〈大阪・国交省職員バラバラ遺体〉「イケメン」「秀才」と絶賛された少年時代…“金髪カツラ変装”して遺体を運んだ無職男は国立大にも入学したエリートだった
集英社オンライン / 2025年2月7日 21時24分
〈〈大阪・国交省職員バラバラ遺体〉「きしょく悪いやつや」逮捕された無職男(28)は被害者のカードで現金を引き出し、事件前には奇行「マンション郵便受けにスマホを差し入れ…」 〉から続く
東大阪市の山中に国交省職員、神岡孝充さん(52)=大阪市中央区日本橋=の切断遺体を捨てたとして大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された大木滉斗(おおき・ひろと)容疑者(28)=同=。金髪ロングのカツラで変装、キャリーケースで遺体を運んだ若者は、幼少期から「秀才」と評判で、ピアノも弾きこなす多能な「イケメン」として知られていた。一方で事件後、容疑者と酷似した男が神岡さんのキャッシュカードを使って現金50万円以上を引き出していたことも判明し、府警は動機などを厳しく追及している。
〈画像〉壁には英語でラクガキが…神岡さんの頭部が遺棄されていた廃マンション
大木容疑者は国立大学に進学した「エリート」だった
社会部担当デスクはこう解説する。
「神岡さんは昨年12月27日にテレワークを終えた後に連絡が途絶え、司法解剖の結果翌28日ごろに窒息死したことが判明している。
大木容疑者と神岡さんは同じマンションの別の階でそれぞれ1人暮らしをしており、同日夜に自宅近くの路上をキャリーバックを引いて歩く金髪の人物が防犯カメラに映っていた。
大木容疑者の供述から切断した頭部も近くの廃屋で見つかっており、調べに対し『キャリーバックは自宅近くで拾い、遺体を運んで胴体を山中に捨てた。頭はその後に捨てた』などと話しており、実際に大型のキャリーバックが山中の遺体のそばで見つかっています。
また、1月10日には大阪市内のコンビニのATMで大木容疑者に酷似した男が神岡さん名義のキャッシュカードで3回にわたって計50万円を引き出し、それ以降には京都市内のコンビニでも同様に、神岡さんのカードで現金を引き出す様子が防犯カメラに記録されていました。
被害者との接点は同じマンションに住んでいることぐらいしかわかっていませんが、動機は金銭目的だった可能性が高いと言えます」(社会部事件担当デスク)
同じマンションの住人には「きしょく悪い男」として、その挙動が不審がられていた大木容疑者だが、取材を進めると名門高校から国立大学に進学した「エリート」としての側面も浮かび上がってきた。
大木容疑者は大阪市住之江区で両親と祖父母と一緒に幼少期を過ごした。近隣住民がこう証言する。
「私が知っているのは容疑者のお父さんだけで、お子さんがいるという話は聞いていましたが、実際には見たことはありません。
当時は、(容疑者の)おじいちゃんが遠方に行く船乗りで、自宅ではおばあちゃんがパンと玉子を売るお店を営んでいました。20年ほど前、おばあちゃんが亡くなったタイミングでお店は畳んでこの辺から引っ越して行かれたようですね」
大木容疑者がまだ小学校低学年のころ、両親とともに大阪府北部に転居した。その実家の近くに住む女性は複雑な表情を見せた。
「お母さんはピアノの教室をやっていて、買い物に行く時に顔を合わせたりすれば、たわいもない世間話をされる社交的な方ですよ。今もまだ自宅にピアノ教室の看板を出されているので、教えてらっしゃるんじゃないかしらね。
お父さんはあまり詳しく知りませんが、どこかにお勤めに出ていると思いますよ。滉斗くんという名前は知らなかったのですが、私の知る限りですと、息子さんは1人だけなので、その方だと思います。
本当にいい子で、高校の頃までは見かけることがありましたけど、外ですれ違えばきちんと挨拶をする子で、私なんかは鈴鹿央士って俳優さんに似ててイケメンねって思っていましたから。全然不良っぽさとかもなく真面目な好青年でした。
実家にいる時に、何か近所の人とトラブルになったようなこともなかったし、大阪でも優秀な高校に通ってましたしね。大学入学するタイミングで家を出たのだと思いますが、それから私はもう見かけなくなりましたよ。
本当、あの事件とあの優しそうな子がって、テレビを観ても結びつかないんだけど、こうしてマスコミも来てますしね……」
「育て方」を間違ったという母親…
別の女性の住民もこう証言した。
「お母さんもお父さんもいい方ですよ。お子さんも含めて家族仲もよさそうに見えました。
というのも、7年か8年ほど前に町内でやったクリーン活動に息子さんと一緒にご両親で参加されていましたから。普段は、息子さんは見かけなかったので、たまたま帰ってきたのかもしれませんね。
ただ、当時何をされているとか、そういう話は聞いてないので、何をしてたのかはわかりません。息子さんをお見かけしたのはそれが最後です。挨拶もしっかりする子で本当に普通の青年という印象しかなかったので、事件については驚きました」
大木容疑者が通った高校は創立130余年という、多数の著名人が輩出した名門府立高。自身も国立和歌山大学に進学、本人と思われるSNSには在学中にピアノ部に所属していたことなどを投稿している。
一方で事件後、関西ローカルの民放テレビの取材に大木容疑者の母親が「育て方間違えました。失敗です。中学のときにいじめられて、自殺未遂をして人生が狂った。大学もいつの間にか退学した」などと答えた様子が報じられた。
そして大木容疑者本人は、2月2日に和歌山県白浜町の自殺の名所としても知られる「三段壁」をうろつく様子を近所の人が不審に思って通報、警察に保護され、事件への関与が発覚した。
学生時代を過ごした和歌山の地で、歯車の狂ったかつてのエリートは何をしようとしていたのか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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