大逆風が伝えられる自民党…石破首相は「裏金・旧統一教会系議員」の当選を本気で望んでいるのか?
集英社オンライン / 2024年10月27日 7時0分
〈石井紘基は官僚システムに殺された? 東大名誉教授が「民主党政権時代に彼が生きていれば、官僚システムはただでは済まなかった」と語る理由〉から続く
『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』(泉房穂著・集英社新書)の出版を記念して、2024年10月1日、新宿のロフトプラスワンで、トークイベント”泉房穂出版記念 恩師・石井紘基元衆議院議員を語り尽くす夜”が開催された。
〈写真〉1997年「地下鉄・松本サリン事件の被害者救済の集い」での石井紘基氏
元明石市長で衆議院議員も務めた泉氏の恩師にあたる、石井紘基の死から22年。石井氏と生前交流のあったジャーナリストの今西憲之氏を司会に、今回の本で泉氏と対談を行なった、石井紘基をよく知る3名もゲストとして登壇。
石井氏の長女である石井ターニャ氏、石井氏と共にカルト被害者救済に尽力してきた弁護士の紀藤正樹氏、そしてzoom出演で、石井氏を財政学者として再評価している経済学者の安冨歩氏が、「今を生きる石井紘基」をテーマに、日本のこれからを泉房穂と語った。
*本稿はイベントの談話を記事用に編集したものです。
もしも石井紘基が生きていたら
私は自分の事務所が、議員会館に近いということもあって、時々前を車で通ることもあるし、歩いて帰ることもあるんですけど、夜の7時半ぐらいを過ぎたら、ほとんどの窓の電気が消えているんですよね。それで当時は、石井紘基さんの部屋だけが電気がついていて、「夜遅くまで働く人だな」と。電話をしてもいつでも通じるし、普通の国会議員とは違う、すごい人だと思ったのです。
その後、選挙があったときに、石井紘基さんから「働き過ぎかなぁ?」と言われて。ぎりぎりで当選したんですよ。それで石井さんが、「これまで自分は議員会館で働き過ぎた。もうちょっと選挙区のことも考えないといけないのかな?」と。普通の政治家であれば、夜は選挙区の対策をして、いろんな人と会って、飲み会に参加するというのが一般的かもしれないけれども、石井さんはそういうことにはあまり頓着しなかった。
とにかく、「国家・国民のためになにがよいことなのか?」ということをつねに考えて、非常に努力されていたのが如実に見えたんですよね。(紀藤正樹)『わが恩師・石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』より〉
弁護士の紀藤正樹氏。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)やオウム真理教などのカルト宗教問題の第一人者であり、石井紘基の生前は、共にカルト被害者救済に奔走。石井氏の暗殺後は、遺族の弁護士として石井ターニャさんを支え、2005年に最高裁判決が確定した後も、事件の真相究明を続け、情報提供を呼びかけている。現在はSNSでも、政治や時事問題について提言をしている。
紀藤 石井紘基さんの話をすると私は本当に何か、うっすら涙が出てくるぐらいに悲しいんですけれど、生前懇意にしていただいて、私がまだ駆け出しの弁護士の頃、30代前半の頃からお話をさせていただきました。
最初に彼から「オウム真理教のことについて知りたい」という電話があって、1995年頃の話ですが、「オウム真理教への対策法を検討したい」との相談をされました。1995年3月20日というのが地下鉄サリン事件の起きた日で、私は当時、非常に忙しくしていましたので、「私の事務所に来ていただけるなら」と言ったんです。石井さんは現役の衆議院議員でしたが、「じゃあ、行きます」と言って来てくれたのが最初のきっかけでした。
