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前年の逝去を受けて、1974年の「ロードショー」はブルース・リー、一色に

集英社オンライン / 2022年7月20日 12時1分

創刊から2年、「ロードショー」の表紙は、主にハイクラスのフランス&ハリウッド俳優が飾ってきた。が、この年、本誌の特集を席巻したのは、早世のカンフー・スター、ブルース・リー。また、ホラー映画『エクソシスト』 の大ヒットで、B級の人気作品も現れ始める。

32歳での早世で伝説になったブルース・リー

表紙にこそ起用されていないもものの、1974年にもっとも特集が組まれたスターは、1973年7月20日に32歳の若さで他界したブルース・リーだ。

「ブルース・リー 最後のインタビュー」(5月号)にはじまり、「ブルース・リー未公開グラフ」(6月号)、「ブルース・リー大百科」(7月号)が掲載され、8月号から10月号にわたり3回にわたって連載「ブルース・リーの伝説」が掲載されている。ほかにも「追悼記念グラフ 未発表写真集」(10月号)「本紙記者香港ルポ ブルース・リーの故郷を訪ねて」(11月号)、「独占未発表グラフ ありし日のブルース・リー(12月号)」とブルース・リー尽くしだ。



きっかけは、1973年12月22日に遺作『燃えよドラゴン』が封切られたことだ。世界中でブームを巻き起こした同作は日本でも大ヒットを記録し、1974年の配給収入第2位(16億4200万円)を記録。これをきっかけに、日本未公開だった『ドラゴン危機一髪』と『ドラゴン怒りの鉄拳』が立て続けに公開され、年間ベストテンにブルース・リー作品が3本もランクインするという、空前のブームが起きたのだ。

多くの映画ファンにとって、『燃えよドラゴン』はブルース・リーという伝説のアクションスターを知る最初のきっかけとなったが、本人はすでに故人になってしまっている。「ロードショー」は、読者に稀代のカリスマの足跡を辿る機会を提供していたのだ。

©ロードショー1974年/集英社

脚を出したオードリー!

ちなみに、1974年の日本配給収入でトップに輝いたのは『エクソシスト』(27億3200万円)だ。「ロードショー」でも、「話題の怪奇映画『エクソシスト』のすべて!」(7月号)「『エクソシスト』悪魔の声を全収録!!」(9月号)「爆発的ヒットの恐怖映画『エクソシスト』をあなたはどう見た?」(10月号)「読者座談会 私たちは『エクソシスト』をこう見た」(11月号)といった特集が組まれている。

この年前半の表紙はこれまでどおり、帽子でキメたおすましのアップが多数だが、後半には動きのある全身写真が登場してくる。青春映画のヒロインが続々誕生、スター像が手の届かぬ憧れから、親しみやすい身近な存在に遷移していったことがうかがわれる。オードリーすら劇中スチールを使用した、軽快でスポーティな姿(9月号)だ!

なお、1974年の表紙を飾ったスターは以下の通り。

1月号 ナタリー・ドロン
2月号 カトリーヌ・ドヌーヴ
3月号 パメラ・スー・マーティン
★初登場。『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)の17歳の少女役で注目。『さらばハイスクール』(1974)、TVのヒットドラマ『ダイナスティ』(1981-89)など。
4月号 アニセー・アルヴィナ
★初登場。青春映画『フレンズ ポールとミッシェル』(1970)『続フレンズ ポールとミッシェル』(1973)でヒロインを演じた。
5月号 ドミニク・サンダ
6月号 オリヴィア・ハッセー
7月号 ジャクリーン・ビセット
8月号 ジェニファー・オニール
★初登場。『リオ・ロボ』(1970)を経て、『おもいでの夏』(1971)でハリウッド・スターに。
9月号 オードリー・ヘプバーン
10月号 ナタリー・ドロン
11月号 ジョアンナ・シムカス
12月号 カトリーヌ・ドヌーブ

©ロードショー1974年/集英社

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