1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

ショッピングカートの利用に「100円必要」大手スーパーが明かしたその理由と“実質無料”のからくり「このシステムで損をするのは…」

集英社オンライン / 2024年12月12日 16時0分

ついにスーパーのショッピングカートが有料になる時代がきたのか…。お金を投入しなければ使用できないスーパーマーケットのショッピングカートがSNSで大注目を集めている。

【画像】まるで観覧車のような4つ乗せのレア巨大カート

実際は無料! 100円カートの理由

ネット上で話題になったのは、全国に店舗を構えるスーパーマーケット「食生活♥♥(ラブラブ)ロピア」のショッピングカートだ。一見すると、なんの変哲もないただのショッピングカートだが、実は一台一台がロックされており、使用するには100円硬貨を入れなければならない。

ただ、使用後に所定の位置に戻すとその100円は返却されるため、実際は無料で使用することができる。

このカートをめぐっては、ネット上で賛否両論沸き起こることに。

〈100円玉持ってなかった時は地獄だな〉

〈川崎に住んでいますがロピア、オーケー(一部)など100円が多くなってきています。確かに店側としての管理も大切でしょうがかなり面倒です〉

〈これって残念なのは自分がスーパー着いて駐車場で中に向かう時に、他の人がスーパーにカート返しに行く時に「代わりに返しますよ」と言いにくいんだよね。嫌なシステム〉

など否定的な一部で声が上がる一方で、

〈こういう仕組み考えつく人ってほんとに頭がいいと思うよ〉

〈これめんどいと言ってる人。普段どんなカートの使い方しとるんだ…〉

〈全く問題ない。このシステムで損をするのは、使っても元の場所に戻さないマナーの悪い人だけ〉

〈近所の小学生、ショッピングカートを私物化して日常使いしてるのをよく見掛けるから、このタイプのショッピングカート増えてくれるとありがたい〉

といった賛成の声も多く上がっている。

コインロック式にすることで、駐車場などその辺に放置されることがなくなり、所定の位置にしっかり戻してくれる人が多くなると予想されているが、果たして本当なのだろうか。

ロピアを運営する株式会社OICグループの担当者がその真意を明かした。

担当者が明かす“100円カート”導入のワケ

「弊社では2010年代の前半頃からこの形式のカートを導入しています。カート回収にかかる人件費を削減し、その分お客様に良い商品を提供できないかと考え導入しました」(OICグループ担当者、以下同)

やはり、多くの人が予想している通り、そこら辺に放置されてしまうカートへの対策という面があるようだ。

客からの反応については、「一部のお客様から100円玉を用意するのが面倒という声をいただくことはございますが、他スーパーでカートを放置される事例を見られている方も多いことから、それを防げるいいシステムだ、という声をいただくことも多いです」とのことで、こちらもおおむね、ネットの反応と一致していた。

また、このカートを導入するための具体的な費用に関しては回答を得られなかったが、「カート回収にかかる人件費が削減でき、その分を商品に還元できるようになりましたので、多くのお客様にとっても良い効果となったかと存じます」とのこと。

使用するために確かに少し手間はかかるものの、それが商品に還元されていると思えば、利用する側も気持ちよく、その手間をかけられるだろう。

ちなみにロピアでは、コインロック式のカートのほかにも、買い物かごが4つ載るカートも導入しており、そちらのカートに客が驚くことも多いという。

「『食生活♥♥ロピア』のメインターゲットは30~40代の食べ盛りのお子様が二人いるファミリーを想定しており、お店の商品の量目について4人家族のお子様と親御さんがお腹いっぱいになれるよう大容量が多くなっていることや、忙しくて頻繁に買い物に来れない子育て世代のお客様がまとめて多く買われる際に、買いやすいようにするため、こちらのカートを使用しています」

海外では当たり前? それでも…

ロック式のショッピングカートは海外では当たり前のように導入されており、日本でもロピアに限らず、ほかのスーパーマーケットなどでも目撃することがある。

そしてロピアの導入意図は、“客への還元”というなんともありがたい理由であったが、そもそも、このカートを使用しなければならなくなったのは、利用者のマナーが悪いからだ。

コインロック式のカートによって、カート回収にかかる人件費が減少したそうだが、利用者のマナーがよければ、コインロック式のカートを導入するための費用もかからずに済んだし、今現在も、カート利用前に100円を財布から取り出す手間を要することもない。

一部の迷惑な人によって、批判覚悟で企業が大々的な対策をしなければいけないのを見るのは、なんとも心苦しい。

取材・文/集英社オンライン編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください