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〈スーパーカー飛び石詐欺〉「さらっちまうぞ!」被害者を“恫喝”しまくったタワマンセレブ妻が裁判で「夫の暴力や脅しで断れなくて…」と言い訳

集英社オンライン / 2024年12月27日 11時0分

〈スーパーカー飛び石詐欺〉「晒して商売できなくさせてやろうか」「家を燃やすぞ」フェラーリのエンジンをブンブンふかして威嚇…タワマン住まい“セレブきどり夫婦”のカタギとは思えない恫喝手口〉から続く

12月25日、世間がクリスマスでにぎわう中、斎藤智華被告(33=逮捕時)の初公判が東京地裁で開かれた。智華被告は夫の斎藤貴聡被告(32=同)とともにフェラーリやランボルギーニなどの高級車でトラックを追跡し、『飛び石が跳ねて車が傷ついた』などと運転手に因縁をつけ免許証を撮影し、不正に作成したクレジットカードで商品を購入した詐欺罪に問われている。斎藤夫妻らによる被害総額は9500万円以上にのぼると見られている。

〈画像〉3500万円…斎藤夫妻の真っ白なフェラーリと智華容疑者

すすり泣きをしながら語られた驚くべき証言

斎藤夫妻ら3人が共謀してトラック運転手に因縁をつけて運転免許証を撮影し、不正に入手したクレジットカードで商品を購入したこの事件。

逮捕当時、斎藤夫妻が暮らしていたのは豊洲駅から徒歩5分の地上48階建、1000戸以上のタワーマンションだ。

芸能人も多く住むこのエリアでセレブ生活を維持するためのお金欲しさに犯行を繰り返していたと見られている斎藤夫妻。逮捕前の智華被告はハイブランドで身を固め、エルメスのピンク色のバーキンを愛用していたというが、東京地裁に現れた智華被告にその面影はなかった。

茶髪をひとつに結い、マスクをしてグレーのスウェット上下に茶色のサンダル履きという姿だ。被告人席に座り、刑務官に手錠を外されると、両手をそっと膝の上に並べた。

起訴状によると、智華被告は夫の貴聡被告らと共謀の上、東京都や大阪府などの家電量販店で他人名義のクレジットカードを使用してiPhoneなどの商品を購入していた。社会部記者が犯行について解説する。

「夫妻はトラック運転手に因縁をつけて免許証を撮影し、不正に得たクレジットカードでiPhoneなどを買って転売する一連の犯行を“狩り”と称していて、共犯として詐欺に問われている野村被告は10~20%の報酬で犯行に加担していました。

他にも、都内のコンビニのコピー機などに忘れられている身分証を探し回ったり、スポーツジムで免許証を盗むなどし、個人情報を入手していました。

 それらの身分証でアパートを借りてクレジットカードを作成して受け取るというスキームで、2022年12月~24年8月末までに少なくとも31人の身分証を使い、計71枚のクレジットカードを不正入手しました。被害額は9500万円以上と見られています。一連の詐欺事件で繰り返し再逮捕され、これまでに3回起訴されています(12月25日時点)」

12月2日に5回目の再逮捕をされた時、智華容疑者は『知らないです』と容疑を否認していたことから、起訴事実についても真っ向から認めず争う可能性もあると思われたが、蓋を開ければ起訴事実についてはあっさり認めた。その上で、すすり泣きをしながら驚くべき証言をしたのだ。

「やったことについては間違いありません……ですが、夫が暴力だったり脅してきたりというのがありまして、断れなくて……。でも、やったことについては間違いありません」

「夫の貴聡被告は智華被告の尻に敷かれているように見えた」

これが事実であれば犯行の容貌も変わってくる可能性もあるが、そもそも智華被告とはいったいどのような人物なのだろうか。前出の社会部記者が語る。

「智華被告の生まれは宮城県で、高校中退後、さまざまな職を転々としていました。宮城県内で夫の貴聡被告と出会い結婚しています。智華被告の前科は2つあり、平成28年に仙台地裁から窃盗で懲役1年2ヵ月・執行猶予3年の判決と、平成31年に山形地裁から詐欺で懲役1年6ヵ月・執行猶予4年の判決を受けています。

初公判では貴聡被告の暴力等に逆らえなかったと証言をしていますが、捜査関係者は貴聡被告とともに智華被告も主導的な立場にいたと見ています」

集英社オンラインでは、実際にこれまで斎藤夫妻に因縁をつけられ、あわや金銭をとられるところだったという被害者らを取材してきた。

多くの被害者らが斎藤夫妻から受けた印象としては、「夫の貴聡被告は智華被告の尻に敷かれているように見えた」というものだった。

斎藤夫妻の所有していたフェラーリを修理したことのあるカーショップの関係者は、修理の際に『フェラーリに傷をつけた』と因縁をつけられた時のことについてこう証言している。

「旦那に関しては終始、怒鳴っているわけでなく、たまに普通に話ができるタイミングもあるのですが、嫁は電話口の横から、『てめーのところ燃やすぞ』『さらっちまうぞ』『ぶっ殺すぞ』から、果てには『お前の娘さらって嫁にいけない体にすんぞ』などと叫び続けていました。異常さを感じさせる声色で、ゾッとしましたよ」

他にこんな証言もしている。

「旦那から電話がかかってきた時に、横から『グオオラアアア』といった感じの嫁の怒声が聞えてきたので『奥さんが横で何か言っているようですが…』と言うと、『心配するな。お前には言っていない。今サービスエリアでちょっと揉めてんだよ』と言っていました」

一連の犯行は、貴聡被告の暴力や脅しに怯え、逆らえなかった果ての行為だったというのだろうか。次回公判は1月予定だが、智華被告の口から何が語られるのか注目が集まる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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