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〈パパ活の罠〉「女の子の転落人生を見て楽しむ男性も…」贅沢三昧で金銭感覚の狂った女性たちが陥る“リアル人生ゲーム”

集英社オンライン / 2024年11月14日 17時0分

20代独身女性の12.4%がパパ活経験者と言われる昨今(e-venz調べ 独身女性3000人へのアンケート調査)、身近な女性がパパ活経験者であることも珍しくない。詐欺などの罪に問われている”頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告の事件は記憶に新しい。 そうした中で聞こえてくるのは、「女は簡単にお金を稼げていいよな」という声。しかし、簡単にお金を稼いだ代償は大きそうだ……。パパ活の最新事情を取材した。(前後編の前編)

【画像】レイさんが“天下一PJ(パパ活女子)会”と呼ぶパーティーの様子

パパ活女性を“リアル人生ゲーム”のように楽しむ

「パパ活をはじめた最大の理由は、“オッサン一人だといけない場所”に行くためでした。あとは、一人でランチをすることが嫌なので、ランチのお供をお願いすることもあります。若い女性とアクティブに関わることで、“青春再び!”という気持ちになれるところも気に入っています。肉体関係を結ばないライトなスタイルで活動しています」(貿易関係の会社社長・レイさん)

そう語る50代のレイさんは、関西にお住まいの貿易会社の社長だ。パパ活歴は10年に及び、数百人の女性と会っている。現在、「定期で会える子を探している」と話すが「女性に困っている」感は一切ない。その最大の目的は変わらずに前述の通りだという。

「オッサン一人で行けない場所」とはどこなのか。聞くと、女性が転落していく一端が垣間見えてきた。

「ハイブランドのVIP顧客限定のカクテルパーティーやタレントを呼んだインビテーションがあります。ブランドにより異なりますが、年に1〜2回、VIP客のみを招待してパーティーが開かれます。大きなブティックを貸し切りにしてピアノやヴァイオリンの生演奏を聞きながら、ミシュランのシェフが作るオードブルをつまんだりします。

大多数の男性が若い女性を連れ立って来ています。内心で『誰が連れている女性が一番か?』とマウントを取り合っているところもあるので、僕は密かに“天下一PJ(パパ活女子)会”と呼んでいます(笑)」(前出・レイさん)

そして、何枚かの写真を見せてくれた。透き通った音色が今にも聞こえてきそうな、演者や美味しそうなオードブル。

 そこには、名だたる経営者と麗しいパパ活女性だけではなく、ハリウッドスターやタレントの姿もある。

「印象に残っているのは、約3000万円の時計。ブランド『R』のレディースものを女性に購入し、目の前でプレゼントしていた光景です。私は自分自身へ1000万円の時計のオーダーをしたことはありますが、女性へのプレゼントでの最高額はブランド『L』のバックで300万円。ばら撒きスタイルなんです。

『素敵だな』と思った女性に、『このバックのために頑張っている』なんて言われると、つい買ってあげたくなってしまう。でも、そんなのはかわいいもので、億単位の買い物をしているのも見たことがあります。正直、僕も価値観が狂いますよ」(前出・レイさん)

月50万円くらいのお手当も…

パーティーでは、みんな競うように買い物をし、オーダーを入れる。そこには理由があるようだ。

「また次回のパーティーも呼ばれるために必ず高額なものを購入するようにしています。せっかくですから、また次も天下一PJ会を楽しみたいので。購入後の気持ち? それは、毎回『かっこつけすぎたな、オイ!』と反省していますよ(笑)」(前出・レイさん)

こんな異次元な空間に数回足を踏み入れるとどうなるのか。引き上げられた金銭感覚や価値観を、引き下げられない。女性は、あと戻りできなくなるのだ。

「パーティーの場で、高額なプレゼントをされ、リッツカールトンのクラブラウンジに宿泊すると、『身を捧げてもいい』と思う子はたくさんいるようです。そして、そのまま“太パパ“として数ヶ月〜数年、生活を支える形で甘えるだけ甘えさせる。で、あるとき途端に放り捨てる方もいます」(前出・レイさん)

レイさん自身にそのような趣味はないようだが、取材を進めると同様のお遊びを楽しむ男性が多数いることが見えてきた。パパ活メディアを運営するリケイさんは言う。

「女の子の転落人生を見て楽しむ男性もいますよね。たとえば、資産50億円以上を有する上場企業の社長、シゲルさん(40代)のケース。地方大出身で、学生時代に出会った女性と結婚。順風満帆な家庭を築いていました。

しかし、周囲の経営者仲間が、有名大出身の“お嬢さま”と言われる女性を妻として(妻でないこともあったが)連れ立っていることも多く、煌びやかな世界の女性に興味を持つようになった。

そして、出向いた高級ラウンジで某有名私立大に通う20代の女性と出会う。最初は指名をしてお店で会っていたが、次第に 月極でお手当を渡す“定期”の関係になりました。気づけばマンションも借りてあげていました」(パパ活メディアを運営・リケイさん)

しかし、長くは続かない。結局「飽きた」という理由で、4ヶ月ほどで「マンションを解約する」と追い出し、実際には”次の”定期の女性を住まわせていたという。

「結局、数ヶ月単位で女性がそのマンションを入れ替わり立ち替わりしています。
マンションに住んでいる間、女性は自由に遣えるカードを渡され、月に50万円前後のお手当てをもらっています」(前出・リケイさん)

贅沢三昧させ、価値観を狂わせる。そして、その後の転落人生を密かに見聞きする。まさに女性の人生を、“リアル人生ゲームのように”楽しんでいるのだ。

そんなお遊びをする男性が少なからず存在する。放り出された女性たちがどのような一途を辿るのか、また女性たちにはどのような共通項があるのだろうか。

#2へつづく

取材・文/山田千穂

パパ活SNS界隈No.1の女性に顔合わせで300万円を手渡しした男性も…バブリーなパパ活に勤しむ女性たちを待ち受ける落とし穴〉へ続く

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