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〈伊豆大島リゾバ・ラウンジ嬢死体遺棄〉逮捕された男は妻子持ち“不倫関係”「女性は沖縄に旅行いくといってから行方不明になった」遺体の骨の一部が砂浜で発見

集英社オンライン / 2025年1月24日 9時35分

伊豆大島(東京都大島町)の海岸の「砂の浜(さのはま)」で昨年10月23日、若い女性の遺体の一部とみられる骨が見つかる事件があり、警視庁捜査1課と大島署は1月24日、死体遺棄と死体損壊の容疑で畳店経営・柳瀬宗達容疑者(45)を逮捕した。遺体は交際相手の飲食店アルバイト・高瀬静香さん(37)で、警視庁は死亡の経緯についても柳瀬容疑者が知っているとみて調べを進めている。

〈画像〉「日本各地でリゾートバイトをしていた」…亡くなった高瀬さんと柳瀬容疑者、遺体があがった「砂の浜」など

リゾートバイトで日本中を点々としていた

柳瀬容疑者は高瀬さんの遺体の一部を損壊し遺棄した疑いがもたれている。

高瀬さんは札幌市出身で5年ほど前に同島のラウンジでアルバイトをして生活していた時期があり、客として知り合った柳瀬容疑者と交際関係に発展した。

2022年には同店を辞めて島を出たものの、以降も頻繁に伊豆大島を訪れ交際関係も続いていたという。柳瀬容疑者は埼玉県内に別居している妻子がおり、不倫関係にあった高瀬さんとトラブルになったとみられる。

警視庁は遺骨のDNA鑑定などから身元を高瀬さんと割り出し、1月22日に柳瀬容疑者の自宅を家宅捜索、同日から任意で事情を聴いていた。

高瀬さんの勤務先だったラウンジは、フェリーや高速艇の発着する伊豆大島の玄関口・元町港エリアにある。遺体の一部が見つかったのは、そこから車で約15分かかる「砂の浜」。玄武岩を主体とする溶岩が長年の風雨にさらされて砂として生成された、長さ1キロにわたる黒い砂浜で、観光名所としても知られる。

近くに住む男性がこう語る。

「30代の女性の遺体が見つかったという話は聞いています。砂の浜はウミガメの産卵などでも知られますが、海水浴場って感じの浜ではないですね。元町港からはかなり離れていて、徒歩だと1時間以上はかかると思いますよ。事件なのか事故なのか知りませんが、僕がこの話を知ったのは12月ごろに警察が島中で情報提供を呼びかけていたからです。身元不明の遺体が砂の浜で見つかったが知人で行方不明になっている人がいませんか、といった内容でした」

「宗達と沖縄に旅行すると言い残して連絡が取れなくなった」

高瀬さんと柳瀬容疑者の共通の知人は、取材にこう証言した。

「静香ちゃんが伊豆大島に来たのは2019年の8月ごろです。元町のラウンジがコロナで店を閉めていた時期は小笠原諸島にリゾートバイトに行っていて、また伊豆大島に戻ってラウンジで働いたけど2022年に辞めて島も出たんです。

彼女が(柳瀬)宗達と付き合い始めたのは、その直前だったと思います。元々ずっとリゾートバイトで各地を転々としているような子で、伊豆大島の前は八丈島にいたそうです。出身は北海道だけど、ちょっと複雑な家庭だったようです。お兄さんがいるとは聞いたことがありますが、本人は結婚もしたことがないと言っていましたね。

伊豆大島を出てからも『静香ちゃんを見た』って話は頻繁に聞いたので、島にはよく来ていたと思いますよ。私の知る限り、最後は静岡の下田でリゾートバイトをしていました。

砂の浜から女性の骨が出て、警察が30代の女性で周囲で行方不明の人はいませんかと情報提供を募っていた時期に、下田のお店で働いている女の子から『最近、静香ちゃんいなくなったみたいだけど連絡取っている?』と連絡があったんです」

高瀬さんは柳瀬容疑者と旅行に出かけると言ったきり行方不明になっていた。知人が続ける。

「その子は『静香ちゃんが宗達と沖縄に旅行すると言い残して連絡が取れなくなった。荷物を置いたきりなのでマスターが困っている』と言っていました。

私は宗達が静香ちゃんに何かしたなんて思いもよらなかったので、その話を聞いてすぐ畳屋の前で宗達を見かけたので『静香ちゃんお前と旅行いった後いなくなったらしいよ。なんか連絡きてない?』と問いただしたぐらいです。宗達は『知らないよ。連絡取ってないよ』という反応で、以降も特別変わった様子はありませんでしたね。

私が例の骨が静香ちゃんかもと思うようになったのは警察が聞き込みの際に持っていた3枚の写真の中に、静香ちゃんの写真が混ざっていたからでした」

知人が見せられたのは、Xで「拡散希望」として出回っていた高瀬さんの写真だった。

「それでも半信半疑で、警察には『ありえないよ。静香ちゃん大島来てないでしょ』って言いました。実際に1年近く大島での目撃情報もなかったので、もう来てないと思っていました。

静香ちゃんは男の人にモテるタイプというよりははっちゃけて盛り上げるタイプですかね。お酒大好きで飲み過ぎてラウンジの寮にもよく担がれて帰ってました。まあ、酒飲んでひっくり返るような子で、勝ち気だったし、男を作るようなタイプではなかったんですけどね」

海が好きだった高瀬さん

高瀬さんが伊豆大島で働いていたラウンジの関係者も、こう肩を落とした。

「もともとこのお店に地元の子はいなくて、静香も含めてリゾートバイトの子たちばっかりなんです。静香も寮暮らしをしながら2、3度短期間で勤めてまたどこかに行くという生活をしていました。彼女は海外旅行が好きで最後にここで勤めたあとにたしかタイあたりに旅行にいっていたと思いますよ。

最後に勤めていたのは2022年の6月~7月ぐらいですね。伊豆大島に来た理由は『海が好きだから』ってことでした。出身は函館の方って聞いていて、店の子たちと北海道の話をしたりもしていました。

『海が好き』な割に静香は泳げないんで、いつも浮き輪をつけて海に入っていました。それでも本当に海が好きなようでコロナの時は小笠原諸島でガールズバーかなんでバイトしていたって聞いています。明るくて、1人でもリゾートバイトに行ってしまうようなアクティブなタイプだったと思いますよ。辞めた後は携帯も変わったので直近のことは全然知らないんです」

島を出てからも交際を続けていたリゾートアイランドホッパーが命を落としたうえ、バラバラに捨てられた理由は何なのか。妻子持ちの畳店経営者との間に何があったのか、捜査の進展が待たれる。

※「集英社オンライン」では、今回の事件についての意見、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(旧Twitter)
@shuon_news

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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