女子プロサッカー「WEリーグ」が、開幕初年度のシーズンを終えた。同リーグは日本女子サッカーのレベルアップとともに、ジェンダー平等社会の実現を目指して様々な理念推進活動を行なってきた。
妊娠・出産への配慮を選手の雇用契約に加えたほか、新規の女性層が足を運びたくなるようなスタジアムの環境作りにも力を入れている。
また、海外に比べて女性の指導者や審判が少ない現状から、現役選手やOGに資格取得をサポートするなど、活躍・成長の場を提供している。
だが一方で、性別によって機会を限定する風潮に対して、現場からは疑問の声も聞こえてくる。海外のトップリーグが急激なレベルアップを続ける中、WEリーグに与えられたもう一つの使命は、「世界一の女子サッカーリーグを目指す」こと。そのビジョンと女性活躍推進の社会理念を、両立させることは果たしてできるのだろうか。