大久保佳代子の中の獣が数年ぶりに目覚めたワケ…きっかけは山男の一言「今度、一緒に富士山に登りましょうよ」
集英社オンライン / 2024年11月4日 11時0分
お笑い芸人・大久保佳代子に、今年の夏に起きた異変。ホームパーティーで知り合った山男の「一緒に富士山に登りましょうよ」の一言から、久々のデート気分を味わって……。
今年の夏に起きた異変…
ここ数年、恋愛やトキメキからは縁遠く、「私の性欲や恋心はもう枯れてしまったんだ」と、そう思って生きてきました。
そんな私に異変が起きたのが今年の夏の出来事。
ことの始まりは、友人宅のホームパーティーで出会ったひとりの山男、彼が私に投げ掛けた「大久保さん、今度、一緒に富士山に登りましょうよ」という一言でした。
たしかに、それまでも富士山に登りたい気持ちはあった。
でも、それはあくまでも日本人が平均的に抱くであろう「いつか登れたらいいなぁ」レベル。
なのに、その一言に「登ります!」と即答してしまったのはきっと、単純に、彼が私のタイプだったからなんでしょうね。
ただ、当時は冬の閉山時期だったため「山開きの時期が来たら挑戦しましょう」ということに。
それ以来、富士山のことなんかスッカリ忘れていたのですが、今年の春、またもや友人宅で彼に再会。
「富士山どうですか、やる気はまだありますか」と確認する彼、そして、好みの顔面を目の前に「もちろん!」とまたもや即答してしまう私。
結果、トレーニングをしたこともなければ、山なんてまともに登ったこともないこの私が、人生初の富士登山に挑戦することになったのです。
登山に向けて、まずは専門店に一緒に行き必要なグッズを買うことに。
「これはデートだ、久々のデートだ」と心が湧き立ったのも束の間、店内で彼は真剣にグッズを選ぶゴリゴリの山男に変貌。
私に登山靴を履かせ、斜面になった板の上を何度も上がり下がりさせて「踵は詰まっていますか、つま先は空いてはいないですか」と確認。その様子はデートどころかまるでリハビリ。
さらには、何十分もかけて私のリュックを選び、最終的にはその姿を「もう、どれでもいいよ」の気持ちで眺めることに。
それでも萎えかけた気持ちを奮い立たせ、店を出たときには「お礼に食事でも」と誘ったのに、「今、断食中なんで!」と眩しい笑顔を私に向けて去ってしまった山男……。
あのときから、私たちの間には若干の温度差があったのかもしれない、いや、確実にあったのでしょう。
それが明確になったのが登山当日です。
性欲が目を覚ますとき
新富士の駅に、私と友人、彼と登山仲間、2対2の男女四人が集合。
「ある意味、これはダブルデートなのかもしれない」とまたもや淡い期待に胸が高鳴ったのですが、楽しかったのはその一瞬だけ。
登山口である富士山五合目にタクシーで向かっている途中に天気が激変。横殴りの雨と一緒に雹がパラパラと降りはじめ、そんな悪天候のなか登山をする羽目に。
これが本当に辛くてねぇ。
雨で視界が遮られ、目の前を歩く人の靴を見るのがやっとの状態。さらには頭のてっぺんから靴の中までビショビショ。
なんとか山小屋まで辿り着いたものの、雨でメイクは全て流され、顔についているのは、申しわけ程度に毛が生えた眉頭だけ。
本当に汚くてボロボロで情けなくて、山に登ったことを後悔するばかりだったんですけど、山小屋で一缶千円のビールを飲み始めたあたりから「この感じ、悪くないかも」と感じるように。
なんでしょうね、大自然に囲まれて動物に近い感覚になったのか、それとも、危機的状況のなかで子孫繁栄の本能を掻き立てられたのか。
私の中で眠っていた性欲という名の獣が目を覚まし、「この山男達に私の全てを見てもらいたい」という気持ちに……。
クライマーズハイ、半年ぶりの生理
また、険しい山道に苦戦する私達をサポートしてくれる彼等が本当に頼もしくて素敵でね。
高い場所に登ろうとすればトンっと腰を支えてくれたり、強風が吹けば腕を絡めて守ってくれたり、そのたびにトクンとうずきはじめる恋心。
下山後は三島駅でうなぎを食べて解散したんですけど、ふたりの山男の背中を「もう、どっちでもいい♡ 両方好き♡」の気持ちで見送りましたからね。
これも一種のクライマーズハイなのでしょうか。
