西洋美術史の研究者としてスキップ(飛び級)でイギリスの大学院で学び帰国した18歳の千景が、絵に込められた呪いを読み解く「図像術」を駆使して謎解きをしていくミステリーシリーズ『異人館画廊』が、7巻目に当たる『異人館画廊 星灯る夜をきみに捧ぐ』で一つの区切りを迎えます。季節の花が咲き乱れ美味しいお菓子と紅茶の香りが漂う洋館のギャラリー兼カフェを拠点に、それぞれ得意技を持つ6人のサークル「キューブ」が絵画をめぐる謎に挑むミステリーは谷瑞恵さんらしいエッセンスに満ちたシリーズです。シリーズを振り返りつつ最新刊について谷さんにお話を伺いました。
聞き手・構成=神田法子