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「どこも苦しい経営を余儀なくされている」小島瑠璃子の夫も経営していた「サウナ産業」の知られざる実状

集英社オンライン / 2025年2月5日 18時9分

2月4日、タレントの小島瑠璃子と夫で実業家の北村功太さんが、自宅マンションから救急搬送されたことが明らかになった。夫の北村さんは搬送先の病院で亡くなり、小島は軽傷とのことだ。順風満帆と思われていた夫婦にいったい何が…。

【画像】落ち込み始めたサウナ愛好家人口の推移

「サウナブーム」の影

2023年2月末にホリプロを退社し、メディア露出の少なくなった小島だが、同年8月に第一子の妊娠を報告。家族3人で幸せな生活を送ってると思われていた矢先に、今回の悲劇は起きた。亡くなった北村さんについて週刊誌記者はこう話す。

「小島さんの2つ年下の北村さんはサウナ事業などを手掛ける『Habitat』の代表取締役。2人は2023年5月に『文春オンライン』で3月に“極秘婚”していたことが報じられました。しかも、北村さんは小島家の婿養子になっています」

北村さんは青山学院大学在学中に料理動画メディア「デリッシュキッチン」などを手がける株式会社エブリーに入社し、広告運用やマーケティングを担当。

その後、インターネット動画広告制作の株式会社バベルの共同創業者となり、2020年には三浦崇宏らが代表を務める株式会社GOに新規事業担当として入社。

そして、同年には地域に根付くサウナ文化のDX化を目指す「Habitat」を起業している。同社は2020年に設立された温浴施設プロデュースおよびアプリケーション開発のベンチャー企業だ。

サウナや温浴事業などを手掛け、温浴施設向けOMOツール「habitat」を展開。サウナ界に旋風を巻き起こしていた。

「しかし、多くのメディアで取り上げられているように、同社は資金繰りに困っていたと言われています。昨年8月に公表されたある企業調査レポートには同社は『2024年度資本金を1億4562万円減資する予定』と明記されており、業績不振の噂もありました」(同)

スポーツクラブや温泉の一角にあることが多い一般的なサウナとは一線を画す高級スパや個室サウナなどの「ネオサウナ」などをきっかけに若い世代にも流行したサウナ。だが、その実情は一時のブームと比べ減少している。これまでサウナに関する記事をいくつも手掛けてきた雑誌編集者は現状について話す。

「現在も新しいサウナ施設は増え続けていますが、はっきり言って飽和状態にあり、競争が激化しています。コロナ禍に補助金を使った新規参入や既存の大衆浴場の改修でサウナ施設が増えた影響で身近になった分、ライトユーザーは増えました。だけど、リピーターの数はそれほど増えていないのが現状だと思います」

昨今のサウナブームの実情

2020年12月にフィンランド式のサウナ入浴文化がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、巷では『新型コロナウイルス感染拡大の影響でサウナー(ユーザー)は激増した』と言われている。

しかし、一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所の実態調査によると、2016年には280万人いた利用頻度の多いサウナ愛好家の数が2020年にコロナ禍の煽りを受け、250万人に。さらに2021年には150万人近くまで減少している。その後、少し回復したものの、現在は200万人を切っている。

北村さんが起業したのはまさに数字が落ち込みはじめた2020年。世間ではサウナ検索サイト「サウナイキタイ」やドラマ『サ道』(テレビ東京系)などの人気を受けて、「空前のサウナブーム」と盛り上がっていたが、前出の調査によると「年に1回以上サウナに入る人」「月に1回以上サウナに入る人」「月に4回以上サウナに入る人」というヘビーユーザーの推移は減少している。

たしかに世間一般にサウナは浸透したかもしれないが、それは「半年に1回程度」「1年に1回程度」利用するライトユーザーがじわじわ増えているに過ぎない。

こうした利用者の減少で岐路に立たされるサウナ施設だが、そもそも経営も非常に難しいとされる。

「いわゆる『ネオサウナ』と呼ばれる施設は豪華なつくりであったり、機能性を重視する必要があるため、建築費用には高額な資金が必要になります。そもそも、大衆浴場のように水道代の免除がないため、ランニングコストもかかりますよね。

つまり、潤沢な初期費用がなければ集客の見込める施設を作ることができないのと同時に、水回りで毎日のように資金は蒸発していくのです」(前出・雑誌編集者)

相次ぐ温浴施設の閉店

結果、ブームと言われているにも関わらず、上野にある「スパリゾートプレジデント」(2022年閉店)や「湘南ひらつか天然温泉 太古の湯 by グリーンサウナ」(2020年閉店)、「大江戸温泉物語 浦安万華郷」(2024年閉店)など、人気施設は次々と閉店している。

「スポーツクラブやホテル併設のようにサウナを本業にしていない施設であれば、まだやりようはありますが、それでも利用者が減っている現状では苦しい経営を余儀なくされているとしか言いようがありません」

サウナブームはひとつの曲がり角にきているといえそうだ。

●いのちの電話 TEL 0570-783-556(午前10時~午後10時)、TEL 0120-783-556(午後4~9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

●こころの健康相談統一ダイヤル TEL 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる) 

取材・文/集英社オンライン編集部

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