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〈山梨ぶどう農園でキレキレダンス〉農家の娘の“踊ってみた動画”が350万回再生の大バズリ「収入は?」「農家を継ぐの?」「アンチコメントはあった?」いろいろ聞いてみた

集英社オンライン / 2024年12月21日 15時0分

YouTubeに投稿した「葡萄農家の娘が踊ってみた」動画が話題を呼んでいる相良真美(さがら・まみ)さん(27)。山梨県甲府市の果樹農家に生まれ、実家の畑を背景に農作業姿でK-POPのトレンド曲をキレキレに踊る姿が人気を博し、なかには再生回数350万回を超える投稿も。現在、地元・山梨でダンス講師をしながら生活している相良さんだが、過去には東京でダンサーとして成功する夢を抱いていた時代もあったという。YouTubeチャンネルを開設した経緯や今後の野望について聞いてみた。

〈激バズリ〉なんとも微笑ましいお父さんと猫、相良さんのダンス画像 

「まだ東京でがんばりたい」から一転。田舎町でのダンス動画が話題に

2021年1月からYouTubeチャンネル「農園」に“踊ってみた動画”を投稿し続けているダンサーの相良真美さん(27)。果樹農家を営む実家の畑や作業小屋、和室を背景に、畑仕事用の帽子や長靴を身に着けてダンスする姿が、いま話題を集めている。

彼女の動画に対し、YouTubeやSNSには、「キレキレでダンスしている後ろで、家族が猫と遊んだり作業したりしているギャップがいい」「ダンスのクオリティがめちゃくちゃ高い」というようなコメントが多く寄せられている。

現在はYouTuberとして活動するだけでなく、地元・山梨県の4つのダンススクールで講師を務める相良さんに、動画投稿を始めたきっかけを詳しく聞いてみた。

――相良さんのYouTubeチャンネル「農園」が大人気となっていますが、そもそもYouTubeを始めたきっかけは何だったのでしょう?

相良真美さん(以下、同) YouTubeチャンネルを開設するまでは、東京でダンサーを夢見て一人暮らしをしていました。そのあと地元・山梨県甲府市にUターンで帰省したとき、「田舎の風景、めっちゃきれいだな」って思ったんです。

それで実家で何か新しいことを始めようと考えたときに、「ここでダンス動画を撮ったら、都会のスタジオで照明を浴びてダンスするのとは違った良さが表現できる」と考えたんです。

それがきっかけで、「農園」での活動を開始しました。チャンネル名は、本当にテキトーに考えたんです……まさかここまでバズるとは思っていなかったので(笑)。

――もともとは東京でダンサーを目指していたそうですが、ダンスを始めたきっかけは何だったのですか?

3歳年上の姉がクラシックバレエをやっていた影響で、私も4歳からバレエ教室に通い始めたんです。中学生からはダンスも習い始め、高校に入ってからは地元のダンスコンテストで入賞したこともありました。高校卒業後は上京し、ダンスの専門学校に進学しました。

――専門学校卒業後は、どのように過ごされていましたか?

ダンスを続けるために居酒屋、飲食店、アパレルの3つのアルバイトを掛け持ちしながら生活していたんですが、ダンサーとしての仕事はほぼなくて……。その状態が、卒業後4年間続きました。まわりのレベルの高さを痛感し、生活も苦しく、節約のため電気を消した部屋でひとり泣いた日もありました。

――その後、地元・山梨県甲府市にUターンしたきっかけは何だったのでしょう?

4年ほど前に「このままじゃ嫌だ。本気でダンスを仕事にしたい」と思い、実家に戻ってきました。もともと「将来的には地元でダンス講師がしたい」という思いもあり、「これからはダンスで地元に貢献しよう」と決心したんです。

――東京を離れる際、葛藤などはありませんでしたか?

