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『鬼滅の刃』吾峠呼世晴先生も推薦! “婚活バトルストーリー” 『マリッジトキシン』がアツい

集英社オンライン / 2022年8月4日 0時1分

殺し屋と結婚詐欺師が繰り広げる、前代未聞の“婚活バトルストーリー”に釘付け!「少年ジャンプ+」で連載中の 『マリッジトキシン』(原作:静脈/作画:依田瑞稀)の推しポイントをライター・瑞姫が紹介する。

2022年4月から連載がスタートした『マリッジトキシン』(原作:静脈/作画:依田瑞稀)。先の読めない怒涛の展開が話題を呼び、第1話の配信直後からTwitter上ではトレンド入り。

連載開始からわずか3ヶ月で、ダ・ヴィンチとニコニコが運営する「次にくるマンガ大賞 web漫画部門」にノミネートされるなど注目が集まっている。

そんな本作の魅力は、これまでになかった唯一無二の設定と、その設定への期待を大きく上回る予想不可能な展開だ。



『鬼滅の刃』で知られる吾峠呼世晴先生も推薦。1巻の帯には「様々な柵(しがらみ)がありながらも、自分で答えを出し進んでいく主人公を応援しております! 依田先生の美麗な作画による新たな使い手たちの登場も待ち切れません!」といった推薦文とイラストが寄せられている。

本稿では、筆者が魅力を感じた“ハマるポイント”をピックアップして紹介したい。

『マリッジトキシン』はこんなストーリー

『マリッジトキシン』は、殺し屋が“結婚相手を探す”というこれまでにない設定で繰り広げられる、ラブアクションだ。

数百年続く「毒使い」の殺し屋一族の青年・下呂ヒカル。学校にも行かず裏家業の殺し屋として生きてきた彼にとって、女性は「苦手で縁遠いもの」であり、結婚は「するべきではないもの」であった。

そんな中、一族の血が途絶えることを恐れた彼の祖母は「結婚し、子供を残さないのであれば、妹に無理やり子供を産ませる」と通告。そんなタイミングで、下呂は“殺し”のターゲット、結婚詐欺師の城崎メイと出会い、本当は「好きな人と結婚したい」と思っていることに気付かされる。

そんな理由で下呂はターゲットの城崎をピンチから救い、「命を保証する代わりに俺の結婚を手伝ってくれ」と持ちかけて……というストーリーだ。

ハマるポイント1:壊される無意識な“固定観念”

常に読み手の予想を裏切ってくる本作だが、1話目から読者の中に無意識にある“固定観念”を壊してくる。

例えば、下呂の祖母が、下呂か下呂の妹を毒使いの家を継がせようとするシーン。そこで下呂は恋人がいる妹に次のような言葉をかける。

「お前も彼女と暮せばいいんだよ」「大切だと思える誰かと連れ添えるのは死ぬほど奇跡みたいなことだから、お前は彼女と共に生きるべきだ」と。

第1話 75・76ページ/妹に彼女と生きるように告げる下呂

下呂のセリフと妹と恋人の2ショット写真により、妹の恋人が“彼女”であることが明らかになる、このシーン。

妹に彼女がいることを特別なことのように描くのではなく、サラリと描かれている。意識的に取り上げないことこそ、多様性を受け入れるということなのではないかとハッとさせられた。

また、結婚詐欺師として数々の男性を虜にしてきたヒロイン・城崎のビジュアルと、出会ったばかりの下呂の心を短時間で掴み「俺に…惚れているのか…!?」と勘違いさせるその言動には見習いたいものがある。

しかし、1話の最後で城崎は「私、男だし」と衝撃の告白!

ヴィジュアルや言動から、城崎を“女性”だと思い込んでいた読者は筆者だけじゃないはずだ。

このように当たり前の予想を、何の気なしに壊してくる描写こそ、本作にハマってしまう理由の1つだろう。

1話 79ページ/ラストで明かされる城崎の性別

ハマるポイント2:“婚活”を軸に繰り広げられる爽快バトルアクション

下呂にピンチを救ってもらい、彼の婚活を手伝うことを決意した城崎。

まずは婚活パーティーやマッチングアプリなど、一般的な婚活方法を提案するが、女性が苦手な下呂にとって、それは至難の技だった。

そこで城崎は、自分をピンチから救ってくれた下呂の魅力を引き出す方法が“人助け”であることに気づく。

婚活パーティーやマッチングアプリで結婚相手を探すよりも「人質を救出したり、容認を警護する中で相手に好意を抱かせる」ことが何よりの得策だと考え、女の子を助けて好感度を上げて意識させ、大切な人になってもらう『王子様作戦』を提案するのだ。

