ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、イーロン・マスク…世界の超一流たちが絶対に欠かさない習慣第1位はアレだった
集英社オンライン / 2024年12月17日 11時0分
〈「休むために仕事をしている」と言い切るマイクロソフトのエリートが瞬時に見抜く「成果につながる努力」と「ムダな努力」の違いとは〉から続く
投資の神様、ウォーレン・バフェットにメタ社のマーク・ザッカーバーグ、テスラ社のイーロン・マスクといった世界の超一流が絶対に欠かさない習慣とは何か。
ビジネスパーソンなら気になるその習慣の秘密を、書籍『世界の一流は「休日」に何をしているのか』より一部抜粋・再構成してお伝えする。
世界の一流は「芸術鑑賞」と「読書」を重要視している
海外のエグゼクティブは、休日に美術館に足を運んで芸術鑑賞の時間を作ったり、自宅や好きな場所で読書をすることで、自己効力感を高めています。
この二つは、彼らの趣味であると同時に、自分の感覚や能力を高めてくれる大事なツールであり、人生を豊かにしてくれるエンターテインメントでもあります。
世界の一流は、なぜ芸術鑑賞と読書を重要視しているのか?
彼らは、古今東西のアートに触れたり、幅広い分野の本を読むことで、休日を実りある時間にするだけでなく、さまざまな恩恵の享受を意識しています。
【芸術鑑賞】リベラルアーツの習得と脳の活性化を目指す
世界のエグゼクティブには、芸術鑑賞を趣味にしている人がたくさんいます。
美術館の非日常的な空間で、多様なアートに触れることによって、ストレス発散や気分のリフレッシュを図っていますが、彼らが芸術鑑賞を楽しむ背景には、二つの別の理由があります。
一つは、グローバル・ビジネスの最前線で働くエグゼクティブに必要不可欠な「リベラルアーツ」を身につけること。
もう一つは、「右脳」に刺激を与えて脳の活性化を図り、平日の作業効率を高めることです。
①リベラルアーツを習得して、多角的な思考力を養う
リベラルアーツとは、日本語では「一般教養」と訳されていますが、欧米社会では「実用的な目的から離れた純粋な教養」と考えられています。
世界水準のビジネスに取り組むエグゼクティブにとって、リベラルアーツは必要不可欠な「素養」(日頃から蓄えている教養)とされています。
リベラルアーツは芸術だけでなく、人文学や自然科学、社会科学など多岐にわたりますが、彼らは芸術鑑賞や読書を通して、幅広い分野の知識や思考方法を学ぶことを大事にしているのです。
さまざまな分野の知識を獲得すると、論理的思考力や創造力が身につき、物事を多角的に考える能力を養うことができます。
世界のエグゼクティブたちは、芸術鑑賞をリベラルアーツ習得のための大きな柱と考えています。
彼らは、「芸術鑑賞を楽しむ」→「リベラルアーツが身につく」→「自分の能力が高まる」→「今後の可能性が広がる」→「自己効力感が高まる」というイメージを持って、休日の美術館巡りを満喫しているのです。
②右脳を刺激することで、想像力や発想力を高めている
人間の脳は、右脳と左脳のどちらかが疲れると、反対の脳が活性化する……と考えられています。
平日の仕事では、論理的思考を司る左脳を酷使していますから、彼らは休日にアートを楽しむことで右脳を活性化させています。
感覚や直感を司る右脳に刺激を与えることで、イメージ力や想像力、ひらめき、発想力を高めています。
脳の活性化を図ることは、平日の作業効率を高めることにつながります。
芸術鑑賞は、彼らにとっての大切な趣味であると同時に、自己効力感を高めるための大事なツールとなっています。
【読書】本を通じて知識を深め、発想力を鍛えている
世界の一流は、知識を蓄えて自己効力感を高めるために読書を重視しています。
現代はインターネット全盛の時代ですが、グローバル・ビジネスの最前線で働くビジネスパーソンの多くは、読書を通じて知識や知見を深めています。
世界レベルで活躍する有名ビジネスパーソンは、どんな読書をしているのか?彼らの読書との向き合い方を紹介します。
