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居酒屋で肛門にマドラー、鉄棒、ホースも突っ込んで動画撮影していた…それでも「本人が望んだ罰」と答えていた塗装会社社長を再逮捕〈板橋・踏切自殺偽装事件〉

集英社オンライン / 2025年1月29日 19時50分

肛門に棒を突き刺すなどのイジメは「本人が望んだ罰」と答えた塗装会社社長ら3人を暴行容疑で再逮捕。嫌がる被害者を笑いながら殴る様子も撮影…〈板橋・踏切自殺偽装事件〉〉から続く

2023年12月、東京都板橋区の踏切内に同僚だった高野修さん(当時56歳)を立ち入らせて電車に轢かせて殺害したとされる事件に絡み、警視庁は1月29日、小平市の塗装会社「エムエー建装」社長の佐々木学(39)と従業員の岩出篤哉(30)、島畑明仁(34)の3容疑者を強制わいせつ容疑で再逮捕した。3人は高野さんの生前、肛門にマドラーや建築資材の鉄棒などを突っ込んで動画撮影するなどの性的いじめを繰り返し、高野さんを指示に従わざるを得ない精神状態に追い込んでいた。 

〈直撃〉「若いイケメン従業員がやった」逮捕前に記者の直撃に答えた佐々木容疑者とスイーツを頬張る岩出容疑者

太さ約3センチ、長さ約30センチの蛇腹ホースようのものを… 

一連の事件で3回目となる今回の逮捕容疑は、2023年6月から7月の4回にわたり、3人は共謀して高野さんの自宅や出張先の静岡県内の居酒屋店内で高野さんの肛門に鉄製の棒やマドラーを突っ込むなどのわいせつ行為をした疑い。押収した3人のスマートフォンから犯行の模様を映した共通の動画が見つかった。

「肛門にさまざまな棒を突っ込む実行役は、いずれも高野さんの『教育係』だった島畑容疑者が担っており、3人はその模様を撮影した動画を共有していました。肛門に刺した棒は、居酒屋では飲み物をかき混ぜるマドラー、高野さんの自宅では建築資材2種類を使っていたことが特定された。

ひとつはブロック塀を積む際に用いるような太さ約1センチ、長さ50センチ以上の鉄筋、もう一つは太さ約3センチ、長さ約30センチの蛇腹ホースようのものです。

高野さんの下着をズボンごとずり下げ、無理やり突っ込んでいる。動画では『痛い、痛い』と訴える高野さんを嘲るような3人の笑い声も残されていました。愚行以外の何ものでもありません」(捜査1課担当記者)

高野さんの死亡を巡っては警視庁が昨年12月、3容疑者に加えて従業員の野崎俊太容疑者(39)を殺人と監禁の容疑で逮捕している。しかし佐々木、岩出両容疑者は当時踏切付近にいなかったため、東京地検は同27日、殺人罪については処分保留として監禁罪のみで起訴し、野崎、島畑の両容疑者を殺人と監禁の罪で起訴。

さらに警視庁が今年1月8日、野崎容疑者を除く3人を高野さんに対する暴行容疑で再逮捕していた。

「仕事とかをサボるので罰を与えていました」 

社長である佐々木容疑者は昨年5月、集英社オンラインの取材に『(高野さんは)去年の12月2日までウチで働いていたよ。ただ、俺その場(事件現場の踏切)にはいなかったからね』と答えるなど、「無関係」との“自信”を垣間見せ、高野さんが亡くなる直前についてはこんな風に証言していた。

「その日、高野は普段通り現場に出て、終わったら板橋区の会社の寮に帰ってたんですよ。ちょっと高野は病気なんじゃないかって疑うくらい手癖がひどくってね。お金というか何でも人の物を盗んでしまう。まあ、人の財布からお金を盗んだり万引きだったり。ウチの部長の財布から300円を盗んだりしたこともあった。

それはもうお金のためとかではない気がするんですよね。それで言っちゃえば僕社長じゃないですか。『盗みを二度とやるな。次やるんだったら会社を辞めてからやってくれ』と以前にも警告していました。

高野は『僕、社長から見捨てられたら次ないんで。絶対(盗みを)やめます』って言ってたんですけど、12月1日に結局コンビニで万引きをしていたことを知りました。現場で従業員が聞いたんです。だから従業員と一緒に寮まで出向いて『今日でお前クビ。寮からも出ていけ』と告げました。

クビを告げた時、高野は憔悴しきってましたね。俺が寮についたのが20時とか21時とかで鍵を受け取り寮から追い出して、他の従業員が駅の近くまで送っていったのが24時前とかだった。自殺なのかなんなのか事情は俺はわからないけど、その後、踏切でいっちゃったらしい」

そして、3度目の逮捕となる今回の強制わいせつ容疑についても、“予防線”を張るようにこう答えていた。

「おそらくですが、高野が亡くなる4ヵ月前の動画が問題視されているのかもしれない。俺は家に2回ガサが入ってますから。2回も来るなんて異例でしょ。その時にPCと携帯は押収されていてそれらはまだ戻ってきていない。

携帯の中に入っていたのは高野に対する暴力行為ととれる動画です。戒めというか、よく仕事とかをサボるのでそんな時にある罰を与えていました。でも、これは高野が自ら申し出た罰です」

ひと回り以上も年長の同僚に対し、人格を完全否定するような暴行やわいせつ行為を日常的に繰り返し、あまつさえ「本人が望んだ罰」と開き直る佐々木容疑者。3度目の逮捕をされた今、何を思うのだろうか。  

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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