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女子中学生が映画館でまさかの行動に…SNSで怒りの声殺到も、どれだけ注意してもなくならない映画館でのバッドマナー

集英社オンライン / 2025年1月12日 13時0分

映画館でマナーの悪い学生に遭遇したという体験談が、X上で大きな話題となっている。これにより、映画館でのマナー問題についてネット上で激論が繰り広げられている。

【画像】映画館や電車内でなぜか隣に座ってくる“トナラー”

女子中学生らが映画館で大暴走!

〈はたらく細胞見に行ったんだけど、上映中に隣の席の女子中学生らしき2人が「ここは家か?」ってくらい普通におしゃべりしていて、しまいには途中で「飲み物なくなったから買ってくる」と、ほぼ満席のシアターど真ん中の席から出て行って買って戻ってきた〉

当たり前だが、いまどきどこの映画館に行っても、「上映中はお静かにお願いします」とのマナーが上映前に呼びかけられている。どう考えても、この女子学生らの行為はマナー違反だろう。

ただ、この「お静かに」の度合いは人によって求めるレベルが大きく異なり、ちょっとした咳払いや、ポップコーンを食べる音などでも他人に気を使い、映画で大音量が流れたシーンに合わせてそれらをすますという人もいる一方で、コソコソ話程度ならOKと考えている人もいるから難しい。

SNSを見ると、上映中にうるさくしているのは若者だとの意見が多いが、中には、一人で来ていた高齢女性の“ひとり言”に困ってしまったという人もいた。

「2年前、都内のミニシアターに行ったときのことです。日本の料理をテーマにした映画を見ていたのですが、近くにすわった60代くらいの女性が、料理シーンのたびに『なるほどぉ』『えっ…!』『ああ、そうなの?』『おいしそぉ』『そんな風に…!』などと、小さな声ではあるのですがやたらとリアクションしていたのです。

おそらく本人は無意識なんだと思います。家でテレビを見るかのごとく映画を見ていたのでしょうね。劇場内は平日ということもあって空いており、おそらく女性の声が聞こえていたのは私だけ。注意することもできず、集中できなくて本当に残念でした」(30代会社員・女性)

SNSで話題になっている若者たちも、ほかの人の邪魔をしようと悪意があるわけではなく、家でテレビを見る感覚で映画館に来てしまっているのだろう。小さなころに親に映画館に連れてきてもらい、「上映中は静かにする」というしつけを教え込まれなかった人が、無意識で上映中に声を出してしまうのでは? と推測する声もある。

トナラー、マクドナルド持ち込み、映画館のバッドマナー

また、映画館マナーでは騒音以外にも、“トナラー”問題も発生している。ガラ空きの電車やカフェで、なぜか人の横に座ってくる人のことを“トナラー”というが、これは映画館でも起こりうる。

人が隣に座ってくることを避けるために、あえてあまりよくない端っこの席を予約していたにもかかわらず、なぜか上映時間になると自分の席の横に人がいるのだ。もちろん、まだ空いている席があるにもかかわらず、だ。

ほかにも映画館でのマナーといえば、飲食問題がある。2024年9月27日より、イオンシネマが「他店で購入した飲食物のお持ち込みをご遠慮いただきます」との新しいルールを発表したことが記憶に新しい。

大手映画館チェーンの中では唯一、持ち込みをOKにしていたイオンシネマ。このルール改正には残念がる声が多数あがっていたが、イオンシネマに禁止にした理由をたずねると、「イオンシネマで購⼊された飲⾷物以外のにおいや⾳が劇場内では他のお客さまのご迷惑になる場合があり、一部のお客さまからご意見もあったため、以前から検討を重ねてまいりましたが、この度お持ち込みをご遠慮いただくこととなりました」との返答があった。

実際、イオンシネマではたこ焼きやマクドナルドなど、臭いが強い食べ物を持ち込む人が一定数いて、「ルール上はありだけど、モラルには違反している!」との意見は確かにあった。

こうしてマナー問題が話題になると、最終的には「映画館にはもう行きたくない」「静かに見たいなら家しかない」という意見もあがりはじめてしまう。不特定多数が一堂に会する場所では、全員が納得するルールを決めるのは難しい。

だが、映画館はそのような場所だからこそ、特別な経験ができるという側面も忘れてはならない。

映画館だからこそ体験できる奇跡の瞬間

たとえば、劇中で面白いシーンがあったときに館内がドッと沸き立つあの雰囲気。大迫力のアクション映画を見た後の、観客たちの興奮の声。見ず知らずの人たちが“映画を観る”という理由で一か所に集まり、一つのスクリーンを全員で鑑賞して感動を共有するあの雰囲気は、生の音楽ライブや演劇となんら変わらない。

〈映画で拍手が出たのは、E.Tのあのシーン、群馬の片田舎の映画館で、小6の子どもだったけどエンディングでまた拍手、映画を通して観客の一体感は凄かった。母と見に行った幸せな思い出〉

〈侍タイムスリッパー。自主映画なのに客席ぎっちぎちに埋まっててさ、観客みんなが同じタイミングで吹き出しちゃうの、すっごく映画館で映画見てるっていう多幸感が止まらなくて幸せな2時間だった。劇場で見るのってあの一体感を味わいたいからなのよ〉

〈劇場内の空気が一体になった清々しい気持ち、映画館でしか味わえないんだよな。『きのう何食べた?』の劇場版を観に行ったとき、明るくなった瞬間みんなが幸せそうな顔してたのもう一回味わいたいくらい良かった〉

といったように、みんなで一緒に映画を見るからこそ味わった最高の体験を語る人も少なくない。

手軽に家でも映画が見られるようになった今、映画館で映画を見るメリットとして、最新作が観られる、大きなスクリーン、大迫力の音響などがまっさきにあげられがちだが、“みんなで見ることの幸せ感”こそ、映画館で映画を見る醍醐味ではないのだろうか。

しかしだからこそ、その雰囲気を壊さないためにも、一人一人がマナーをしっかり守っていってほしい。

取材・文/集英社オンライン編集部

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