2022年7月6日、集英社および一ツ橋綜合財団が主催する「第20回開高健ノンフィクション賞」の選考会が行われ、その受賞作が決定した。
「開高健ノンフィクション賞」は、旺盛な探究心と人間洞察の結晶を作品に昇華し続けた作家・開高健の功績を記念して創設されたもの。従来の枠にとらわれない、広いジャンル、自由なものの見方・方法によるノンフィクション作品を毎年募っている。
応募総数137編の中から、映えある第20回目の受賞作品として選ばれたのは、現在30歳のフリーライター・佐賀旭による『虚ろな革命家たち ――連合赤軍森恒夫の足跡をたどって』。連合赤軍のリーダー・森恒夫を題材とし、その生涯を追いながら、現代の若者たちの苦悩や日本社会が抱え続ける問題をも浮き彫りにする作品となっている(梗概は以下に記載)。
受賞作には正賞として記念品、副賞として300万円が贈られる。選考結果は集英社学芸編集部ホームページ上(7月下旬)、集英社クオータリー「kotoba」秋号(9月6日発売予定)、「小説すばる」10月号(9月16日発売予定)、「青春と読書」10月号(9月20日発売予定)にて発表予定。