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結構くじ運のいい私が、あえて宝くじを買わない理由

集英社オンライン / 2022年7月9日 17時1分

集英社オンライン統括編集長の、お仕事メイン、ときどき日常な、ブログともいえない雑文たち

私はわりとくじ運がいい。

気づいたのは仕事をし始めてからだいぶ経った30代を過ぎたあたりから。
それまで気づかなかったのは福引とかくじとかそういう類のものとあまり縁がなかったからだと思う。

何かすごい大当たりをしたことがあるわけではない。
でもちょっとしたものとか、ここは!という抽選では結構な当たりをとってきました。

そもそもはマンション購入時の抽選会

結婚してからこっち、ライフプランの変化とともに自宅マンションの住み替えを2回行いました。ダンナともども仕事が多忙になり、通勤時間の短縮のためにそれまで住んでいた住宅地から都心のタワーマンションへの引っ越しを決めたのが、30代も半ば過ぎ。



このときは新築のタワマンを購入したのですが、このタワーマンションというのは戸数が多いのと共用施設の充実が特徴であるゆえに、入居前にいろいろ申し込むことが多いのです。
中でも我が家にとって死活問題だったのが駐車場の抽選会。

このマンションは駐車場の数が住戸数の半分強くらいしかなく、申込者はもれなく抽選に。
毎週末ゴルフに繰り出す我が家にとって車は必需品。抽選にもれたらせっかく機械式駐車場のあるマンションに住んでいながら、他所に駐車場を探さねばなりません。そして都心ゆえに値段も割高なはず……。

ここでひとこと言っておくが、私はヘタレの小心者である。
だからこの抽選はもちろんダンナにやってもらうつもりでおりました

「結構倍率高いみたいだしさ! いいから、いいから、外れても!」

と口では余裕かましてダンナの背中をたたき、いざ、抽選当日、なぜか使い捨てコンタクトレンズが切れていて、そんなときに限って眼鏡が壊れたのもほったらかしで、裸眼0.01の視力で出かけなければならなかった当時の私……。まあ、でもくじを引くのはダンナだし。

ちなみに視力0.01の世界がどんなものかというと、朝起きてフックにかけてあるダンナのブルゾンに向かって「今朝はパンとごはん、どっちにする?」と話しかけるくらいにはぼんやりとした世界である。
さらにちなみに、この話を人にすると「いやまさかそんな」「盛るね~」などど言われますが、こんなん作ろうと思っても作れないネタだし、ブルゾンに朝食のセレクトを尋ねる私の背後から「そんなに悪かったのか……」とダンナがのたまい、予期せぬところからの話しかけに飛び上がって驚いたのもまた事実である。

心眼でくじを引く思い

話がそれすぎです。
そんなうすぼんやりした状態のまま、助手席に乗り込み、いざ抽選会場へ。
だがしかし、めちゃくちゃ道が混んでる! ザッツ渋滞!
会場前に着いたらすでに抽選時間の5分前。まずい、このままでは戦う前から失格だ。

「おれは駐車場に車回して後からいくから、とにかくここで降りて先に会場に入って、到着してることをアピールするんだ!」

わかった! 前がぼやけててよくわからないけどわかった!
ひとりビルの中に入り「〇〇タワーマンション抽選会会場」の文字が読めないので人に聞きまくり、ギリギリで会場に辿り着いたらすぐに担当の人が、

「志沢さま! お待ちしておりました! さっ、早く列に並んでくじをひいてください!」

えっ、ちょっと待って、えっアタシ? アタシがひくの? 心の準備が! あとなんか急いでて全然周りが見えてないし! いろんな意味で!