第3話 29ページ/下呂に『王子様作戦』を提案する

相手を助けて好きになってもらうことが目的の下心満載な“ヒーロー”への道。この婚活を軸にして敵と対峙していくことが、これまでになかったおもしろさを生んでいく。

例えば、闇社会の仕事を募集しているサイトを通じて『王子様作戦』の狙いである“人助け”をすることになる下呂と城崎。そこで最初に受けた「敵のアジトに侵入して、組織のボスである女性を救い出す」という依頼の際、下呂は事前にターゲットである女性の“好み”を確認する。

4話 10ページ/救出相手の事前にタイプを確認

一見ヒーローらしからぬ行動のように思えるが、一度スイッチが入れば、ターゲットを助けるために、敵に立ち向かっていく下呂のひたむきさは本物。

自分を救うヒーローのような存在として登場する下呂の存在は、ものすごくカッコよく、読んでいて思わずドキッとしてしまう。

城崎の狙い通り、『王子様作戦』のターゲットに選ばれたら、間違いなく好感度は爆上がりするだろう。

また、高い作画力と、迫力のある画面の見せ方、ユニークなキャラクターたちの登場により、ワクワクさせられるようなバトルシーンが実現しているのも注目だ。

これらが合わさったことで、前代未聞の設定、“婚活バトルアクション”としての期待を裏切らぬおもしろさとなっている。

ジャンプらしからぬ“婚活”と、ジャンプらしい“ヒーローバトル”。その両方がブレることなく共存しているところが、本作にハマってしまう大きな要因だろう。

ハマるポイント3:的を射た“リアル”な婚活アドバイス

結婚詐欺師として、老若男女問わず虜にしてきた城崎。そんな彼が下呂にするアドバイスは、どれも的を射た、リアルの“婚活”でも活きるアドバイスだ。

例えば初対面のとき下呂が「本当は結婚したい」という気持ちを隠していることを瞬時に見破った。

その上で「本気でそういう人(結婚相手)と出会いたいなら、まずは自分の本気を曝け出すことだね」「みんなそうやって理解し合ったり衝突したり、ボロボロになりながら最高の相手を見つけてんの」と、“取り繕った偽りの自分”のままでは、大切な結婚相手など見つけられないと指摘したのだ。

第1話 51ページ/城崎の鋭い指摘

また、『王子様作戦』の第一歩として最初の依頼を受けた際、城崎は下呂に「婚活の基本は『相手の気持ちをとことん考え抜くこと』」と伝える。

“婚活”を意識しすぎたがゆえに“結婚すること”だけを意識して、相手の気持ちを無視してしまわないようにと事前にアドバイスするのだ。

第5話 5ページ/城崎が下呂に伝えた“婚活の基本”

“結婚に対する努力”ではなく、“目の前にいる人に向き合う努力”をした結果こそが、“結婚”という最終的な目標に繋がる。

城崎のアドバイスには、婚活に限らずハッとさせられることがしばしば。婚活中の人はもちろん、結婚を意識したことのない人でも頷いてしまう言葉が溢れているのだ。

ブレない軸の上で繰り広げられる予想外の展開

下呂と城崎が依頼を受け、敵と対峙することによって繰り広げられる壮大なバトルアクションは、ヒロインを助けるために闘うヒーローの華々しいストーリーかのように思える。

しかし、あくまでも殺し屋が結婚相手を探す“婚活”がテーマの軸であり、ストーリーが進む中、そこはしっかりとブレることはないのが本作の魅力だ。

そのブレなさこそが、唯一無二のジャンルに期待が膨らむ大きな理由であり、連載からわずか3ヶ月で常に曜日別のランキングで上位を取り続けるという結果に繋がっているのだろう。

物語が進むにつれて登場するユニークなキャラクターと、『王子様作戦』によってどんどんと魅力的な一面が見えてゆく下呂と城崎のタッグが繰り広げるストーリーから、今後も目が離せない。

文/瑞姫

マリッジトキシン 1

著者:依田 瑞稀 原作:静脈

2022年8月4日発売

550円(税込)

新書判/226ページ

ISBN:

978-4-08-883213-5

数百年続く殺し屋『毒使い』の青年・下呂。裏稼業に身を置き、女性が苦手な彼にとって結婚はするべきではないものだった。しかし、『毒使い』の血を絶えさせないため実家は彼の妹に対し、強制的に跡継ぎを産ませることを通告。そんな時、下呂は仕事のターゲットだった結婚詐欺師・城崎と出会い…!? 「──そんな提案、初めて」結婚詐欺師をアドバイザーにした殺し屋の婚活が始まる! 目指すは最高の結婚…世界一ハードな婚活バトルアクション!!

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