パパ活SNS界隈No.1の女性に顔合わせで300万円を手渡しした男性も…バブリーなパパ活に勤しむ女性たちを待ち受ける落とし穴
集英社オンライン / 2024年11月14日 17時0分
〈〈パパ活の罠〉「女の子の転落人生を見て楽しむ男性も…」贅沢三昧で金銭感覚の狂った女性たちが陥る“リアル人生ゲーム”〉から続く
パパ活に関連する事件は後を経たない。昨今では、一部の男性たちの間でパパ活に勤しむ女性たちを甘やかせるだけ甘やかせ、価値観を狂わせ、転落人生を楽しむ“リアル人生ゲーム”を行う男性が存在する。転落人生の一端をのぞいてわかった、女性たちの共通項とは。(前後編の後編)
贅沢三昧、価値観が狂ったその後の人生
パパ活に勤しむ女性は、住まいとしてマンションをあてがわれ、自由に遣えるカードと月に50万円前後のお手当てをもらうなんてこともある。しかし、そんな生活は長くは続かないのだ。
「急に、住まいも月々のお金も取り上げられ、生活もままならない。ここまで気前のいいパパはなかなかいないですから、結局パパ活では立ち行かなくなります。その女性は、今は出稼ぎ風俗嬢になりました」(パパ活メディアを運営・リケイさん)
太パパと呼ばれる男性は、相手女性から恨みを買わないような術も熟知している。手切れ金もしっかりと渡すのだ。
「後腐れないように、手切れ金として1500万円を渡したのちに女性と関係を絶った経営者の友人がいます。その後、『飛田新地で働いているらしいんだ』と、写真を見せながら笑っていました」(貿易関係の会社社長・レイさん)
超富裕層、女性たちが“太パパ”と呼ぶ男性にはこのように「女性が転落していく人生を見ること」自体を“リアル人生ゲーム”として楽しむ層がいる。このように、人生ゲーム化されてしまう女性たちには「共通項がある」とレイさんは話す。
「家庭環境のよくなかった子は多い。あとは、お嬢さま学校と呼ばれるような大学に通っていて、実は普通の家庭の子が結構いますね。周囲は、普通以上の家庭環境下におり、ほしいものや住みたい場所はご両親が提供してくれる。『キラキラしていていいな』と周囲の真のお嬢さまである友人に触発され、パパ活をしているようです。
実際、過去に風俗店のオーナーが関西のお嬢様さま学校に通う女性に贅沢三昧をさせたのち、金銭感覚を狂わせ自分のお店で働かせた。これを恨んだ女性が、従業員男性と手を組み、オーナーに手を掛け事件化したこともあります」(前出・レイさん)
恨んで強行に及ぶのは男性だけではないのだ。
超富裕層のこのような男性たちは、パパ活を行う女性とどこで出会っているのか。前出、リケイさんは言う。
「交際クラブAが多いです。アプリには若い世代も目立ちますが、交際クラブの方が年齢層が高いので超富裕層と呼ばれる方も多いです」(前出・リケイさん)
一方、前出のレイさんは「倶楽部の女の子は嫌だ」と話す。プロのような女性に対し、好ましいイメージがないという。
顔合わせだけで300万円
レイさんのSNSには、度々ハイブランドのパーティーの写真が更新されている。それを見た女性たちから連絡は頻繁に来るが、会う女性は限られているようだ。
「私は、女性とは紹介で会うことがほとんどです。モデル事務所の女性から数珠繋ぎの形が多く、あとは、芸能事務所の幹部である友人から『この子売り出したいんだけど、ちょっとの間タニマチになってほしい』という相談を受け、少しの間面倒をみたりします。『パパ活が初めて』という方と食事をすることも多いです」(前出・レイさん)
その都度、どの程度の“お手当て“を渡しているのだろうか。
「顔合わせのときに1万円、食事を共にしてくれて3万円ほどお礼に渡しています。あとは、パーティー同行時に5万円+プレゼントなどですね。例外として、パパ活界で名高いTちゃんという女性がいます。その子は数少ないSN S経由でお会いした女性ですが、顔合わせで300万円渡しました。SNS界隈でNo.1と有名です」(前出・レイさん)
SNSには、パパ活男性を募集する女性のアカウントも多いのだが、実は男性が操作している偽物や実態のないものも多い。そんな中で、実在している優良アカウントと言われているのが、Tちゃんだ。驚いたことに、筆者も複数回、投稿を目にしたことがある。が、異世界すぎて架空の人物だと思っていた。
Tちゃんは一体どのような女性なのか。
「容姿も芸能人レベルでTOPですが、雰囲気づくりもトーク力も抜群です。切り返しが秀逸で、フランクさは外国人のよう。パーティーに連れていくと本当に心強いです。相当に、やり手ですよ。先日は、男性からのキャンセルでお詫びに60万円以上のバックを購入してもらっていました(笑)」(前出・レイさん)
これは、Tちゃんにも話を聞きたいと思い、SNSを介して取材を申し込んだが期日までに返答はなかった。
Tちゃんのことを含め、女性側のプライベートな話は「本人に聞くほうがいいよ」と踏み込んだ話をしないレイさん。度々訪れるパーティーでも、男性たちがお連れする女性たちのことを「詮索しない」のは暗黙の了解になっている。
パパ活に勤しむ女性たちは、そんなスマートな「太パパがほしい」と躍起になっている。実際に、太パパ男性を上手に転がし、夢を叶える女性も存在するようだが……。
「その数はかなり少ないです。多くのパパ活をする男女を見てきて、太パパに一時的に支えてもらっていた女性の一途はかなり厳しいものになっています。夜の世界から抜け出せないか、港区女子として毎日飲み会に勤しむか。早々に結婚をして抜け出したかと思うと、『旦那の金払いが悪くなった』とパパ活界に舞い戻ってくることもあります」(前出・リケイさん)
甘い蜜には毒がある。深い沼に足を踏み入れる前に、今一度、立ち止まってその選択を考え直してみてもいいのかもしれない。
取材・文/山田千穂
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