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「俺の働いた金で買ったものだろうが!」“食い尽くし系夫”にドン引き離婚した女性が明かす惨状…無自覚男性も増殖中?

集英社オンライン / 2025年2月4日 11時0分

「食い尽くし系男子」「食い尽くし系夫」という単語をご存知だろうか? 冷蔵庫のものを勝手に食べてしまう、子どものご飯だろうと手を出してしまう、他人の皿にのっていようがおかまいなし。

【写真】わんぱくに食べる姿もいいけれど…

これは“他人の食事を勝手に食い尽くしてしまう男性” のことを指すインターネットスラングだ。今回は食い尽くし系男子と離婚した女性と、自身が食い尽くし系男子だと知り絶望した男性にそれぞれに話を聞かせてもらった。

食い尽くす男がいない生活は素晴らしい

「元旦那はまさに食い尽くし系男子。それが原因で離婚しました」と話してくれたのは、松岡由良さん(29歳・仮名)だ。

現在は娘を育てるシングルマザーだが「食い尽くす男がいない暮らしは精神衛生上かなりいい」と微笑む。

マッチングアプリで出会った2人は、1年間の交際を経てゴールイン。おおらかな元旦那に惹かれたというが、交際中からある違和感を覚えていたという。

「外食するときなんですけど、2人でチキンが4つきたら“1人2つずつだな” って言わなくても普通わかりますよね?

でも旦那はそういうのはお構いなし。食べたいものを食べたいだけ食べてしまう。

刺身盛り合わせを頼んでも自分の好きな赤身や貝類は何も言わず全部食べて、嫌いなサーモンやブリだけ残すっていう(苦笑)。『一口ちょうだい』なんて、こちらの返答を待たずに半分以上食べてしまいますから」

当時の松岡さんはそういうところも「無邪気で可愛い」と受け止め、外食する際は予め定食にするとか先に自身で取り分けるなどしていたようだ。

「でも結婚したら、もうやばいなんてもんじゃないんです。冷蔵庫に入れてあるものは全て自分のものという感覚。

友人が引っ越し祝いや出産祝いで自宅に遊びに来た時に、持ってきてくれたケーキやお菓子も相手に出す前にほとんど食べちゃってて、私の分どころか友人の分まで足りなくなりました。恥ずかしいなんてもんじゃなかったです」

その様子を見た友人たちは「旦那さんちょっと変わっているね…」とドン引きだったようだ。

「旦那には『私が買ったものは食べる前に聞いて』『来客が持ってきてくれた手土産は先に出すから手をつけないで』『食べ物の数と人数をよく考えて』などと口を酸っぱくして教え続けました」

旦那は「わかりましたよー」と聞く姿勢は見せるものの、結局、数時間たてば忘れてしまう。さらに、松岡さんが許せなかったのは子どものご飯にまで手をつけ出したことだ。

「子どものミルクを『どんな味?』と言って哺乳瓶に口つけたり、子どもに騒がれまいと大人用よりも先に子どものご飯を用意したら自分の箸で食べる。子どもに取り分けたものも『食べないならパパ食べる!』と横取りしたり…。子どもの虫歯のリスクを考えて、大人の箸で突いた食事は一切食べさせないことにしてると、散々言っているのに全然直してくれなかった」

その他にも、お子さんが入院した際にもらったお見舞いも全て食べ尽くしたというからすごい。

「肺炎で入院した時に、退院間近だったのでうちの母が子どもの好きなフルーツや高級なケーキを買ってきたんですが、娘が寝てる間に全部食べちゃって…娘は起きてから号泣。

後日、母が『ケーキ美味しかった?』と、娘に聞いた時に真顔で『パパが食べたから知らない』と答えて唖然としていました」

食い尽くすことがやめられない旦那に諦めかけていた頃、旦那のある一言で松岡さんは「これはもう無理だ」と離婚を決意した。

「また娘のご飯に手を出して、私がそれを注意して1回下げて新しく用意してたら、娘はお腹が空いて号泣。

それを見て『俺が汚ねぇのかよ! ていうかさぁ、家にあるものは全部俺が好きに食う権利がある!』と言い出しました。

さらに『俺が家賃を出しているから来客のお土産も全て俺のものだし、冷蔵庫のものだって俺の働いた金で買ったものだろうが! いちいち食った食わないウルセェ!』とまで」

食い尽くすだけではなく、モラハラ発言も許せなかったそうだ。

「意外と離婚はスムーズにいきました。元旦那も1人暮らしの方が性に合っているんでしょう」

離婚後、実家に帰り再就職活動をしたりと大変だったというが「本当に離婚してよかった」としみじみ語る。

「何より娘の教育上よくない。これから他人と食事をしたり、家庭での食事の話をするときに、自分の父親が自分のものまで食い尽くす卑しい男性だってことはマイナスでしかありません。物心つかない前に離婚できてよかったです」

「無自覚に食い尽くし系男子だった」

一方、彼女に「食い尽くし系男子」だと指摘され、絶望した男性もいる。

「僕は無意識に食い尽くし系男子でした」と暗いトーンで話し出したのは、益田俊樹さん(32歳・仮名)だ。彼は「本当に悪気がなかった」という。

自身が食い尽くし系男子だと気がついたきっかけはなんだったんだろうか?

「1人暮らしをする彼女の家で勝手に酎ハイを飲んでいたら『俊樹って食い尽くし系だよね、行儀悪い』と言われたんです」

彼女とはもう付き合って2年。お互いの家を行き来する半同棲状態だといい「別に冷蔵庫を勝手に開けるって普通だと思っていた」と話す。

「彼女に普通は他人の家の冷蔵庫は勝手にあけないし、食べていいか聞くのが礼儀だと。そりゃ付き合いたての時は聞いたけど、もういいでしょ?って思ってたんですが」

さらに外食時のマナーについても「どうかと思うことが多い」と意見されてしまった。

「この前オイスターバーに行ったんですが、ちょうど彼女がトイレに行った際に生牡蠣が4種類2個ずつきて、あまりの美味しさに一気に食べちゃったんです。

で、また新しく頼んだんですがまた僕がほとんど食べちゃって…。言われてみたら、結構こういうことを無意識にしていました」

益田さんは、この話を男友達に相談したそうだが「お前は確かになぁ」と苦笑されたんだとか。

「大人数で外食するときって大皿料理じゃないですか。僕だけ周りに何人いるとか、取り分けのこととか考えずに好きなだけ取って、さらに食べていいかも聞かずにおかわりを食べたり、他人が食べずに残しているのをないも聞かずに手を出したりしていることを『ずっと変わってるな、とは思っていた』と言われました。

僕は男3人兄弟の末っ子。食べないとご飯がなくなってしまうから、どうしても小さい頃の癖がそのまま残っていたんです」

現在は彼女や友人の助言もあって、なるべく取り分けてあるメニューを頼んだり、取り分ける大皿メニューは最後に取るようにしているとのこと。

「ネットで“食い尽くし系男子” を検索したら、子どもの離乳食を食べる、家の冷蔵庫のものを全て食べ漁る、なんてのを見て驚きました。

でも僕も教えてもらわなければ、もっと増長して食い尽くしモンスターになっていたと思うので、知れてよかったです」

おそらく食い尽くし系男子のほとんどが無自覚なのかもしれないが、一緒に食事をして食い尽くされた側は相手が男性だろうと女性だろうといい気はしないだろう。

大切なパートナーが去ってしまう前に、自分の食事マナーを見直しましょう…!

取材・文/吉沢さりぃ      

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