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〝松本劇場〟の次は、復讐に燃える妖艶な未亡人。松本若菜が語る「今」。

集英社オンライン / 2022年7月13日 14時1分

『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で女優デビューして、15年。2022年は話題作への出演が続き、なかでも『やんごとなき一族』(フジテレビ系)の吹っ切れた演技は〝松本劇場〟と話題に。7月7日にスタートしたドラマ『復讐の未亡人』(テレビ東京)では妖艶なヒロインを演じる松本若菜の魅力に迫る。

日本中から嫌われる役のはずが
〝松本劇場〟として人気に

――『やんごとなき一族』の美保子役が、連日ネットを賑わせましたが、ご本人はそんな状況をどんなふうに見てましたか?
まさか、こんなことになるとは…と、びっくりしてました(笑)。「美保子」については、日本中から嫌われるくらいのヒール(悪役)になろうと思って演じていたんです。土屋太鳳ちゃんが演じた「佐都」が正義だとすると、「美保子」はそれをブチ壊す役。だから、とにかくイヤな女性になろうと思っていたのに、なぜか愛されキャラになってしまったという(笑)。


――毎回の歌や、「たけのこニョッキ」で佐都をいじめるシーンが話題になりましたね。
「たけのこニョッキ」は、台本を読んだとき「えっ」と思いましたが、実は「美保子」も庶民の出だったという伏線だったんですよ! セレブはそんな遊びは知らないはず、という。他にも、巻き舌でまくしたてるとか、序盤から秘かに育ちを臭わせているんです。わかりにくかったかもしれませんけど(笑)。私はまだ15年しかキャリアがないけれど、監督や共演者の方々と一緒に、真剣に遊んで作りあげていったキャラクターがそんなふうに育っていくというのは、初めての経験。私にとって、ある意味特別な役柄になったので、最終話を見終わったときは寂しかったですね。

――作品が終わるときは、いつも寂しい?
はい。特に、今回のようにレギュラーでワンクール参加させていただくと、寂しさもひとしおです。どんなに素晴らしいチームでも、ひとりも欠けずにまた集まることは不可能ですから。とはいえ、引きずっているわけにはいかないので、今は「美保子」というキャラクターを自分から抜く、デトックス中です!

女性の色気は
「余裕さ」にある

――7月7日スタートのドラマ『復讐の未亡人』では、夫を死に追いやった人々に〝甘美でセクシーな復讐〟を仕掛ける「密」役。1話めから色っぽいシーンがあってドキドキしました。
ありがとうございます! 実は私、ずっと色気がないと言われ続けてきたので、お話をいただいたときは「私で大丈夫かな」とちょっと心配だったんです。

――色気をかもし出す秘訣は?
「密」の軸にあるのはもちろん復讐心なんですけど、ターゲットに抱かれているときには高揚感もあるんですね。そこには彼女のバックボーンが関わっていて、とても複雑で不思議な女性だし、それが魅力になっている。だから、彼女を深く知ることが結果的に色気に繋がるのではないかと思って演じました。もちろん、たとえば吐息だったりとかはプラスしていくんですけど、表情や話し方などは、極力その時の心情や相手役の方とのお芝居の中で生まれる空気感を大事にしましたね。

――松本さんが思う、女性の色気とは?
余裕さ、でしょうか。日本語としてちょっと変かもしれないけど、佇まいに余裕があって、その人だけ時間軸がまわりと1秒くらい遅れている感じの女性は「色っぽいなぁ」と思います。

――ビジュアルよりも、内面?
そう思います。胸が大きくて、露出が多くてというのも、わかりやすい色気ではあると思いますけど、内面から漏れ出る色気にはかなわないと思います。だから、難しい。胸だったら出せるけど、内面は出して見せられないですからね(笑)。

――「密」を演じることで、ご自身の色気もアップされたのでは?
どうでしょうか(笑)。まず、すぐにテンパッて焦っちゃう性格をなんとかしなきゃですね。余裕さ、を身につけないと。

深く、苦しく、でも楽しい
女優という〝沼〟

――15歳のときにスカウトされたけれど、そのときは断って普通の高校生活を送り、地元で就職もされたそうですね。
鳥取の高校生には、芸能界は怖くて…。でも、ずっと心のどこかに残っていて、22歳のとき、スカウトしていただいた事務所の社長さんにお電話したんです。「私にしかできないことがあるのなら、挑戦してみたいです」って。

――女優というお仕事に憧れて?
いえ、事務所に所属して、演技のワークショップに参加するようになってからです。「お芝居って、なんておもしろいんだろう!」と、一気に沼にはまりました(笑)。デビューして、さまざまな役柄を演じさせていただくたびに沼は深くなって、でも深いからこそ、産みの苦しみも深くなっていきます。

――経験を重ねて、気を配ることが増えてきた。
そうですね。20代のころは、とにかく目の前にある役を精一杯やろう、と必死でした。今もその気持ちは変わらないんですが、自分だけじゃなくて作品全体のことも考えられるようになってきたんですね。だから苦しいし、楽しい。もう底なし沼です(笑)。

――ターニングポイントになった作品はありますか?
やはりデビュー作の『仮面ライダー電王』でしょうか。私は佐藤健さんが演じた主人公の姉役だったので、今でもSNSなどでは「お姉ちゃん」と呼んでくださるかたがいらっしゃるんです。でも最近は「美保子さん」が増えてきて、『やんごとなき一族』も間違いなくターニングポイントになりましたね。

――これからは「密さん」という呼びかけが増えてくるかも。
そうなってくれたら嬉しいですね。

消しゴムハンコは
楽しい大切な趣味

――SNSでは、消しゴムハンコ動画で出演作の告知をしていらっしゃって、プロ級の腕前!
ありがとうございます! もともとお家でできることが好きで、刺繍やガーデニングなどをやっていたんですが、コロナ禍でさらにお家にいる時間が増え、YouTubeで消しゴムハンコ作家さんの動画を見て始めました。

――ということは、自己流で?
材料はポチッと買えるし、先生はYouTubeの中にいるし、便利な世の中になりましたね(笑)。

――今日は、集英社オンラインのために作ってきてくださったということですが。
私の最愛の息子である猫のもんちゃんや、集英社オンラインさんのロゴなどの新作と、作りためているものからいくつか持参いたしました! いつも複数のハンコを組み合わせて押すんです。告知のために使うこともありますが、手紙にワンポイントで使ったりもしています。

――子どもの頃から手作りは好きだったんですか?
たぶん、手先が器用なほうだったとは思うんですけど、刺繍などはこのお仕事をするようになってからですね。細かい作業をしていると頭の中が〝無〟になって、作ることだけに集中する。完成したら「できた!」という達成感がある。そんなすべてをひっくるめて、手作りは好きですね。


――今年に入ってからはとてもお忙しく、手作りの時間を捻出するのが難しいのでは?
忙しいときに限って、作りたくなるんですよね(笑)。帰宅して、まずはもんちゃんと戯れて、コツコツ手作りしているのが至福の時間。おうち時間が充実しすぎて困ってます!

撮影/田中智久 取材・文/工藤菊香


ドラマ『復讐の未亡人』
(テレビ東京、Paravi ほか)、毎週木曜日深夜 2 時 35 分~放送中。
人気漫画家・黒澤Rの同名マンガを実写化!
愛する夫が自殺に追い込まれた真相を探るため、名前を変えて会社に潜入。IT起業の優秀なプログラマーとして働きながら、甘美でSexyな復讐を繰り広げる。
出演・松本若菜、桐山漣、足立梨花 ほか
公式サイト https://www.tv-tokyo.co.jp/fukusyunomiboujin/

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