それまで私の中で、国会議員の先生というのは、非常にハードルが高いというか、殿上人みたいに思っていたのですが、石井さんの足の軽さに正直言ってびっくりしました。最初に話した時も、「先生づけはしません」と私が言ったんですね。
私は弁護士で、弁護士も先生と呼ばれることが多いと思うんですけど、事務所の中で私も「紀藤さん」と先生づけで呼ばないように指導しているぐらいで、国会議員の方々も先生と呼ぶのはできるだけ避けているんです。先生づけというのは、それ自体が言葉としての権威を持つのでよくないと思って、石井さんにも最初の出会いから、「石井さんと呼ばせてください」と言ったら、全然フレンドリーで、すばらしい政治家でした。
その石井さんが2002年、出会ってからたった7年後に刺殺されるという事件が起こりました。もし彼が生きていて、今でも現役の政治家として活動していたら、果たして今のこの政治状況があるのかなと思うと非常に残念で、悔やんでも悔やみきれません。ですがこの度、泉さんにこういう形で本にしていただいて、石井紘基さんの遺志は今に生きているのだなと感じています。
そしてまた統一教会の問題も、オウム真理教事件もそうですが、20年たっても、ほとんど法制は変わっていないと思っています。表面的な対策は取りましたよ。だけど、基本的に国としての枠組みみたいな法律は、全く出来ていない状況で今に至っているんです。
それが非常に残念で、ロフトプラスワンにお呼びいただいた時、石井さんのためにちゃんと話さないといけない、私がふだん考えていることをお話ししようと思って、今日は来ました。
泉 紀藤弁護士と石井先生は本当にすごかったです。改めてお伝えしますけど、「言うは易く、行なうは難し」です。当時からオウム真理教や統一教会相手に、ことごとく体を張っていたんですよ。紀藤先生は今も体を張っていて、言うは易きだけど、本当に実行できる人ってほとんどいないんです。だから、先にお詫びします。私は石井さんの遺志を継ごうと思い、被害者救済の面では継いだ意識はありますけど、不正追及や、国家の闇に切り込んでいけるかというと、そこは正直なところ悩ましい。
紀藤弁護士は弁護士になった頃から筋を通してやってきているし、それをやった政治家って石井紘基さんぐらいですよ。そういう意味では、今日この場に紀藤弁護士と一緒にいられることを本当にうれしく思います。
自民党にも認められていた石井紘基
紀藤 石井さんは国会議員として不世出なんですよね。私はこれまでに多くの議員を見てきて、今でもたくさんの議員と懇意にしていますが、その中で彼は何が違うのかと言われると、「運動家でもあり、研究者でもあり、政治家でもあった」というところなのです。
国会議員の中で、運動家であり政治家という人は、結構いるんです。だけど、研究者ではない。研究者であり政治家という人も結構いる。だけど、運動家ではない。だから、運動家であり研究者であり政治家である、そんな人は石井さんの他にはいないんです。
そんな三位一体の人物が亡くなったことは、あまりにも日本にとって大きな損失でした。たとえば、今の立憲民主党、当時は民主党と言われていた政党と、それから自民党。どちらも石井紘基さんの言うことには、一目置いていたんですよね。だって、あまりにも事実関係がきっちりした質問をするわけです。これは彼の「研究者」としての側面ですよね。
