――世界中の映画人や映画ファンからリスペクトされるポール・トーマス・アンダーソン監督の新作で銀幕デビュー、おめでとうございます! 今の気持ちを教えてください。
ありがとうございます! 日本にも監督のファンはたくさんいると思うのですが、日本人が俳優として起用されるのは初めてなんです。『インヒアレント・ヴァイス』(2014)には日本人の寿司職人が登場しますが、あの方は本物の職人さんなので。だから俳優として、『リコリス・ピザ』でスクリーン・デビューできたことが本当に嬉しいです。
――初めて完成した映画を見たときの感想は?
プレミア上映会の少し前に、俳優のための試写会で初めて見たのですが、主だったキャラクターを演じたキャストの枠である“Featured Cast”として最後のクレジットに入れていただいたのをスクリーンで見たときは、言葉にならないほど嬉しかったですね。とてつもないプレゼントだなと思いました。
もちろん映画は最高でした! きゅんとして、自分の昔を思い出させてくれるような作品で、誰もが登場人物の誰かに共感できるし、感動しました。渡米してから10年間、大変なこともあったけれど報われたなという思いです。