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【キン肉マン】つきまとうのは「人間に負けた超人」のレッテル、“カメハメ討ちの功績”も本人は自覚ナシ。悪魔超人界きってのヘビー級・最高幹部の悪夢「超人墓場では仕事もせずプカプカと浮いていた」

集英社オンライン / 2025年1月2日 9時0分

〈最高視聴率63.9%の王位争奪戦〉「神にそそのかされてムリヤリ出場させられた」キン肉マンビッグボディが“ハラスメント”を重大証言…神が恐れた“火事場のクソ力”と“事件性ナシ”で片がついた大病院火事の謎〉から続く

キン肉マン原作45周年、アニメ化40周年を記念した『愛と絆の原画展』が、2024年8月「池袋サンシャイン」で、同年11月には「心斎橋オーパ」で開催された。『キン肉マン』最新87巻の発売のこのタイミングで、会場で販売された「公式図録」より、業界イチのキン肉マン好きで知られる事件記者が、悪魔超人の最高幹部でありながら人間に負けたサンシャインの素顔に迫る。(前後編の前編)

【漫画】変幻自在!サンシャイン

超人界ではおそらく前例のない、ただの人間に敗北した事実

東京都心部の北西に聳え立つ池袋のランドマーク・サンシャイン60。かの悪魔超人界にも、同じ名を冠した高層ビルの如き巨漢超人がいる。悪魔六騎士の首領格・サンシャインである。

「身長3メートルは悪魔超人一の高さで、巨大化怪獣タイプを除き、全超人界でも最高峰クラス。あのストロング・ザ・武道やパルテノンより上で、大柄なイメージのあるバッファローマンより50センチも高い。また、1トンに達する体重は、巨大岩石超人のザ・魔雲天(マウンテン)に並ぶ。ビッグサイズで超重量級。サンシャインと体格でタメを張れるのは、ゴーレムマンくらいです」(悪魔超人関係者)

直方体で構成されたイエローゴールドの巨躯は、実は砂の塊。サンシャインの真価といえば、本人が誇るパワーファイトよりもむしろ、自在に砂化できる体質を活かした汎用性抜群の戦闘スタイルにある。

「大量の砂粒になって移動したり、ピラミッドや凱旋門、コマなどに形状を変えて攻撃したりと、硬軟自在かつ攻防一体の反則級ボディです。盟友アシュラマンとのコンビ技でも、背中をパンチされることで円柱の弾丸を射出するサンシャイン・マグナム、体ごと彼の腕に巻き付いて巨大な球状の凶器になるキャノン・ボールなど、幅広い応用が可能。体の主成分は砂金ですが、磁気を帯びた砂鉄も含まれているため、使い捨てカイロの原理で高熱化もできる。ちなみに、砂の臭いで地名を当てる特技もあります」(同前)

一方で、サンシャインは不名誉な戦績を背負い続けてきた受難の悪魔超人でもある。彼の人生最大の蹉跌、それは超人界ではおそらく前例のない、ただの人間に敗北した事実――。 

キーパーツは胸にある日輪マークと気づいたジェロニモは…

時は、黄金のマスクを巡る正義超人VS悪魔超人の大抗争に遡る。ウォーズマンの体内にある五重のリングに、悪魔超人最高幹部衆である悪魔六騎士の大トリ〝砂地獄の番人〟として登場したのがサンシャインだ。相対するは、人間であることを隠して参戦した正義陣営のルーキー・ジェロニモ。闘いはサンシャインが終始ジェロニモを圧倒した。

アシュラマンの婚約をスクープしたこともある肉刊スポーツのエース記者が語る。

「実力差は歴然。サンシャインも食い足りなさを感じているようでした。しかし、超人に憧れる人間に過ぎないジェロニモは、フィジカルの脆さを不屈の根性でカバー。瀕死になりながらも、サンシャインの砂ボティを制御するキーパーツが胸にある日輪マークと気づき、それを奪うと、米オクラホマ州チェロキー族の秘技『アパッチのおたけび』を浴びせます。キーパーツを外され、砂の結合力を失ったサンシャインの体は、大音量の震動と衝撃波で崩壊。ジェロニモが大金星を挙げたのです」