だから、官僚も政治家も答えられないわけだけど、石井さんは国会で、「ここまで調べるのか」というような質問をする。そうすると、一目置くしかなくなる。自民党の議員から見ても「敵ながらあっぱれ」となるし、民主党でも派閥をまたいで、「石井さんの話は聞いてみる必要がある」と議論を闘わせることができた。
またそういう彼だからこそ、ただ研究に走るのではなくて、地に足がついた、オウムとか統一教会の問題にも目が行ったと思うのです。たとえば石井さんが構想していた「国民会計検査院」にしても、会計の問題というのは、一種抽象的な議論なんですよね。だけども、現場の議論があって初めて抽象化できるわけです。彼が一人で各省庁から集めた資料があったから、それを積み上げて、「国家予算の不透明な流れ」という仮説を立てることができた。さっき安冨さんもそこがすごいと言っていましたけど、そういうことができる理由は、庶民感覚とか現場感覚がわかっていたからとしか言いようがない。
現場感覚とか庶民感覚というのは、まさに「自分の足で稼ぐ」ということなんですよね。だから、統一教会にしてもオウム真理教についても、自分で調べに行くんです。もちろんその前提として正義感があるから、「被害者のためにやってあげないといけない」とか、「自分がやらないといけない」ということで、被害者救済に奔走していた。これは「政治家」としての本分です。
オウム真理教については、ロシアでも調査していて殺された人がいるぐらいで、当時のロシアで追及すれば追及するほど危なくなる、それだけロシアの政権に食い込んでいた。石井さんはソ連に留学していて、ロシアの事情にも通じていましたから、そういう危険性をわかっていて、オウム問題に命がけで取り組んでいた。人々の前面に立てる「運動家」でもあり、デモ行進の先頭に立てる人なんです。そういう運動家であり政治家であり研究者という人は、なかなか出ないですよね。
総選挙、石破総理の本当の狙い
今西 石井先生の『つながればパワー』(創樹社、1988年)という著書ですね。今から20年前、石井先生がいらっしゃった、紀藤さんがいらっしゃった、その先には、オウム真理教だとか統一教会だとかのいろいろな被害者の方がいらっしゃった。石井先生は人々をつなげたのかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
紀藤 私は被害者救済をやっているので、国会議員を党派で分け隔ててしまうと、なかなか難しいんですよ。なぜかといったら、当然自分には政治的信条があるわけだけれども、でも、政治的信条を前面に出したら、時の政権の人たちには全く声をかけられないですよね。だから、当然、与野党問わず、全方位外交しないといけないという意味では、自分の価値観とか自分の政治信条は我慢しているところがすごく多いです。
被害者を救済するためには、超党派で議員立法をつくってもらわないと可決にならないんです。だからたとえば、オウム真理教の特別立法もそうですし、消費者庁を2009年につくるんですけど、そのときも超党派でつくっていただいて。全会一致の法案ってなかなかないんですよ。そういうやり取りをしようとすると、どうしても立憲民主党の人とも自民党の人とも、おつきあいしないといけない。
もし石井紘基さんが生きていて、政治家をずっと続けていたら、自分もどこかで政治の世界に誘われたなというふうに思うのですが、石井さんが亡くなられたことで、政治家にならずに今まで来ました。やはり現場の被害者を救済するためには、個別の政党に所属するとなかなか難しいというのも現場の肌感覚で感じますから、弁護士の職分上、あまり政治信条を出さずにやってきているのが現状です。
今西 でも、そろそろ紀藤さんの出番も近づいてきたんじゃないでしょうか?
