1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

沼落ち注意! Amazonプライムで視聴可能な「モンスター・パニック映画」ベスト5

集英社オンライン / 2022年7月30日 17時1分

夏休みに観たい映画と言えば、モンスター・パニック映画、略してモンパニ。観れば観るほど面白いモンパニの世界へようこそ! 今回はAmazonプライム・ビデオでお手軽に観られるモンスター・パニック映画を5本、ランキング形式でオススメする。

異常気象が引き起こす正統派モンパニ

私はモンスター・パニック映画が大好きだ。皆さんもきっと同じだと思う。というわけで、今回はAmazonプライム・ビデオでお手軽に観られるモンスター・パニック映画を5本、ランキング形式でオススメしていこう。

第5位:『クロール ―凶暴領域―』(2019年)

まずは『クロール ―凶暴領域―』(2019年)から。監督は『ハイテンション』(2003年)や『ピラニア3D』(2010年)などでおなじみ、アレクサンドル・アジャ。そして製作にかのサム・ライミを据えた、良作ワニ映画である。



「暴風雨の中で、たまたまどこからかやってきた獰猛なワニに襲われることとなってしまった」父と娘の奮闘を描く本作は、二段構えの脚本構成をしている。

前半は「狭く限定された空間を舞台にしてワニから逃げ惑う、ソリッド・シチュエーション・スリラー的モンパニ」、後半は「台風吹き荒れ雨水が氾濫する中、ドデカいワニとヒロインらが渡り合うディザスター(自然災害)系の正統派モンパニ」といった具合であり、感覚的には一粒で二度おいしい。

監督の過去作に比べると残酷表現はかなり抑えめだが、山場の盛り上がりは上々。特に、「何度ワニに襲われ噛まれても、その都度謎の頑丈さで立ち上がってくる」ヒロインのフィジカル・モンスターっぷりが凄まじい。

ちらほらとツッコみどころはあるにせよ、なかなか良質なポップコーン・ムービーに仕上げられている。少なくともワニ映画としてはトップクラスの出来栄えだ。

第4位:『ビッグ・バグズ・パニック』(2009年)

続いてご紹介したいのは、『ビッグ・バグズ・パニック』(2009年)。「町に巨大昆虫の群れが襲来し、文明社会は壊滅状態に。いつもヘラヘラしてばかりのダメ男クーパーは、数名の生存者らと力を合わせ、事態の打開に乗り出す」、やはり軽めのノリのモンスター・パニック映画だ。

しかし、この映画、詳細は伏せるが後半における怒涛の伏線回収っぷりが心地良く、個人的にはメッチャクチャに評価の高い作品だ。「ふざけてばかりで物事を真剣に捉えられない軟弱者の主人公が、自分の課題・周囲の環境・そして父親と真剣に向き合い、自立する」一人の青年の成長物語としても、意外とキャラクター描写が緻密で唸らされる。

映像面、特に巨大昆虫の3Dモデルのチャチさは否めないが、コメディタッチの作風とはむしろ噛み合っており、個人的には不満を感じていない。

「いかにも低予算映画然とした絵面と、一部勢い重視のハイテンポな構成に、抵抗を覚える方がいらっしゃるかも」との思いから、一応今回オススメ順位は4位に設定している。

しかし、こと終盤の展開のカタルシスにおいては今回紹介する5本の中でもずば抜けているため、モンパニ好きならば必見の作品である。

第3位: 『ライフ』(2017年)

今度はよりSF色が強めのパニック・ホラーを。ダニエル・エスピノーサ監督作『ライフ』(2017年)だ。

主演は『ドニー・ダーコ』(2001年)、『ブロークバック・マウンテン』(2005年)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)などで知られているジェイク・ギレンホール。きっとファンの方も多いことだろう。

本作の舞台は国際宇宙ステーション。「火星探査機が回収した地球外生命体の細胞を、クルーが培養したところ、たちまち急成長を果たして暴走。“カルビン”と名付けられたその制御不能の知性体は、閉鎖空間でクルーを追い詰める」……という、『エイリアン』(1979年)系のモンスター・パニックである。

そしてこの映画はド定番ながらにとにかく怖い。二転三転するスリリングな展開、地球から遠く離れた宇宙空間という心細いシチュエーション、未知にして不気味な存在“カルビン”の脅威、そして、ラスト……と見所には事欠かない。

作風はシリアスであり、怪物との派手めな攻防は用意されているものの、オバカ・おふざけ要素はナシ。今回の5本の中ではおそらく最も恐怖度・緊張感の高いモンパニであり、なおかつバッチリ面白い。

第2位: 『グエムル-漢江(ハンガン)の怪物』(2006年)

第2位は、韓国発の傑作モンスター・パニック、『グエムル-漢江(ハンガン)の怪物』(2006年)とさせていただこう。その筋では非常に有名かつ評価の高い一本であり、「韓国映画といえば、このグエムル!」なんて映画ファンの方もいらっしゃるかもしれない。

ストーリーは「突如として町に現れた謎の怪物(グエムル)に、娘を連れ去られてしまった主人公が、父・妹・弟らと力を合わせ、家族を取り戻さんと奮闘する」シンプルなもの。

しかしその合間には、「裏では策謀を巡らせながら、虚実入り乱れた情報と圧力で一般市民を振り回す政府、メディアそして在韓米軍への不信感」がダイレクトに挿し込まれている。

かといって社会風刺一辺倒の作品ではなく、四肢の細かな躍動感を伴って疾走する“グエムル”の迫力が素晴らしい。特に序盤、逃げ惑う一般市民と、彼らを襲う怪物の姿を引きで映したショットの数々は、実際の悲劇を遠巻きに見つめているようで、とてつもなくリアル。

これもまた、モンパニ好きならば観ておいて損はない一本だ。

第1位: 『ピラニア3D』(2010年)

そして第1位には、前述のアレクサンドル・アジャ監督作『ピラニア3D』(2010年)の名を挙げさせていただきたい。初代『ジョーズ』(1975年)の大ヒットに端を発する、かつてのアニマル・パニック映画全盛期の作品『ピラニア』(1978年)を、今風にリメイクした本作。

「オバカな若者たちが湖で浮かれ騒ぐ中、絶滅したはずの凶暴な古代ピラニアの群れが姿を現し、人々を血祭りに上げていく」オーソドックスなプロットに、「女性の裸体・暴力的でオエッとなりそうなシーン・ウザくて軽薄な登場人物がガンガン死んでいく展開」というわかりやすい見所が満載。

エログロナンセンスで低俗な作風ながらも長所がはっきりしており、単純娯楽作品としての品質は全体的に高水準でまとまっている。モンパニ入門にも相応しい内容であり、強めの人体破壊描写に抵抗がなければぜひとも鑑賞しておくべきだろう。

なお別監督の手による続編の『ピラニア リターンズ』(2012年)は少々賛否両論気味。悪趣味さが増している点や、作風がよりジャンクでスラップスティックな方向に舵を切っている点で人を選ぶかと思われるため、視聴の際には十分ご注意願いたい。



以上がモンパニ5選となる。もちろん他にも面白いタイトルはたくさんあるが、もし鑑賞する作品にお悩み中であり、かつAmazonプライム・ビデオに加入しているという方は、とりあえずここらから入門してみることをオススメする。

文/知的風ハット

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください