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二刀流も実現⁉ 大谷翔平のWBC出場に必要な「3つのポイント」

集英社オンライン / 2022年7月22日 17時1分

日本が誇る二刀流が、ついに日の丸を背負って世界と戦う⁉ エンゼルスの大谷翔平が来年3月に開催される第5回WBCへ参加意欲を示した。シーズン開幕直前に行われるため、メジャーの主力選手たちが出場を見送ることも多い同大会だが、「大谷がWBCに出場する可能性があるのは、来年が最初で最後」とも。その可能性を追った。

「選んでもらえるならプレーしたい」

「出たい気持ちはもちろんありますね。(過去には)ケガとかもあって出られないこともあった。選んでもらえるならプレーしたいです」

日本時間の7月19日午前。メジャーリーグのオールスター戦を控えたメディア対応で、エンゼルスの大谷翔平が来年3月に開催される第5回ワールドベースボールクラシック(WBC)への参加意欲を示した。



メジャーも参加する国際大会として2006年にスタートした同大会だが、日本では「メジャーに行った選手ほど参加しない国際大会」と揶揄されることも。

というのも、メジャーでトップクラスの成績を出す選手には、所属球団が故障を怖がり許可を出さず、かといってレギュラー争いがやっとの選手だと、開幕前の3月に自ら所属球団を離れたがらない。

大谷は前者にあたるが、実際にWBCで侍ジャパンのユニフォームを着る可能性はどれほどあるのだろうか? ここには3つのポイントがある。

まずひとつ目はエンゼルスの事情だ。

前述のとおり、大谷クラスの選手には球団が「出ないで欲しい」と考えがちだが、折しも今、球団は大谷のご機嫌を損ねられないタイミング。背景にあるのは契約問題だ。

すでに取り沙汰されているが、大谷とエンゼルスの間では、来季以降の契約延長交渉が不調に終わったと言われている。

現在、年俸550万ドル(約7億6000万円)とメジャーでは破格の“お買い得選手”といえる大谷だが、ひとたびFA市場に出れば、リーグトップクラスの年俸4500万ドル(約60億円)ともいわれる高額に跳ね上がることは間違いないからだ。

そのため、金銭的に余裕のないエンゼルスが今季中に大谷をトレードに出す、との見方は依然として強い。将来有望な若手選手を複数獲得することで、チーム再建に踏み切るというのだ。

とはいえ、球団の本音としてはやはり大谷に残って欲しい。そんな状況だけに、WBCへのチケット、つまり出場許可は大谷を懐柔する上で、大きな切り札となり得るわけだ。

逆に、大谷のトレードが実現した場合、新球団の考え如何ではWBC参加も不透明となる。なので、まずはエンゼルスに残ること。これがWBC出場に向けての必要条件といえそうだ。

WBCでの“大谷ルール”適用は?

出場に向けたふたつ目のポイントは、大谷が他ならぬ二刀流ということだ。WBCは来年3月8日から21日までの約2週間で行われる。

先発投手だと、中5日でも登板機会は2度程度。あらかじめ大谷の登板を初戦と決勝ラウンドと絞り込めば、2月からの調整もしやすくなるし、「1度だけの登板」を条件とすれば、さらに出場の可能性は高くなるのではないか。

一方で、打者での起用専念となれば、さらにハードルは低くなる。投手に比べて故障の怖さが少ない打者なら、より試合に関与するシーンも増えるだろう。

もちろん、理想は登板のない日には指名打者で、先発の日はマウントを降りたら指名打者で出続けること。そう、メジャーでの“大谷ルール”がWBCでも適用されるとなれば、チームへの貢献度は極めて高くなる。

いずれにせよ、過去の大会では「投手のみでの参加か、打者限定か?」と選択を迫られた大谷だが、今回は“大谷ルール”も含めて、二刀流での参加に追い風が吹いているといえそうだ。

最後に、大谷出場のカギを握ることになるのは、やはり恩師の栗山英樹監督だ。大谷自身も「自分を理解している方。やりやすいかなと思うし、より頑張りたいなと思う」と発言しており、栗山監督も「(大谷を口説くのも)大きな仕事」と言っていた。

国際大会の実情を知るメディア関係者からは「大谷ほどの選手になってしまうと、スポンサーやバックアップする組織も大きくなる。声をかけようにも、個人の人脈や人間関係だけでは通用しなくなるんです」との声も聞こえてくるが、大谷の場合は、少し状況が違うとも。

他球団の高額オファーを蹴ってエンゼルスに入ったときのように、さらには投球後、嬉しそうに打席に向かうときのように、今、純粋にWBCという国際大会への出場に、好奇心を抱いているかのように見える。

それならば、安心できる監督とともに戦うこともメリットにこそなれ不安要素にはならない。そして奇策を好む栗山監督が、いかにメジャー球団側の心配を取り除き、かつ大谷の魅力を最大限に引き出してくれるか。

これまでWBCには出ないとばかり思われていた大谷だけに、彼のひと言で楽しみは大きく膨らんだ。

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