紀藤 結構誘われますよ。誘われますけど、なかなか。
今西 会場から紀藤さんへの質問もかなり来ていまして、やはりこれはぜひ聞きたいところだと思うんですが、「解散総選挙もまもなくです。統一教会はさすがに選挙に関与することはないでしょうか?」という質問です。
紀藤 まず大まかに今回の解散総選挙の前提を話さないとわかりにくいと思うんですよね。今回のような「内閣信任選挙」というのは珍しいんです。本来は不信任決議があって、それに対して信任を問うという選挙だったらわかるんです。それから一定程度政局、つまり政治的争点があって、わざわざ政局をつくって選挙に臨むということがよくあるわけですが、今回政局というのは、基本的にない。野党がつくらない限り、政局は生まれないんですよね。
その政局は何なのかといったら、やっぱり「裏金問題」と「統一教会問題」。ここ数年、この二つが手つかずになっている。それは最大の政局なわけですよ。だけど、その政局がないままに解散が行なわれるという意味では、やっぱり「どういう意図で総選挙を行なうのか?」ということを考えなきゃいけないですよね。
これは石破さんから見たときには二つの面があるんです。一つの面は、既存の勢力から、「この時期に解散しないと、予算委員会で議論したら駄目になるじゃないか」と。テレビの解説者はみんなそんなことを言っていますよね。「今が一番浮揚しているから、この時期に解散すべきだ」という意見。今回の総選挙は、自民党は少なくとも前回の衆議院選挙よりは絶対に負けるんですよ。そこまで票は取れないんです。
だけど、石破さんから見たときはこう見えるんですね。つまり、裏金問題で問題があった議員は、選挙で落ちる可能性があります。それから、統一教会問題で統一教会と癒着している議員も落ちる可能性がある。そうすると、裏金問題と統一教会問題を抱えているのは、基本的には旧安倍派が多いんですね。元は旧細田派、安倍さんの派閥ですけど、ここが極めて多いんです。そうすると、落ちる議員がいて、仮に前回の衆議院より自民党の議席が減ったとしても、公明党と組めば過半数が取れる。そして、安倍派の議員の中で特に問題ある議員が落ちてくれる。その結果、石破さんを助けてくれる議員が相対的に増えるということなんですよね。
だから今回の解散は、石破さんにとっては、「議席が取れたらラッキー、取れなくてもラッキー」で、裏金議員や統一教会と癒着している議員は「落ちてくれたほうがいい」くらいに思っているかもしれません。実は石破内閣というのは安倍派を、安倍派と言ってはいけないのか、裏金問題とか統一教会問題の人たちを、むしろ落とすことを狙っているのではないかと思っています。
そして私としては、統一教会と裏金問題はやっぱり今回の政局だし、こういう議員は落とさないといけないというふうに思っています。衆議院の場合は個々の選挙区が非常に重要なので。
「裏金と宗教」を超えるパワーとは?
紀藤 その点、やっぱり統一教会と癒着していた議員は、ちゃんと出直してくれないと困るんですよね。出直してくれるというのはどういうことかというと、きちんと全部情報公開して、禊 ぎ選挙を受けるんだったらいいですよ。だけど、そうではないですから。正直に「〇〇さんから言われて仕方なくやった。二度としない」というところまで踏み込んでくれればいいです。それは人間には弱いところがあるから。私は弱者救済をしているので、「人間が嘘をつく」というのも弱い心だと思っているんですよね。
でも、その弱い心をプライドで隠して開き直ったり、嘘をつくというのは、もう絶対に正義的には許してはいけないと思っているんです。弱い心は弱い心で、「言われたから仕方がなくやりました」だったら、まだ反省して出直すという意味があるけれど、現時点でも、議員の中に正直に話さない議員もいて、私は信頼できないというふうに思っています。そこは今回の選挙で、やはりきちんと総括しないといけないのではないか。
だから、皆さん方、今日来ていただいた方々が、「つながればパワー」ではないけど、一人ひとりがつながっていくことがとても重要で、それが票数に変わり……、自民党の先生はみんな言ってらっしゃるんですかね、「一人が100票持ってこい」とか。それもまさに「つながればパワー」ですけど、統一教会はやはり、ぎりぎりの選挙区においてはすごく重要なパワーを生むんですよね。
泉 そうです。
