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〈韓国の人気美容医療レポート〉「切らない小顔治療」ほか日本人がリアルに受けている施術ベスト3

集英社オンライン / 2024年11月2日 20時0分

美容皮膚科・美容整形外科を受診するハードルが劇的に下がり、アプリを見れば、国内外のお気に入りクリニックを誰でも簡単に探せる時代。その中で、インフルエンサーが渡韓し、レーザーや注射などを受けて経過報告する「肌管理」がSNSの人気コンテンツになっている。

【画像】切らない小顔治療といわれる『インモード』

 

顔は「お直し」ではなく「管理」するものに

「肌管理」という言葉は、もともと韓国の美容用語で、美容医療の施術でスキンケアすることを指すが、今や日本のクリニックも積極的に使う注目ワード。かつては「いじる」「お直し」と言われた美容施術が、今は「管理」と表現する時代になったのだ。

今回はそんな人気の韓国美容をリアルに体験をするべく、美容ライターの私が弾丸渡韓してクリニックへ! 選んだエリアは、韓国ソウルの「清潭洞(チョンダムドン)」。ここは、一流ブランドショップ、高級レストラン、大手芸能事務所が軒を連ねる、東京の表参道のような場所だ。

まず、美容クリニックを決めるにあたって、明洞(ミョンドン)・東大門市場(トンデムンシジャン)といった観光スポットでかつ安価なクリニックが多いエリアをあえて外して選定した。

「ここだけの話、明洞にも人気のクリニックはあるけれど、オススメしない。だって激安価格には必ずそれなりの理由があるから」
と、韓国ビューティブランドのPRさんたちが、以前アドバイスしてくれたからだ。

次に参考にしたのは、Googleの口コミ。候補のクリニックのクチコミ数は、合計1,272件で4.8以上と高評価だ。(2024年10月10日時点)また、多くのクリニックはLINEで来院登録を行うが、その際の日本語のやり取りがスムーズだったのも決め手となった。

もし、韓国で受けたい施術があるなら、
①クリニックが位置するエリア 
②価格 
③口コミ 
④日本人通訳が常駐しているか 
⑤SNSでわかる院内の雰囲気
をチェックしてから渡韓すると、大きな失敗は避けられるはずだ。

美容クリニック院長に聞く、日本人の施術の変化

私が施術を受けた「モズクリニック」は2013年に開業。院長以外に3名の専門医師が在籍する、韓国メディアも注目するクリニックだ。施術ついでに図々しくも「日本人の渡韓美容医療の実状」についてインタビューをお願いしたところ、ソン・スンヨン院長は快く応じて下さった。

――日本人の患者さんの最近の施術トレンドは?

ソン院長(以下同) 7~8年前は、圧倒的に脂肪吸引が多かったです。最近は、マッサージを受けるくらいの感覚で「肌管理」に来院される人が多く、ニーズの変化が感じられます。『肌管理』の中でも、レーザー系の手術は短いスパンが理想なので、中には2ヵ月に1回のペースで来院する人もいます。

――SNSには、さまざまな投稿が溢れています。良いクリニックかどうかを見分ける基準は?

簡単な施術、たとえば美容皮膚科の『肌管理』であれば、院内が清潔で雰囲気が良く、リラックスして過ごせそうなクリニックなら大丈夫でしょう。一方、外科手術など大がかりで高額な施術の場合は、口コミやレビューをしっかり読み込んで、外科手術を担当するドクターの経歴、何年手術を行っているかを確認してください。整形外科出身なのかも調べたほうがいいですね。

さらに、ドクターが国ごとの好みの違いなども把握しているのが理想です。国によって施術の仕上がりの好みはかなり違うから。たとえば、日本人は効果を求めながらも、“ナチュラルな仕上がり”を重視、逆に中国人はしっかり実感できる“効果”を大切にします。

―――清潭洞(チョンダムドン)は、どんな患者さんが多い?

下調べに余念がない熱心な人、自分の元の顔からかけ離れない自然な効果を好む患者さんが多いです。この周辺は個人経営のクリニックがほとんどで、カウンセリングにも時間をかけるのが特徴。一方、かつて私が勤めていた江南(カンナム)駅付近のクリニックは、中国からの患者さんに人気がありました。

―――美容業界の知人に「明洞での施術は安いけれど、韓国人はほとんど行かない」と言われましたが、なぜでしょうか?

おそらく新人ドクターが多いからでは? おおぜいのお客さまを施術する、いわゆる『工場系』クリニックでは、新人ドクターが練習で施術するケースもかなりあります。外国人の患者さんしかいないクリニックは、避けたほうがいいですね。

日本人に人気の施術とは?

――一般的に日本人に人気の施術について世代別に教えてほしい!

20代は、切らない小顔治療といわれる『インモード』(26万3000ウォン/1箇所あたり)がいちばん人気。やはり、日本人も若い人は小顔を切望する人が多いので、小さくシャープなフェイスラインを専用マシンで実現します。ボディにも行えるので、痩身目的の人も。

30代になると、造形より肌への関心が高くなり、肌質の若返りを図る注射『リジュラン』(2cc・30万ウォン、4cc・60万ウォン)がトップになります。全世代に人気が高い施術ですが、特に30代で受ける人が多く、しわ、毛穴、色素沈着ケアに効果的です。

―― 40代以上に人気の施術ベスト3は?

40代はアンチエイジング全般が中心。3位は『フィラー』(1cc/韓国産・35万ウォン)です。フィラー(埋める)の言葉通り、ヒアルロン酸を注入して、フェイスラインと顔のボリューム感を整え、しわを埋めるように解消します。2位は『リジュラン』。
1位はたるみ対策の『リフティング』施術です。たるんだ皮膚や脂肪を引き上げる『糸リフト』や高周波熱エネルギーでたるみを引き締める『サーマクール』(100ショット44万ウォン、全顔600ショット・264万ウォン)が人気です。

日本人は“軽めの施術”を望む傾向があるので、『糸リフト』のような美容外科施術より『サーマクール』などマシンによるライトなメニューの方が好まれます。

また、微細なレーザーを当てて赤みなど幅広い肌悩みにアプローチする『ジェネシス』などは、世代を問わず日本人に人気がありますね。是非、韓国で施術を受けてみてください。

今回私がクリニックで受けた、「ツヤ美白ケア」(クレンジング、ミルクフィル、デュアルトーニング(=インモード)、色素沈着ケア(=ジェネシス)、超音波アンプルケア、鎮静パック)のコースは、1回33万ウォン(約36333円)。即効感もあって、満足の仕上がり! 韓国のプレミアムクリニックにも関わらず日本の約7割程度、あるいは「初回限定」の価格帯という印象。

最後にお得な情報を……韓国内の「付加価値税還付提携医院・病院」で美容手術を1万5千ウォン以上受けた外国人観光客は、韓国を出国する前に付加価値税(VAT)の還付を受けることができる。

滞在期間 6ヵ月以内なら「TAX REFUND」に対応しているかどうか、ぜひチェックを! 今回も仁川空港で税還付手続きをして、2000円弱戻ってきた。今回の弾丸美容旅、その効果とお得感で私もすっかり「渡韓肌管理」に沼りそう。

1000ウォン=1101.95円(2024年10月10日時点)

取材・文/Misa. K  撮影/Haruyo Ito

 【SALON INFO】
MODS CLINIC(モズクリニック)
Seoul, Gangnam District, Apgujeong-ro 80-gil, 33 아트빌딩 2층
@modsclinic_seoul

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