もちろん、最初は「地元に帰りたくない」「まだ東京でがんばりたい」という気持ちがありました。でも、今では地元で家族と楽しく暮らしながら、ダンス講師やYouTubeの活動に取り組む日々がとても充実しているので、地元に戻ったことを後悔したことは一度もありません。

それに、実は今でも月に2回ほど東京に行き、ダンスのレッスンを受けているんですよ。もし今後、チャンスがあれば東京でダンスの仕事にも挑戦してみたいと思っています。

バズった動画には「容姿の批判も多くて……」

――YouTube動画がバズったとき、率直にどう思いましたか?

投稿を始めたばかりのころは再生回数200回くらいでしたが、東京のダンス仲間からは反響がよくて、「どこで踊ってんの!?」「おもしろいね」と言われていたんですよ。

そのあと5本目に投稿した「葡萄農家の娘がNiziU『Poppin Shakin』踊ってみた」という動画がバズったときは、スマホの通知が鳴りやまなくてちょっと怖かったです(笑)。スマホを見るたびに、動画の再生回数やコメント数がすごい勢いで伸びていくのがわかりました。

――反響の中にはアンチコメントもありましたか?

はい。応援してくれるコメントのほうが圧倒的に多いんですが、中にはアンチコメントもあって、落ち込むこともありましたね。内容としては、容姿に関する批判も多くて……。それに傷ついて、スマホを見ないようにしていた時期もありました。でも、今はアンチコメントが来たらすぐブロックするようにしているので、気にしなくなりましたね。

――ダンス動画の公開を開始して4年目になりますが、投稿を続けていて大変なことはありますか?

やっぱり「できるだけクオリティの高い動画をアップしたい」という思いがあるので、ダンス1曲覚えるのに2~3日、練習に2~3週間くらい費やしています。また、動画1本につき50テイクくらい撮って、編集にも3時間くらいかけているんです。

あと、畑で踊ると地面がデコボコしていてすごく疲れるし、農作業用の長靴も踊りにくくて。夏は蚊にたくさん刺されることもあるし、冬の寒空の中で踊るのも大変です。

でも、ダンス動画は著作権の関係で収益化できないんですよ。なので、今はダンス講師1本で生計を立てている状態で、1回1時間~1時間半のレッスンを週5回ほど受け持っています。だから、YouTubeは趣味感覚で、純粋に踊りたい曲で楽しみながらやっている感覚ですね。動画制作は大変ですが、いつも応援コメントをくれる方もいるので、がんばろうと思えます。

今の夢は「地元のダンスを盛り上げること」

――将来、実家の果樹農家を継ぐ予定はありますか?

いえ、その予定はありません。あくまで私は「ダンスの道でがんばっていきたい」と思っているので。最近、家業は人手が足りないときに手伝うくらいですが、家族もダンサーとしての活動を応援してくれていて、YouTubeの撮影にも協力的なんです。

私は現在未婚なのですが、親から「婿をもらってほしい」とか言われたこともないです。2人姉妹の次女なんですが、姉はOLをしていて、今のところ家業を継ぐ予定はないみたいで。自分から「後継者どうするの?」という話を親にしても「なんとかなる」と言われます。

――今年9月には「葡萄農家の娘がLE SSERAFIM【CRAZY】踊ってみた」という動画でお父様とのダンスが反響を呼んでいましたね。それについて、お父様は何と言っていましたか?

父はYouTubeをまったく見ないので、言われるがままやっているだけです(笑)。家族に出演してもらうときは基本的に「自由にして」と伝えているので、私から何か指示することは少ないですね。

――今後の目標や夢を教えてください。

 “踊ってみた動画”をYouTubeにアップする人が年々少なくなってきているからこそ、今後も投稿を続けて、将来的には登録者数10万人を目指したいです。

あと、山梨県で一番のダンススクールを作って、地元のダンスを盛り上げることが今の夢ですね。それを叶えるために、もっとダンスに向き合っていきたいです。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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