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服やスカートをペロン…「倫理観はゼロです」炎上する”過激露出投稿”…女性配信者たちが公共の場で「脱ぐ」理由

集英社オンライン / 2024年10月25日 18時59分

公共の場で下着や身体の一部を露出し、その動画をX(旧Twitter)などに投稿する女性たちが話題になっている。店内や電車内で撮影された過激なコンテンツは、見る人によっては「これはあの珈琲店だ」「◯◯線の車内では?」とすぐに特定できる場所で撮影されている。彼女たちは、なぜこのような投稿をするのか。その背景と実態を追った。

【写真】公共の場で過激なポーズをとる投稿者たち

 

公共の場で下着などを露出。「彼女らとしては、宣伝活動の一環」

人気ファミリーレストランや喫茶店チェーン、ラーメン店といった公共の場で下着や身体の一部を露出し、その動画や写真を「X」に投稿する女性らが、いま世間をにぎわせている。

総合ニュースサイト『NEWSポストセブン』では、10月24日正午時点で、ランキング上位3記事がこうした女性たちの炎上に関するものであった。

彼女らは、たとえば料理を前に着用しているニットをたくし上げ、下着と胸の谷間を見せた状態の写真を、「どっちが好き〜?」というテキストとともに投稿したり、該当記事に出てくる投稿女性以外にも「人前でおぱんちゅ履けるかチャレンジ」という文言とともに、体の一部を見え隠れさせながら瞬時に下着をはく姿を捉えた動画を公開したりなど、その内容はさまざまだ。

彼女らは、どのような意図でこのような行為をするのだろうか? とあるWebサイトの運営関係者は、次のように説明する。

「全てとは言い切れませんが彼女らの多くは、ただXで注目を集めるためだけに、あのような動画や写真を投稿しているわけではありません。実は、彼女らの収入源となっている成人向けの有料ライブ配信サイトや同人AV販売サイトに誘導するための宣伝活動の一環なんです」

たしかに、彼女らのXのプロフィール欄にはファンサイトなどへのリンクが記載されており、そこにアクセスすると、猥褻な動画の販売ページにたどり着く。関係者は続ける。

「このような投稿が増えたのには、きっかけがあります。数年前、成人向け配信サイトで猥褻な動画を販売していた女性が、YouTubeに『ノーブラ散歩』と称したニット姿の動画を投稿し、それがバズったのです。それ以降、野外などでのゲリラ的に露出撮影して、インプレッション(タイムラインへの投稿表示回数)を稼ごうとする女性が増えました」

「『保育士』『看護師』などのプロフィールは、ほとんどが“設定”」

そもそも彼女らには、公共の場で卑猥な写真・動画を撮り、誰もが閲覧できる場所に公開してしまうことに対してためらいはないのだろうか。露出動画などを自身のSNSアカウントに投稿した経験があるというAさん(20代・女性)に話を聞いた。

「この手の活動では、動画や配信の売り上げを追い求めているうちに、一般的な常識が吹き飛んでしまうんです。

だいたい自慰行為を配信したり、撮影したりする際は自宅で行なうんですが、衣装やシチュエーションを変えて撮影しても、だんだん閲覧数や月額登録者数が伸びなくなる時期が来る。

そうしたときに、安易に過激な露出へと走ってしまうんです。『家で脱いでダメなら、外で脱いじゃえ』といった感じで」

すべては動画や配信の売り上げを伸ばすためだというが、そこに倫理観は存在しないのだろうか?

「正直なところ、ありませんね。余談ですが、こういった投稿者のプロフィールには『保育士』『看護師』などと書かれていますが、ほとんどの場合が“設定”です。

私の場合は『OL』と書いていましたが、実際に会社で働いた経験はゼロ。配信者の多くが風俗やメンエス(メンズエステ)経験者で、性を売ることに対して抵抗がないんです」

一方で、公共の場で撮影された過激な露出動画について、彼女たちが収益を得る場である成人向け配信サイトの運営者は、「この手の投稿は、今ものすごく増えています。露出系においては警察当局も厳しくパトロールしているようで、弊社にも一定数の問い合わせがあります。もちろん捜査には協力しますが」と話す。

「露出が過激になればなるほど、ファンが褒めてくれる」 

投稿者自身が罪に問われることはないのだろうか。

ナイトワークビジネスに詳しい弁護士法人アークレスト法律事務所の代表弁護士・野口明男氏に話を聞いた。

「公共の場所や公共の乗物内において、通常、衣服で隠されているであろう体の一部を撮影したりする行為は卑猥な言動として、公然わいせつ罪に該当する可能性があります。

また、軽犯罪法の1条二十号で規定された『公衆の目に触れるような場所で公衆に悪の情を催させるような仕方で尻、腿など身体の一部を露出した者』にも当てはまると思います。

さらに飲食店は衛生面が大事であるため、そこで性器などの露出を行い明かに営業妨害となる場合はかつてのスシローペロペロ少年のように、損害賠償請求を受けたり、店内を何かしらで汚した場合は器物損壊に該当する可能性もあります」

前述のAさんは「誰かが逮捕されて、ようやくみんなが気づくと思う」と指摘する。

「だって、露出が過激になればなるほど、ファンが『エロいね』とか『いいね』ってほめてくれるから、本人にはそれが悪いことだって思えないんです。それに、公共の場所だから企業や関係者に迷惑をかけていない、とも思っているんです。

だからつい軽い気持ちでやってしまう。誰かが逮捕されない限り、悪いことをしているって気づかないんじゃないかと思います」

女性配信者の暴走は、誰にも止められないのだろうか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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