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「近くで誰かが見張っている…」絶対に拾ってはいけない“赤い封筒”の新たな目撃談…現地の人もスルーする恐ろしい落とし物

集英社オンライン / 2025年1月13日 16時0分

絶対に拾ってはいけない落し物があることをご存じだろうか。もし道端に“赤い封筒”が落ちていても、必ず無視をしてほしい。

【画像】「絶対に拾ってはいけない」と言われる東京の都心で発見された赤い封筒

香港で発見 怖すぎる赤い封筒

台湾など中華圏の一部では赤い封筒を拾うと、“死者”と結婚しなければならないという文化がある。封筒は、ご祝儀袋のような形状をしていて、一見縁起がいいようにも見えるが、中にはいくらかのお金とともに、女性の写真や髪の毛が入っているというのだ。

その女性は若くして亡くなってしまった人で、遺族が“せめて結婚させてあげたい”という思いから、このようなことを行っている。封筒を拾うと、その様子を隠れて見ていた女性の家族が現れて、そのまま女性の遺体と結婚、つまり“冥婚”させられてしまう。

昔話のようにも聞こえるこの文化だが、つい先日、香港旅行に行っていたという男性が、実際に赤い封筒が香港の街中に落ちている様子をSNSに投稿していた。

路上にいくつも散らばっている赤い封筒は、踏まれたような跡があって、雑に扱われている感じだが、いったい現地での周りの反応はどういうものだったのだろうか。実際に本人に話を聞いた。

「写真は香港旅行に行った際に撮影したもので、時間は1月2日の夜でした。市街地の外れにあるパンダホテルに宿泊した際に夕飯を食べに行ったところ、道端にいくつか落ちていたのです。観光地ではなくローカル寄りな地域だったので、本物なのかなと思い撮影しました。怖いので拾ったり触れたりはしておりません」

写真では汚れている感じだったが、少なくともこの男性が見ている間は、赤い封筒を踏んだり跨いだりしている人はおらず、なんとなくみんな、封筒を避けているような雰囲気があったという。

赤い封筒に関する“冥婚”の文化は、台湾が発祥とされているが、台湾の中でも一般的に広く知られたのはこの15年くらいとされていて、そのきっかけは大学の修士論文で冥婚を取り上げたことや、冥婚を題材にした映画『血観音』(2015年公開)やドラマ『通霊少女』(2017年放送)などのヒットが要因だそうだ。

日本でも落ちていた赤い封筒

さらに2017年には、『呪怨』『リング』などの一瀬隆重氏がプロデュースし、台湾の女性監督、リンゴ・シエがメガホンをとった冥婚を題材にしたホラー映画『屍憶 -SHIOKU-』が日本・台湾合作で制作されている。

なにはともあれ、もし中華圏に旅行に行くことがあれば気を付けたいものだ……と、海の向こうのことだと思って安心するのはまだ早い。なんと最近では、日本でも“赤い封筒”の目撃談がいくつかあがっている。 

2024年だけでも、池袋や上野御徒町に赤い封筒が落ちていたことを報告するポストがXに画像付きで投稿され、SNSで大きな話題となっていた。

〈ということは、この封筒の近くに、誰かがいるということですね。。。。こわ、、〉

〈日本でも冥婚トラップがあるとは…… でも池袋だから普通なのかな〉

〈冥婚って今でもガチでやってるんだ?え、日本で?〉

〈御徒町の多慶屋の向かいのあたりか。あのへん多国籍だからないとも言えないのがね〉

〈この風習、知らなかった。勉強になるなあ〉

最近は日本のテレビ番組でも“赤い封筒”にまつわる文化は何度か特集されており、『クレイジージャーニー』(TBS系)では、写真家の佐藤健寿氏が紹介。話を聞いた松本人志は「家族が見張ってるのが怖いわぁ」とゾッとしていた。

佐藤氏によると、台湾では赤い封筒が落ちているとニュースでも報じられるほどの大騒ぎになるという。なんとこれによって警察も出動したのだが、警察ですらも封筒を拾うわけにはいかない……というジレンマに陥ったそうだ。

さらに、2023年放送の『世界の何だコレ!?ミステリーSP』(フジテレビ系)でもこの文化を取り上げ、現地の人に話を聞いていた。台湾の大学で助教授を務める林和君氏によると、もし赤い封筒を男性が拾った場合は、たとえ既婚者であったとしてもおかまいなしで結婚をしなければならないという。

文化や風習にまつわることは、知らなかったでは簡単にすまされない。海外旅行に行く際などは、しっかりと現地の情報を頭に叩き込んでおくほうがよさそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部

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