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「家族なのにゲスト枠だった」ーNON STYLE石田明が働き方を変えた理由

集英社オンライン / 2022年7月11日 12時1分

家族との時間を増やすため、働き方を見直したNON STYLEの石田明。売れっ子芸人としては異例ともいえる週休2日制を導入しようと思ったきっかけ、実践してみてわかったことを聞いた。

結婚や子供の誕生…といったライフイベントをきっかけに、働き方を見直すのは、もはや女性だけではなくなってきている。

3人の娘のパパとしての顔を持つ、お笑いコンビNON STYLEの石田明さんも、その1人。

2020年から「子どもと過ごしたいから」との理由で週に2日は休みをもらう働き方にシフトしたという。その理由や現在の働き方をして見えてきたことなどを聞いた。

取材日当日、ラヴィット!にて朝8時6分からビールを飲んだ後インタビューに応じてくれた石田さん


週休2日、きっかけはコロナ禍以前の家族写真

――石田さんが、現在どのような働き方をしているのかを改めて教えてください。

今は、最低でも週2日はお休みをくださいと伝えています。実際、毎週それができているかといえば難しい週もあるのですが「いっぱい働いたな」と思ったら、いっぱい連休をもらうように調整してもらってますね。

――以前から「休みを取りたい」とは思っていたのでしょうか?

ずっと思っていました。子どもが産まれた時に1〜2週間の休みをもらったことがあったのですが、大変さを痛感したんですよね。

特に3人目が産まれるときがほんまに大変で……。奥さんが入院するタイミングで休みをもらって、双子の娘と3人で1週間過ごしたのですが、仕事と違って、家事や育児は終わりがないんだなと気づいたんです。実際、奥さんが入院から帰ってくる前にやろうと思って用意していたDIYまで全くたどりつきませんでしたもん。

その時に「(奥さんが1人で)こんなことを毎日やってんねや…」って思ったら、「もっと家のことやらなあかんな」と反省したんですよね。

――現在の働き方に変えたのは、コロナ禍で休みをもらったことがきっかけだそうですね。

そうなんですよ。それまでは、とにかく働きまくっていて。ありがたいことに2008年にM-1で優勝する前から、大阪ではレギュラー番組も持っていたこともあって、長期の休みをもらわずに続けてきてたんですよね。

でも、コロナ禍に入って、予定していた舞台がなくなり3か月くらいスケジュールが空いたんです。その時に吉本は優しい会社だから、代わりの仕事を入れてくれようとしたのですが、僕はそれを「ちょっと待ってくれ」と止めたんです。「こんなに休んだことはないから、 1回休んでみたいです」と。

――まとまった休みを取ってみて、どう感じましたか?

すごく有意義でしたね。コロナ禍だったこともあり、遠出することもなく、ただ家族と家にいたり、近くの公園に行ったりしただけだったのですが、心が満たされていました。

その上、決定打となることがあって「これからは最低でも週2回は休みを絶対にもらおう」と決意したんです。

――決定打となる出来事とは、なんだったのでしょうか?

「家族と過ごせるって、最高やな」と思いながら、ふとコロナ禍になる前の家族写真を見返していたら、思った以上に僕が映っていなかったんですよ。

正直、連休をもらう前は「仕事をしながらも、めちゃめちゃ子どもと接している父親」だと自分のことを思っていたんですね。それは僕だけじゃなく、奥さんもそう。

でも、実態は子どもとの写真に全然映っていない。だから“子どもと触れ合ってるつもり”になっているんじゃないかと気づいたら、めちゃくちゃ怖いなと思ったんです。

「子どもにとってゲスト枠だった」

――たしかに“子どもと触れ合ってるつもり”でも、子どもたちから見たら「そうではない」という可能性もありますもんね。

実際、今の働き方をするまでは、子どもたちからしたら、僕はゲスト枠だったと思うんです。

――ゲスト枠…どういうことでしょう?

テレビでゲストが来ると、テンションが上がるシチュエーションってあるじゃないですか。子どもたちにとっての僕はまさにそうで、僕にテンション高めに接してくれていたのは、僕がレアキャラやったから。

過ごす時間が増えて、レギュラー枠になって、子どもたちのテンションの上がり方が落ち着いたときに、そう思いました。

――家で過ごす時間が増えたからこそ、ゲスト枠だったと気づけたんですね。

そうそう。これはある程度休みをもらわなかったら、気づけなかったでしょうね。実際、世の中のお父さんの中には、自分がゲスト枠なことに気づけていない人も多いと思います。

それに当時はそうは思ってませんでしたけど、無意識的にゲスト的な立ち位置を取っていたのかもなとも思いました。

――それは、なぜですか?

今思い返せば、ちゃんと叱ってあげることができていなかったんです。

一緒に過ごす時間が増えて、僕がちゃんと叱れるようになった当初「え? そういうかんじでしたっけ?」みたいな空気になりましたから(笑)。

――ゲスト枠からレギュラー枠に定着したんですね。レギュラー枠になってよかったことはありますか?

レギュラー枠になる前は、奥さんが子どもたちを叱る役割をしていました。でも、僕が注意できるようになったことで、奥さんが子どもたちを守る側の役割をできるようになりました。そうすることで、奥さんが優しい顔でいられる環境が築けた気がするんです。

それはよかったかなと思います。

――なるほど!

やっぱり子育てや家事の面で奥さんをサポートするのはもちろんですが、奥さんが笑顔でいることが子供たちにとっても僕にとっても楽しいし、幸せなんですよね。

これからも、そういう機会を増やせたらなと思います。

「自分に期待しすぎない」ノンスタ石田さんの仕事論は【後編】

取材・文/於ありさ
撮影/杉山慶伍

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