歴史時代小説界の最前線で縦横無尽な執筆を続け、今年3月、「百万石の留守居役」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞した上田秀人さん。 このたび、本誌連載作『布武の果て』が単行本として刊行されることになりました。 舞台は織田信長上洛の衝撃に揺れる、大坂・堺。 有数の貿易港として自治を貫いてきた堺の商人たちが、 天下布武を期す信長との交渉を通して、「合戦ではない戦い」を繰り広げます。 商人の目から新たな信長像、そして本能寺の変の「真相」を描き出した意欲作。 その創作過程をお聞きしました。
構成/末國善己 撮影/大西二士男