世の中の9割の人が勘違いしているが、最新のニュースにどれだけ詳しくても、教義がある人とはみなされない。ニュースは情報源にすぎないからだ。
「成毛さんはどうして、そんなに情報ツウなんですか?」とよく聞かれるが、テレビニュースの類はほとんど見ない。せいぜいテレビ東京系のビジネスニュース番組くらいだ。
スマートフォンのニュースアプリとしては「スマートニュース」を利用している。もっとも、トップニュースしか読まない。それも、いちいちタップして本文を読み込むことはせず、タイトルに目を通しているだけだ。
世の中で今日起きたことを把握するだけなら、「スマートニュース」のトップページをサッと読めば十分だ。逆にヤフー、ヤフトピ(ヤフーニュースのトピックス)はタイトルが短いのがネック。結局、中身を読むことになるので効率がよくない。
「スマートニュース」の利点は、ニュースパリューをつけず、A1(人工知能)で機械的にニュースを提示するスタイルにある。余計な編集を加えない生のニュースに価値があるからだ。
媒体側の人間がニュースバリューを判断し、仰々しいタイトルをつけた記事を目立つ場所にアップする。そういうニュースは、価値判断の邪魔になる。
ニュースは事実だけを伝えてくれればいい。
それをどう判断するかは自分であり、ニュースを見る段階でパイアスのかかった記事を押しつけられても、そのバイアスを外す時間が無駄である。