◆ビル・ゲイツ毎週1冊のペースで本を読んでいる
マイクロソフト創業者で、「Windows」の生みの親として知られるビル・ゲイツは、毎週1冊(年間50冊)のペースで本を読んでいます。
その大半がノンフィクションで、公衆衛生やエンジニアリング、疾病や科学など、ジャンルは多岐にわたります。
週末には話題の小説を読むこともあり、興味が湧いてくると、深夜まで一気に読んでしまうといいます。
ゲイツは毎年11月末になると「今年読んだ最高の本」を紹介しており、そのリストに掲載されると、すぐに全米でベストセラーになります。
◆イーロン・マスク歴史や哲学の本で広範な知識を得ている
スペースXやテスラCEOのイーロン・マスクは、9歳のときにブリタニカ百科事典の全巻を読破したと伝えられています。
若い頃にはSF小説に熱中したこともあり、毎日10時間を読書に費やして、1日2冊のペースで読書三昧の毎日を送っていたといいます。
現在はロケット関連の本を中心に、休日には歴史や哲学、科学の本を読んで広範な知識を得ているそうです。
マーク・ザッカーバーグ 読書を通じて異なる文化や歴史を学ぶ
IT大手メタ(旧フェイスブック)CEOのマーク・ザッカーバーグは2週間に最低1冊の本を読むことを習慣にしており、「異なる文化、信仰、歴史、テクノロジーについて学ぶことを重視している」といいます。
ザッカーバーグは、「本を読むことで、我われは一つのテーマを十分に追求し、深く没頭することができる。今のどのメディアもかなわない」と話しており、できる限り読書の時間を増やしているそうです。
ウォーレン・バフェット 読書で得た知識を投資に活用する
世界的に名前を知られた投資家で「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットは、1日5~6時間は読書の時間を作り、週末のほとんどを読書に費やすことで知られています。
投資に活かす前提で盆栽の本を読むなど、投資とは無関係な本を大量に読むことで、洞察に基づく投資判断に活用しているのです。
その旺盛な知識欲は、94歳となった現在も(2024年10月時点)衰えを知らず、世界中の投資家が、彼の好奇心の向かう先に注目しています。
世界の一流に共通するのは、読書を通じて知識を深めることで、発想力や創造力を鍛えていることです。
彼らにとって、読書は自己効力感を高めてくれるだけでなく、未来を見通すための望遠鏡の役目も果たしているのだと思います。
日本のビジネスパーソンはどんな読書をしているのか?
弊社が日本企業で著しい成果を出している一流ビジネスパーソン962人に調査したところ、彼らは1年間で平均43・2冊の読書をしていることがわかりました。
これに対して、成果が平凡な社員の年間読書量は平均2・4冊ですから、一流社員は一般社員の18倍も読書をしていることになります。
この違いは、そのまま知識欲や好奇心、情報量の違いとなるため、この数字の差が仕事の成果にリアルに表れていると考えることができます。
日本の一流ビジネスパーソンは、多忙な毎日を送っているため、平日に読書をする時間的な余裕はありませんが、一般社員と比べて有給休暇の消化率が高いこともあり、有給休暇や夏季休暇、年末年始の休みなどに集中して読書をする傾向が見られます。
彼らが読んでいるのは、仕事と関係のあるビジネス書が中心ですが、最近の追跡調査によって、その読書傾向には「5対2の法則」があることがわかっています。
彼らは平均すると1週間に1冊くらいのペースで読書をしていますが、多くが一度に平均7冊をまとめ買いしており、その内訳が話題のビジネス書5冊に対して、小説や図鑑など自分が興味のある本が2冊となっているのです。
日本企業の仕事ができるビジネスパーソンは、「5対2の法則」の割合で読書をすることで、自己効力感を高めていると考えることができます。
写真/shutterstock
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