望だったと、本当に有り難く思っております。

安冨 石井紘基の存在というのは、本当に政治家として、あるいは活動家としてすごかったと思うんですけど、でも、やっぱり私がすごいなと思うのは、思考力の強さと一貫性、それから、異常なまでの知的好奇心というものですね。「どうしてそんなに調べられるんだ?」と。

 そこは私も政治家をやっていた者としては、自分の政治家としてのエネルギーを、日々の政治活動みたいな感じに行きがちなところを、もちろん石井さんは、それもやられていますよ。紀藤さんと一緒に被害者救済に走り回っていました。

でもその一方で、夜中は事務所に籠って、一つひとつ資料を確認し、国政調査権を使って官僚から一枚一枚資料を取り寄せていましたから、もうあれはすごいエネルギーでしたね。

石井 ほとんど議員会館に住んでいるんじゃないかというぐらい、父はいつも最後まで居ました。

安冨 それは多分いろいろな説明をなさると思うのですけども、私はそれ、非常によくわかるので。とにかく知的好奇心に引っ張られてしまっているという状態になっていて。

 やっぱり謎を解こうしていたんですかね? 日本の国家の「何が問題なのか?」という部分が見えない状況を。

安冨 「面白くなってしょうがなくて、どんどんやってしまう」というのが、優れた学者の最大のポイントだと思うんですね。大抵の研究者というのは論文を書くために研究しているので、そうすると、とてつもないところまでは行かないんですけれど、純粋な知的好奇心に引っ張られてしまっている人間というのは、コスト無視でやってしまうんですね。それが石井紘基の場合には、命に関わってしまったということだと思うのです。

 今の「知的好奇心」という言葉ですけど、私なりに置き換えると、今回の本でも書かせていただいたんですけど、石井さんはずっと「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」、身も命も含めて、世の中のために尽くすんだという強い思いをお持ちでした。一種の使命感みたいなものも感じられて、知的好奇心と表現してもいいですけど、「不正の追及、闇の解明、それが自分の使命なんだ」みたいな覚悟が見えました。

安冨 それは研究者も、自分の意欲でやっている分には大したことにはならないと思うのです。それが、どこからか自分を超えた何かに引きずられてしまって、もう訳もなくやってしまっているとすごいことになる。まさに泉さんのおっしゃっていた「正義感」というものの正体は、それではなかったかなと思います。

今西 紀藤さん、そのあたりいかがでしょうか。

紀藤 この議論には一つの前提があって、当時は、国会議員が国政調査権というものをかなり柔軟に使えた時代だったんですよね。1980年代までさかのぼると、たとえば統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の霊感商法の問題について、各議員が刑事記録とか、行政記録とかに直接アクセスできたんです。

国政調査権を根拠に議員特権というものが生まれていたのですけど、それは議員である以上立法しないといけないですから、立法の前提たる前提事実を調べることが容易にできた時代がありました。刑事記録そのものを、国会議員の国政調査権で取ることができたのです。

ところが、だんだん難しくなっていくんです。たとえば、石井さんの死後、2003年に個人情報保護法が出来るとか、1980年代のスパイ防止法は廃案になりましたけども、より洗練された形で特定秘密保護法は2013年に成立した。その結果、現在は、国会議員が個人の力で刑事記録や行政記録を取ることが、非常に難しくなってきています。

石井紘基の調べたものが日本の出発点になる

紀藤 それからもう一つは、憲法的にいうと、憲法は62条でこの国政調査権を規定していますが、その規定は、「両議院は、各々国政に関する調査を行い、これに関して証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる」となっています。この「両議院」は、議員個人ではなく、院制の「議院」です。憲法上、「衆参両議院が国政調査をする権限を持っている」という立てつけになっている。

だから、個々の国会議員が調べられるものがどんどん減っているんです。わかりやすく言うと、最近の国会議員は、調べようにも、官僚が通り一遍のものしか持ってこないんですよね。

そういう経緯のなかで2002年に石井紘基さんが殺害されたのは、非常に大きな意味を持ちます。なぜかというと、石井さんはそれまで国政調査権を使って、いわば議員特権を使っていろんな記録を調べていったわけです。その先例になるはずだったものが、殺害されたことによって、その後に引き継がれなかった。つまり、石井さんと同じようなことをやっている国会議員が、弟子として次に育ってないのです。

泉さんもその次の郵政選挙で落選されるので、結局、石井さんの仕事は引き継がれていない。法律化されていない。「議員が立法するにあたって、どういうことが調べられるのか」ということが整理された、特別法がないのです。

だから結局、今は制限ばかりになっていて、個々の議員の力がどんどん弱まっている。それは安冨先生が言われるように、官僚権限が逆にどんどん強まっていることも意味するのです。官僚の活動について、議員が調べられないわけですから。

石井さんは戦ったと思うんですね、もし議員特権が制限されるのであれば。国政調査権の発露としての議員特権を守るための新しい立法が出来た可能性もあるのです。そういうものが全部失われたという意味では、石井紘基さんの死はあまりにも、その後の日本において大きな損失だったのではないかと思います。

安冨 私も同じように思います。個人情報保護法とか特定秘密保護法とかの、本当の目的はそこにあったと思いますね。つまり、システムにとって都合の悪い記録を調べられないようにする、誰からも見られないようにする。その目的でつくったのだろうなと私は考えていました。

 私も市長を12年やっていて、市長という立場にいると、黒塗りの資料しか上がって来ないんです。情報開示があっても、現場が全部消してしまう。見せないわけ。市長の私が「黒塗りせんでいいから」と言っていたぐらいで、そこは地方公務員も中央省庁の官僚も同じです。

役人には「悪意がなくてもオープンにしたくない」という習性がありますから、そこは市長としても悩ましい問題でした。誰かのプライバシーを侵害するんだったら黒塗りしたらいいけど、そうじゃなかったら、行政がやったことは胸を張ってやればいいんだから、オープンにしたらいい。

私はそう思っていたんですけど、実際はなかなかそうでもなかった。それがまして中央省庁になってくると、もっと秘密主義になってしまっているとは感じますね。

安冨 石井紘基が調べたものが、出発点になると思うんです。「そこから日本はどういうふうに変わってきたのか」ということを考えると、今の日本の像が描きやすくなると思っています。

「関所システム」のモデルとなった、「満洲国」という「国」を私は研究したんですけど、資料が戦争中で少なかったとはいえ、戦後、「国」が崩壊しているので、全ての資料がオープンになったわけです。世界的に、散らばっている資料をいろんな人が集めて、研究を進めていくことができたのですが、そうやって見えるレベルというのは、やっぱり明快なんですよね。すごくいろいろなことが、よくわかるのです。

リアルタイムで動いている日本のことになると、そういうレベルでは見られないんですよね。でも、20年前のことであれば、今はだいぶ安全になっていますので、石井紘基が残したり、考えたことを出発点にすると、現在の日本を理解する上で役に立つのではないかと思うのです。

それは、先ほどターニャさんもおっしゃっていましたけれども、与党にとっても非常に役に立ったはずなんです。なぜなら、与党、自民党の政治家も全員だまされているわけですから。「隠されていることを明らかにする」ということが、政治を行なう上での基本的なインフラになるのではないかと私は思っています。(つづく) 

*統一教会(世界基督教統一神霊協会)は、現在は、世界平和統一家庭連合と名前を変えています。新聞などは「旧統一教会」と表記しますが、本稿では歴史を尊重して、統一教会(Unification Church) と呼ぶことにします。

構成/高山リョウ 写真提供/石井ターニャ 撮影/内藤サトル(泉氏)、楠聖子(安冨氏)

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