富士登山に挑戦したことで、自分の限界を突破したというか、新しい自分が開花したというか、体の中にエネルギーとトキメキと性欲が満ち溢れるような不思議な感覚に。
登山後、「色気がダダ漏れている」でお馴染みの、アルコ&ピースの平子(祐希)君とふたりで京都ロケをしたんですけど。これが、いつも以上に楽しくてねぇ。
登山効果で性的なスイッチが入ったせいか、はたまた、久々に至近距離で男性の色気を浴びたからなのか……なんと、半年ぶりに生理がきたんですよ(笑)。
もうサヨナラすると思っていたのに、舞い戻ってきた月の使者。あんなに不定期だったのに、今ではまた定期的にやってきているから、人間の体って本当に不思議ですよね。
トキメキを取り戻す富士登山
トキメキを取り戻した私は、若かったあの頃のようにまた、周りにいる男性に対して性的な視線を向けられるように。
最近、30代半ばのかわいい男の子と出会ったんですけど、たわいもない会話のなかでふと「大久保さんの恋愛対象は何歳からなんですか?」なんて聞かれた瞬間、「もしかして、私のこと好きなのかしら♡」とポジティブ変換。
このあいだまで「30代男子と恋愛なんてありえない」と言っていたのに「20代はないけど、30代だったら大丈夫かなぁ」なんて話を合わせちゃったりして。
さらには、その男の子が他の女子と仲良さげにしているのを目にしただけで、心がザワザワと音を立て、無意識にその女子をにらみつけている自分がいたりしてね(笑)。
恋愛に発展する可能性なんてないと自分でもわかっているのに、本能的に視線が動いたり、淡い期待や嫉妬心まで抱いてしまう……。
はたから見れば愚かで滑稽かもしれない、でもいいんです、それでいいんです。今の私には全てが「また、こんな気持ちを味わえるなんて!(感動)」だから。
『青春と読書』読者の皆様のなかに「もう一度、トキメキを取り戻したい」という方がいらしたら、本能と性欲を呼び覚ます過酷な富士登山、マジでオススメです(笑)。
聞き手・構成/石井美輪 題字・イラスト/中村桃子 撮影/露木聡子
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
〈温泉百名山〉下山後の温泉は格別! 初心者も安心、この秋おすすめの登山&日帰り温泉コース31選
集英社オンライン / 2024年11月2日 12時0分
-
大久保佳代子 初めての富士山登頂で「限界だ、もう倒れるかも」と思った瞬間も「いい経験だった」
スポニチアネックス / 2024年10月27日 16時36分
-
富士急×ココヘリ共催「富士急学べるハイキング」第10弾「やまくっく・やぎちゃんと楽しむ!富士山・吉田口登山道歴史ハイク」を実施しました
PR TIMES / 2024年10月26日 11時40分
-
【富士山】山梨側に続き静岡側でも登山規制強化検討…年内に条例案まとめ翌年2月県議会で条例制定目指す
Daiichi-TV(静岡第一テレビ) / 2024年10月22日 17時13分
-
癒やし効果抜群、初心者も楽しい絶景「山歩き」3選 写真家・根本絵梨子に聞く「リセットされる」訳
東洋経済オンライン / 2024年10月17日 9時0分
ランキング
-
1デンゼル・ワシントンが11年ぶり来日 リドリー・スコットとの再タッグは「楽だったよ」【第37回東京国際映画祭】
映画.com / 2024年11月4日 20時11分
-
2成宮寛貴が初訪問のボートレース場でトークショー「8年ぶりに俳優の仕事を再開しました」
スポーツ報知 / 2024年11月4日 17時27分
-
3「男だからバカにしていい」に”時代遅れ”の指摘、中居正広の新番組スタートダッシュに失敗か
週刊女性PRIME / 2024年11月4日 17時0分
-
4木村カエラ、夫・永山瑛太出演舞台鑑賞でイギリスへ 顔寄せ合い密着ショットに反響「推し夫婦」「愛を感じる」
モデルプレス / 2024年11月4日 18時15分
-
5ニューヨーク、M-1王者が“手抜きしてる”説に反論「誰よりも漫才やってる」仕事減ったらどう責任取る?
スポニチアネックス / 2024年11月4日 18時48分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください