伊藤アナ肝入りの新コーナー「NEWSカイトウ」も始動! 30周年を迎えてもチャレンジを続ける『めざましテレビ』を支えるメインキャスター3人が語る番組愛
集英社オンライン / 2025年1月5日 17時0分
〈新『めざましテレビ』メインキャスター3人、ランチ決起会は2軒目まで突入⁉︎ のびのびとした自由な雰囲気が持ち味育む“伊藤牧場”とは〉から続く
12年半メインキャスターを務めた三宅正治アナから伊藤アナにたすきがつながれた『めざましテレビ』は、今年で30周年。長寿番組の安定感を保つプレッシャーを抱きつつも、これまでのキャリアを活かした新コーナー「NEWSカイトウ」をスタートさせるなど、伊藤アナはチャレンジすることも忘れない。入社当時から『めざましテレビ』で育ったメインキャスター3人の番組愛が語られた。(前後編の後編)
【画像】和気あいあいと喋る『めざましテレビ』メインキャスター3人
プレッシャーの中でもチャレンジしていく
――伊藤さんは12年半ぶりの『めざましテレビ』。これまで長く朝の顔をされてきた三宅(正治)アナからのバトンを受け取るのは、プレッシャーがあったのでは?
伊藤利尋アナ(以下、伊藤) 三宅さんが卒業されるときに「ホッとした」と言っていたのはそのとおりで。
数字(視聴率)的なこともそうですが、番組を継続させて次の世代につないだっていうところの安堵感はあったと思うので、その部分でのプレッシャーは当然あります。
僕が新人の頃の“ザ・チャレンジャー”だった『めざましテレビ』と、30年を迎えた今現在の『めざましテレビ』の立ち位置って、だいぶ違うと思うんですよね。
守るべきものもたくさんあると思いますけれど、とはいえ継続させるためにはチャレンジもしていかなきゃいけないと思うので、そのへんがこれからのがんばりどころかなと思っています。
3人の“I”が語る番組“愛”
――ところでみなさん、偶然にもお名前の頭文字が“I(アイ)”ですよね。
生田 そうなんですよ!
井上 だから最初は伊藤さんと生田さんを言い間違えそうで…(笑)。たぶん、いつか間違えると思います。
――I(アイ)にちなんで、“めざまし愛”をお聞かせいただきたいなと。
伊藤 僕は『めざまし』に育ててもらったところがたくさんあって。1995年の入社から2012年の3月までVTRのリポート、中継、ニュースなどをやって、大塚(範一)さんが病気になられたときはメインもやって。
テレビ番組の作り方や現場の立ち方、本当に“いろは”を学んだ番組なので、ちょっと立場が違うキャリアで帰ってきましたが、引き続き、出演者やスタッフも含めて次世代につないで、恩返しをしたい気持ちです。
生田 『めざましテレビ』は、2024年で30周年だったんです。それで、2023年から2024年にかけて『めざましテレビ30周年フェス』という音楽フェスで各地を回らせてもらったのですが、やっぱり30年続けてるだけあって、たくさんの人の生活に溶け込んでいることを実感しました。
みなさん、本当に友だちみたいに話しかけてくれるんですよ。それを肌で感じたときに、『めざましテレビ』ってすごいんだなって改めて思いましたね。
井上 私も入社1年目から『めざましテレビ』に育ててもらったので、この番組はホームですし、取材で色々なところに行ってもみなさんに温かく迎えていただき有難いです。
そもそも、『めざまし』という名刺を持たせてもらっているから取材や体験できることも多いので、歴代のキャスターやスタッフのみなさんが30年毎日積み重ねた時間のおかげだなと、本当に思います。
ちょっと落ち込んだり疲れたりした日でも、「今日は『めざまし』に行きたくないな」って思ったことが、1回もないんです。
これは、学生時代お寝坊さんだった私には本当に奇跡的なことで、先輩方やスタッフのみなさん、後輩、一緒に作り上げているみんなのおかげだと思っているので、それを繋いでいけたらなと。そして、後輩もそう思ってくれていたらいいなと思っています!
新コーナーも始まりますます進化中!
――話題のニュースをわかりやすく解説する新コーナー「NEWSカイトウ」も始まりました。
伊藤 我々が読むニュース原稿には載ってこない、見えない部分を見せられればいいなっていうのがコンセプトのコーナーなんですが。まだまだ挑戦中ですね。
最初はとりあえず「1分でやってみよう」って始めたのですが、やっぱり無理で(笑)。
ワイドショーだったら5分以上かけてやるようなネタをわざと選んできて、ポイントはどこなのかを解説しようとすると、どうしても欲張っちゃうんですよね。だんだんと時間が延びていきました。
生田 最初の数日は、「いかに1分で収めるか」って言ってましたもんね(笑)。
伊藤 そうなのよ。「もしかしたら、この内容を1分でやったら、すごい発明が生まれるんじゃないか…?」って思ったの。だけど、ただただ毎日押してしまうという…(笑)。
井上 「伊藤さん、40秒押しです!」って(笑)。
伊藤 最終的に1分45秒っていう尺にしましたけれど、めざましのテンポ感でいうと長いんですよね。でも、納得と共感を得るためにどれくらいが適尺かっていうことを、まだまだ探っている感じで。
――短時間で話題のニュースのポイントが知れるので、視聴者としてはとても有益なコーナーになっていると思います。
伊藤 僕がこれまでのキャリアで培ってきた引き出しを番組に還元できる面でもあるので、チャレンジはつづけていきます。ニュース担当のディレクターとの共同作業みたいな側面も強くて、一緒に作っている感が楽しいです。
そしてここは井上さんとやっているコーナーですが、堅いネタが多いので、将来的には井上さんがどう思ったかをもっと自然にやりとりできるようになったらいいなと思いながらやっています。
井上 隣で聞いていると長く感じなくて、あっという間なんですよ。やっぱりアナウンス技術がすごいので。すみません、後輩の私が言うのもなんですけど…。
伊藤 いいんですよ。“すごいアナウンサー”だからね(笑)。
井上 ひとりでは噛み砕けなかったニュースもわかりやすくまとめてくださるので、学生のみなさんにもおすすめだなと思います。
朝ごはんを食べながら聞いてもらえれば、今どんなことが起こっているかをわかってもらえるコーナーなんじゃないかなって。
これからも視聴者の“めざまし時計”でありたい
――最後に、視聴者や読者にメッセージをお願いします。
伊藤 僕としては、私たちの空気を通じて朝の時間をみなさんと共有できるような番組であれればなと思ってやっています。
なので、ご友人のみなさん、ご親戚のみなさんにぜひ、朝は『めざましテレビ』を見ていただくようにお話しいただければ幸いです(笑)。
生田 営業トーク(笑)。そうですね、これからもみなさんの生活に溶け込めるように。新しいメンバーでがんばっていきますので、よろしくお願いします!
井上 伊藤さんがいらっしゃって新しく始まりましたが、このドタバタした朝の時間に寄り添いたいという思いは変わっていません。
これからお仕事や学校に出かける方も、お家にいる方も準備をしながらでも、ちょっと気持ちがゆるんだり、耳で聞いて情報が入ってきたりすることで、1日のスタートが少しでもいいものになったら。
みなさまの“めざまし時計”として、これからも変わらずご覧いただき、身近に感じていただけたらなと思っています。
伊藤 (すかさず)でも、朝お仕事からお戻りになられた方にもご覧いただきたいです。
井上 あっ、そうですね!
伊藤 お休みになる前の方もぜひ!
取材・文/二ッ屋絢子 撮影/立松尚積
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