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肛門に棒を突き刺すなどのイジメは「本人が望んだ罰」と答えた塗装会社社長ら3人を暴行容疑で再逮捕。嫌がる被害者を笑いながら殴る様子も撮影…〈板橋・踏切自殺偽装事件〉

集英社オンライン / 2025年1月8日 18時24分

「肛門に棒をさしたのは若い“イケメン”従業員」社長とともに逮捕された3人の素顔…妻子ありのコワモテ小心者、鼻歌好きの愛犬家、元野球少年…〈板橋“自殺偽装”〉〉から続く

2023年12月、東京都板橋区の東武東上線踏切内に同僚だった高野修さん(当時56歳)を立ち入らせ、自殺に偽装して殺害したとされる事件で、警視庁は1月8日、小平市の塗装会社「エムエー建装」社長の佐々木学被告(39)=監禁罪で起訴=と従業員の岩出篤哉被告(30)=同=、島畑明仁被告(34)=殺人と監禁罪で起訴=の3人を暴行容疑で再逮捕した。日常的に高野さんに暴行を加え、指示に従わざるを得ない精神状態に追い込んで死に至らしめたとみられる。

〈直撃〉「若いイケメン従業員がやった」逮捕前に記者の直撃に答えた佐々木容疑者

社長の佐々木容疑者は殺人罪については処分保留に

再逮捕の容疑は2023年7月12日午後7時半ごろから約30分間にわたり、静岡県富士宮市のホテルの部屋で高野修さんを抱えて頭からベッドに落としたほか、顔を蹴り上げたり、殴ったりする暴行を加えたというもの。

当時3容疑者と高野さんは出張で静岡県を訪れて同じホテルに宿泊しており、容疑者のスマートフォンには、嫌がる高野さんに対して、笑いながら執拗に暴行を加える様子を撮影した動画が保存されていたという。警視庁は3人の認否を明らかにしていない。

高野さんの死亡を巡っては警視庁が昨年12月、3容疑者に加えて従業員の野崎俊太容疑者(39)を殺人と監禁の容疑で逮捕。しかし佐々木、岩出両容疑者は当時踏切付近にいなかったため、東京地検は同27日、殺人罪については処分保留として監禁罪のみで起訴、野崎、島畑の両容疑者を殺人と監禁の罪で起訴していた。

「起訴状によると、2023年12月2~3日、4人は共謀して板橋区内の路上で高野修さんを車内に監禁。さらに島畑、野崎両容疑者は高野さんを板橋区内の踏切近くに連れて行き、高野さんの意思を抑圧して踏切内に立ち入ってとどまらせ、電車に衝突させて殺害したとされます。

そもそも社長以下4人全員が高野さんに対して長年暴行や脅迫を続け、抵抗できないよう精神的に支配していたとして、警視庁は現場にいなかった2人についても殺人の共謀共同正犯が成立すると判断した。

しかし、自殺を偽装した殺害行為自体、立件が容易ではない。公判維持を考え、現場にいなかった2人を殺人罪に問うのは現時点では適切でないと地検が判断したのも致し方ないでしょう」(社会部事件担当デスク)

佐々木容疑者本人も昨年5月、集英社オンラインの取材に『(高野さんは)去年の12月2日までウチで働いていたよ。ただ俺その場(事件現場の踏切)にはいなかったからね』と答えるなど、「無関係」との“自信”を垣間見せた。

「よく仕事とかをサボるので、そんな時に“ある罰”を与えていました」

亡くなる直前についてはこんな風に証言していた。

「その日、高野は普段通り現場に出て、終わったら板橋区の会社の寮に帰ってたんですよ。ちょっと高野は病気なんじゃないかって疑わせるくらい手癖がひどくってね。お金というか何でも人の物を盗んでしまう。まあ、人の財布からお金を盗んだり万引きだったり。ウチの部長の財布から300円を盗んだりしたこともあった。

それはもうお金のためとかではない気がするんですよね。それで言っちゃえば僕社長じゃないですか。『盗みを二度とやるな。次やるんだったら会社を辞めてからやってくれ』と以前にも警告していました。

高野は『僕、社長から見捨てられたら次ないんで。絶対(盗みを)やめます』って言ってたんですけど、12月1日に結局コンビニで万引きをしていたことを知りました。現場で従業員が聞いたんです。だから従業員と一緒に寮まで出向いて『今日でお前クビ。寮からも出ていけ』と告げました。

クビを告げた時、高野は憔悴しきってましたね。俺が寮についたのが20時とか21時とかで鍵を受け取り寮から追い出して、他の従業員が駅の近くまで送っていったのが24時前とかだった。自殺なのかなんなのか事情は俺はわからないけど、その後、踏切でいっちゃったらしい」

そして、今回再逮捕された暴行容疑については、こう答えていた。

「おそらくですが、高野が亡くなる4ヵ月前の動画が問題視されているのかもしれない。俺は家に2回ガサが入ってますから。2回も来るなんて異例でしょ。その時にPCと携帯は押収されていてそれらはまだ戻ってきていない。

携帯の中に入っていたのは高野に対する暴力行為ととれる動画です。戒めというか、よく仕事とかをサボるのでそんな時に“ある罰”を与えていました。でも、これは高野が自ら申し出た罰です」

罰は、肛門に棒をつっこむなどイジメととれる行為だが、佐々木容疑者は「(高野さん)本人が言い出したんだ」「俺はやるの嫌だから他の従業員がやるんだけど、嫌がっているようには見えなかった」と話していた。

処分保留の罪名を含め、捜査が終結したわけではない。新たな逮捕容疑の精査も加え、非業の死を遂げた高野さんを弔うための闘いは続く。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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