勝負の後、ジェロニモはキン肉マンたちが分け与えた超人パワーで回復できず、「だってオラは人間だから…」と涙ながらに自白。世間に衝撃を与えた。

かたや、屈辱に塗れたサンシャインは、すぐさま肉体改造に着手する。上半身はひと回り大きくなり、砂の大胸筋がより分厚くシャープに。両肩も隆々にビルドアップし、弱点のキーパーツを内蔵していた胸の日輪マークの奥には、凶悪な〝呪いのローラー〟を仕込んだ。

雪辱のチャンスは約1年後に訪れる。

富士山麓で開催された宇宙超人タッグ・トーナメント。当日に乱入したアシュラマンとサンシャインの「はぐれ悪魔超人コンビ」は、カナディアンマンとスペシャルマンの「ビッグ・ボンバーズ」を蹴散らし、彼らの枠に割り込んだ。そして一回戦の第4試合で、テリーマンとジェロニモの「ニュー・マシンガンズ」と激突したのだ。

アメリカ超人界の重鎮ゴッド・フォン・エリック氏が語る。

「サンシャイン戦後、戦闘不能な状態になっていたジェロニモは、テリーマンとチェロキー族シャイアン族長の計らいで、超人の神が用意したスーパーマン・ロードの試練に挑戦。これを見事クリアして、悲願の超人に転生した。タッグ・トーナメント当初は、超人パワーを持て余し、体に触れたファンのチビッ子を張り飛ばすほどピリピリしていた」

ネプチューンマンの返り討ちに遭って死亡した後は…

ただ、超人の肉体とパワーを手に入れても、実戦経験の乏しさだけは、一朝一夕には補えない。ジェロニモはタッグ本戦でテリーマンの足を引っ張り、過去の成功体験をもとにサンシャインの胸の日輪マークに手を伸ばすが、まんまと呪いのローラーの餌食に。右腕を潰された。

「はぐれ悪魔超人コンビは、戦力にならなくなったジェロニモを人質に取ってテリーマンに降伏を迫ります。悪魔に相応しい卑劣なやり口で、ニュー・マシンガンズに勝利するのです。サンシャインは、テリーマンの関節技にギブアップしかけるなど、うっかり砂化を忘れる場面もありましたが、そこはご愛敬。ジェロニモに対してはきっちりリベンジを果たしています。

おまけにサンシャインは、テリーマンを救おうと闖入してきた初代キン肉マングレート、つまり、老いてなお超人界最強の一角だったプリンス・カメハメを、呪いのローラーで仕留めた。対正義超人で、自覚なき貴重な戦果も上げているのです」(前出・悪魔超人関係者)

しかし――、サンシャインの本当の悲劇は、ここから始まるのである。

「タッグ・トーナメントの2回戦、はぐれ悪魔超人コンビは、キン肉マンと二代目グレートのマッスル・ブラザーズに敗北。サンシャインは、敗戦に便乗してアシュラマンのマスクを狩ったヘル・ミッショネルズに激高し、襲い掛かるも、ネプチューンマンの返り討ちに遭って死亡します。

その後は超人墓場で労働にも従事せず、プカプカと浮遊生活を送っていましたが、キン肉星で王位争奪戦が勃発すると、思わぬ形で再登場するのです」(同前)

(後編に続く)

取材・文/落花豆男
集英社オンライン編集部ニュース班

〈キン肉マン〉「俺が最強の矛を守る盾」ハートは熱く涙もろい…サンシャインがこだわり続けた二人のオトコ「悪魔にも友情はあるんだ」〉へ続く

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