木村 そもそも、大野さんがオシムさんのマネジメントを始めるきっかけは、どういうものだったんですか?
大野 オシムさんと出会ったのは、僕がサッカーの代理人を始めたばかりの頃でした。最初に契約したのが、当時日本代表のキャプテンの宮本恒靖で、代理人を始めてまだ1、2年でした。駆け出しの若造だったので、もっといろいろな選手と契約したいと思っていた頃でした。それで、ジェフユナイテッド市原・千葉の練習場によく通っていたんです。
そこで、当時コーチをしていたオシム氏の長男・アマルと仲良くなりました。アマルは英語も流暢に話せるので、よくご飯を食べに行くようになり、そのうち「うちに遊びに来いよ」ということになって、浦安のご自宅にお邪魔するようになったんです。