心の声もむなしく、くじ引きの列に有無を言わさず並ばされた。ダンナは……まだ来ない。
で、くじ、ひいた。

(うわーこの長い列の人たち、みんな申し込んでるんだ、終わったな)

で、結論。ひいたくじを開くと大きく「2」と書いてありました。
これは全体の中で2番ということでした。つまり当選者の中で2番目に好きな場所を選ぶ権利があるということです。おそらく200人くらい応募者はいたはず。200人の2番目。なかなかだ。
一言で駐車場といっても、エレベーターに近い場所、機械式駐車場の上下段などピンキリなわけで、2番はもう間違いなくピンの場所を選び放題。

思えばこの日から自分のくじ運のよさというものを意識し始めたのかもしれません。

無欲の抽選にちょいちょい当たる日々

とはいえ、すぐにそう自覚したわけではありません。
けれど、なんとなくいろいろなものが当たる。

ネットショッピングをしていたらキリバンのようなものをふんだらしく、記念品が贈られてきた(一瞬詐欺商法かと)。
よく見るゴルフサイトでキャンペーンをやっていて、メアド登録だけするつもりがうっかり応募もしていたらしくニューモデルのドライバーが当たって届いた(このサイトではその後高級ゴルフボールも当たった)。
2度目の住み替えのマンションでは希望の間取りの人気が高く、4世帯での抽選だったけど無事当たった。
プラチナチケットと言われる松田聖子さんのコンサート。中でも2年前におこなわれた、シングル曲だけを歌うツアーのチケットは本当にとれないといわれていたけど、応募したら抽選にあたって、日本武道館2階席最前列4枚とれた。
それに気をよくして、同じ年に開かれたユーミンのベストアルバムのツアーのチケットにも応募してみたら、また武道館が当たった。

こういうタイプのくじによく当たる

ほかにも、ちょっとしたくじや福引、コンビニのおまけなんかには本当によく当たる。
仕事ででたパーティの抽選でも、フルーツ1年分とかブランドもののポーチとかエステのチケットなんかを当ててしまったことがある。目玉の海外旅行とか車とか特等レベルはまず当たらないけど、まるではずれというのもめったにない。
ちょっと違うかもしれないけど無作為に選ばれる世論調査とか世帯調査にもまず当たる。

もしかしたら、自分、くじ運がいいのかもしれない……。

絶対買いなよ! 宝くじ!

で、こういう話をすると必ず言われるのが

「なにそれ! めちゃくちゃくじ運、いいじゃん! サマージャンボ買いなよ!」
「えっ、宝くじ、買ったことがないの? 年末ジャンボくらい買ってみたら?」

である。
世の人々は結構な割合で宝くじを買っていることを知りました。
そしてみんな言います。

「だって、買わないと当たらないよ、宝くじ」

もちろんそうだ。
ダンナはここ数年、サマージャンボや年末ジャンボをまとめて買っているのも、ロトをやっているのも知っている。

……でも……自分は結局一度も宝くじを買ったことはないし、たぶんこれからも買わないんじゃないかな。

なんとなく己のこれまでの当たりネタを振り返ると、どうも無欲のまま、小さなラッキーに巡り合っているだけのような気がするのです。

マンションの駐車場にしてもコンサートのチケットにしても、当たればいいな、とは思っているけど、外れてもしょうがないよね、というスタンスが基本。
ほかのケースも、たまたまそういう(くじをひく)機会に遭遇して、ひいたら何か当たったという程度。
自分から積極的にとりにいったことは皆無といっていいと思われます。
その証拠にいわゆるビンゴではほとんどとれたことがありません。ビンゴって積極的に番号の発表に耳を傾けてポチポチとカードに穴をあけていくものですが、うっかりすると途中でわからなくなって投げだしたことのほうが多いかも。

だから今さら欲をかいて大きな当たりをとりにいかないほうがいいんじゃないのかなあ、なんて。
もともとギャンブルに興味もないし。
下手なことに手を出して、この小さな運を逃したらいやだし。

今年もサマージャンボは発売されたけど……小心者は、昨日コンビニで当たったホイップあんぱんの幸運で十分幸せなのだ。

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