紀藤 特に地方議会から先に浸透が始まったのは、それが理由ですよね。地方議会って、1票差でも落ちるんですから。1票差で通っている人、たくさんいますから。数十票があればひっくり返るわけですから、統一教会の持っている票は非常に重要です。同じように国政でも重要になってくるのではないかと思うので、多分今回の選挙でも、統一教会は動くと思います。
泉 今の話を聞いたなかで思うんですけど、自分も選挙を国会議員で2回、市長で4回、計6回もやり、石井さんの選挙も手伝い、20代からずっと選挙漬けの人生を歩んできた者としては、綺麗事を言うと、選挙というのは、「1票1票の積み重ね」ですし、もちろん自分はそういうスタンスでやってきました。けれど実際、選挙を多数経験した者としては、たしかに「必要なのはカネと人」なんですね。いくら綺麗事を言っても、「金を渡さないと人は動かない」という現実はあり、人が動かない以上、「本気で動いてくれる人が欲しい」になってくるんですよ。
そうすると、お金をくれる企業とか、裏金をくれるところが魅力的なんです。加えて、宗教団体は、票を持っているだけじゃないんです。本気で選挙運動やるんですよ。選挙における宗教団体というのは、ものすごい頼りになる。宗教団体の数十人が本気で選挙運動するだけでも、選挙区の状態が変わるんですよね。だから、統一教会は大事にされるのであって、そこのリアリティーというものは私もかなり感じています。
いや、自分はそっち側じゃないですよ。肯定はしていません。しかしリアリティーとして、やはり国会議員になる者が金と宗教に寄りかかる気持ちはある。宗教の怖さというのは、人数じゃなくてパワーなんですよ。もう完全に確信犯的に本気で選挙できる人、普通いないですから。普通の政党の党員では、友人に電話かけられる人もいないし、選挙を戦う者からすると、裏金をくれる人と宗教団体というのは宝なんですよね、本音は。
だからこそ、それを乗り越えるだけの、「つながればパワー」じゃないけど、今日ここに集まっている私たちの力が、そういった裏金や宗教団体を超えるぐらいのパワーを持っていく必要があるというのが、私の感想かな。
今西 ターニャさんは、石井先生の秘書もされていたし、それ以外の議員さんの秘書もしておられて、宗教団体と政治の関係はどう見ていますか。
石井 父が言っていたのは、宗教の末端の方と言うと語弊がありますけど、一般の信者の方というのはすごく真面目なんだと。「彼らは真面目なんだ。彼らは悪くないんだ。それを利用する側が問題なんだ」というふうには言っていました。地方議員選挙では、そうした方々が組織的に運動している様子も目の当たりにしたことがあります。
「いいね!」の積み重ねがパワーになる
泉 最後に、まずは今日はありがとうございます。「石井紘基を語り尽くす夜」という形で集まっていただいたからこそ、改めて石井さんの話をすることができました。今回出版した本もそうですけど、皆さんに関心を持って買っていただけるから、重版がかかる。その結果、より広い層に向けて「官僚国家 日本の闇」というテーマも浮上してきます。
私の場合、かなりギリギリの線を狙ってテレビとか出ていますけど、なぜテレビに呼ばれるかというと、理由は簡単で、私が出ると視聴率が上がるからだそうです。ただ、テレビ局の上層部は「泉は呼ぶな!」なんです。そのせめぎ合いというせこい話の中で私は呼ばれているんですよ。
そういう意味ではまさに、ネットもそうです。私に対して「いいね!」をいただく方が多かったり、見ていただく方が多いから、ネットニュースになる。ネットニュースにすると閲覧数が稼げるから、メディア各社も私をニュースにする。悪い意味ではなくて、実は一人ひとりの「いいね!」の積み重ねとか、1冊1冊の本の積み重ねで、あるときに石井紘基さんの本がちゃんと浮上してくるとか、私がテレビに出続けられるということであって。
誰も関心を持たなかったら、すぐ干されるんです。だって、こんなに口悪いんだから。でも、長く出られているのは、皆さんからの支持のおかげなんです。
「いいね!」一つの積み重ねによって、何とか発信力が強化され、メディアにも何とか出続けられ、そして、本も出せる状況ですので、これからもよろしくお願いします。(了)
*統一教会(世界基督教統一神霊協会)は、現在は、世界平和統一家庭連合と名前を変えています。新聞などは「旧統一教会」と表記しますが、本稿では歴史を尊重して、統一教会(Unification Church) と呼ぶことにします。
構成/高山リョウ 写真提供/石井ターニャ 撮影/内藤サトル
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