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男の1人ディズニー来園に「みじめ」「気味悪い」とSNSで賛否勃発…「寂しい人?」「何が悪い?」日本のファンたちの本音を聞いてみると…

集英社オンライン / 2025年1月29日 17時0分

アメリカの掲示板型ソーシャルサイト・Reddit(レディット)へ1月12日に投稿された、32歳男性の体験談が話題を集めている。この男性は、トラウマ体験を語り合うこのコミュニティにて、前週に訪れたアメリカ・フロリダ州にあるディズニー・ワールドで“1人ディズニー”が理由でトラブルになったことを明かしている。

【画像】趣味は1人ディズニーの澤出(仮名)さん、自宅には大量のグッズも…

1人ディズニーはおかしな行為!? 米ディズニー・ワールドで起こったトラブル 

この男性は当初、妻と子の家族3人でディズニー・ワールドへ行く予定だったが、妻が直前にコロナに感染。しかし、妻が「1人でも行ってきてほしい」と勧めたため、男性1人で来園したという。 

トラブルがあったのは、人気アトラクション「スペースマウンテン」に並んでいたときのこと。

1人でいる男性を見た後ろの子連れ女性が、自身の夫に「なぜ大人が1人でディズニーに来るのか」「気味が悪い」などと大声で話し始め、その後は男性に対し、なぜ子どもなしで来園したのかを直接訊ねてきたそうだ。 

男性はこれに対し、「妻と6歳の娘もここに来る予定だったのですが、コロナ検査で陽性反応でした。むしろ、2人を連れてきてここにいる全員に感染させたほうがいいでしょうか?」と皮肉たっぷりに言い返すと、女性の夫は気まずそうな顔で彼女と別の場所へ並び直したという。

そして、一部始終を見ていたキャストから、再度搭乗できるファストパスをプレゼントされたとのこと。

この体験を振り返った男性は、最後に「ディズニーに誰かが1人でいるからといって、その人が何か奇妙なことを企んでいるわけではありません。人生は計画通りにいかないこともあります」と結んでいる。

この投稿には5万近い高評価がつき、コメントも2万を超えるなど大きな反響を呼んだ。そして以下のような賛同の声が多数寄せられることとなった。 

 《なぜ「大人は子どもなしではディズニーを楽しめない」と考える人がいるのか、まったく理解できません》

《男全員がひどい変人というわけではありません》

《「ディズニーに1人で行くのは惨めだろう」 これの意味がわかりません》

《ディズニーが好きなだけの独身男性の何が問題になるでしょうか?》

今回のできごとが起きたのはアメリカだが、日本でも“1人ディズニー”に対してはさまざまな声がある。

「1人だと誰にも遠慮なく楽しめる」という肯定的な意見から、「(ディズニーは)家族や友人・カップルで行くもの」というイメージで“寂しい人”とする意見まで、議論が分かれている。

こうした国内での議論や、アメリカで男性が受けた扱いについて、日本で“1人ディズニー”をする人々はどう感じているのだろうか。

日本の“1人ディズニー”当事者の思いは…

そこで取材班は1月の平日に舞浜駅へと向かい、周辺で東京ディズニーリゾートを訪れる“おひとり様”に話を聞いた。 

「友人が後から来るので僕だけ先に来ました。以前にも、自分は先に1人で楽しんで、アフター5からくる友人たちと園内で合流したことがありましたね。けっこう楽しいし、そんなに迫害しなくても……」(20代男性・会社員)

「昔は年パス(年間パスポート・2020年に廃止)を買っていて、仕事帰りに来たり、午前に半休を取ってディズニーに行ってから出社をしたこともありますよ(笑)。たしかに男性だと1人は肩身が狭そう。でも、別にそんなの自由ですよね」(30代女性・会社員)

別の女性客に、前述したRedditでのエピソードを伝えてみたところ、バツの悪い表情を浮かべながら次のように語った。

「ディズニーファンにとって“1人ディズニー”は珍しくないけど、一般の人からしたら未だに偏見はありますからね。しかもアメリカでしょ? アメリカは食事にしろ外出にしろ、基本的にみんなで娯楽を楽しむ文化のイメージがあるので、余計に“1人ディズニー”が異端に見えたんじゃないかな」(40代女性・自営業)

その後、舞浜駅近くの商業施設・イクスピアリ付近でも“おひとり様”を探したところ、かつて年パスを購入していたという30代男性の澤出さん(仮名)に遭遇。

澤出さんは、東京ディズニーランドが開業35周年イベントをしていた2018~19年頃、年パスを利用して頻繁に1人ディズニーを楽しんでいたそう。今でも年に1回ほど、1人で訪れるという。

「年パスを持っていたのは、ちょうど当時の職場を辞めるときだったんですが、退職が決まったら業務を干されてしまって(笑)。出勤しても13時には帰らされていたので、その足で1人ディズニーに行ってました。

1人での楽しみ方といえば、小さな装飾とか、園内BGMの切れ目を探したりなど、細部を観察することですかね。

ときどき一緒に行く友人の中には1日で乗り物を全制覇したがる人が多くて、一緒に行くとゆっくり見られないんですよ。1人だと、誰にも気兼ねなく寄り道とかできるのがメリットです」(澤出さん〈仮名〉、以下同)

「地下アイドル現場にそっくり」1人ならではのディープさも解説 

澤出さんによると、ひとくちに1人ディズニーと言っても、キャラクターグリーティング、ダンサーやキャスト、ショーなど、人によって幅広い“お目当て”があるという。

「キャラクターのオタクの中には、1日中キャラとの2ショット(グリーティング)をループしている人もいますよ。ショーだと、開園から最前で待機したりする人もいますし。

2ショットにずっと並んだり、ショーを最前で必死に見たり、やってることは地下アイドル現場にそっくりなんじゃないかなと思います。面白いことにオタクの文化は、ディズニーも地下アイドルもほぼ同じなんですね」

続けて、1人ディズニーをするほどの“ガチ勢”ならではのコアな楽しみ方を解説してくれた。

「キャラクターは会うタイミングによって、対応が変わって面白いんですよ。『さっきのミッキーは優しかったけど、今のミッキーは塩対応だったね』みたいな。

あと、キャラクターの近くにいる『キャプテン』というキャストがオタク嫌いだと、剥がし(キャラクターから客を引き離すこと)がめっちゃ早い気がします。なんか、ますます地下アイドル現場っぽいですよね(笑)」

最後に、1人ディズニーに対する世間の意見について聞いてみたところ、今では1人で行く澤出さんも、当初は抵抗があったと振り返ってくれた。

「たしかに自分も初めて1人で行ったときは怖かったんですが、1回行っちゃえばなんとかなりますよ。

友人同士で話しながら回っているから気付かないかもしれないけど、周りをよく見ると1人で来ている人も多いですし。

自分なんてもう、1人のほうが楽しめるから、友人と行っても園内で別れて、時間になったらまた合流したりしています」

「1人ディズニーは、珍しくも悪いことでもない普通の行ない」が、ファンの間では共通認識のようだ。

冒頭のアメリカでのトラブルのようなことが今後も起こらず、誰しもが楽しめる夢の国であってほしい。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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