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Apple Watchで薬の飲み忘れを防止! 超進化した新「watchOS 9 」を先行チェック

集英社オンライン / 2022年8月3日 16時1分

Appleが7月12日から公開開始した最新OSのパブリックベータ版には、Apple Watchの次期メジャーバージョンである「watchOS 9」も含まれている。今秋リリースされる最新OSを搭載することで、Apple Watchはどのように進化するのか。本記事では取材に基づく特別な許可を得たうえで、パブリックベータ版を元にwatchOS 9のファーストインプレッションをお届けする。

より多彩な文字盤とコンプリケーションを選べる

Apple Watchの大きな特徴の1つといえるのが、自分らしさを表現し、自分が使いやすい情報を表示することが可能な「文字盤」です。

次期watchOS 9では「ルナー」「プレイタイム」「メトロポリタン」「アストロノミー」という4つの文字盤が追加されたほか、これまでのいくつかの文字盤でも新たなカスタマイズが可能になっています。


左から、グレゴリオ暦と太陰暦の関係を表現した「ルナー」、アーティストJoi Fulton氏のアート作品「プレイタイム」、時計のタイポグラフィーが印象的な「メトロポリタン」、新しい星図と現在の雲のデータを表示する「アストロノミー」

また、「ユーティリティ」「シンプル」「アクティビティアナログ」などの文字盤には現代化されたコンプリケーションが搭載され、より使いやすくApple Watchをパーソナライズすることができます。

中でも個人的に気に入ったのが、愛用している「モジュラーコンパクト」の文字盤にカラフルな背景を設定できるようになったこと。気分や利用シーンにあわせて見た目をいろいろと変化させられます。

「モジュラー」「モジュラーコンパクト」「特大」などのクラシックな文字盤には好みの背景色を設定できます

ポートレート文字盤も進化し、猫や犬、風景などのより多くの写真で深度エフェクトが使えます

また、iPhoneで設定した集中モードに合わせて、Apple Watchの文字盤を自動的に切り替えられるようになったのもうれしいポイントです。たとえば「仕事」集中モードの間は必要な情報だけが表示される文字盤に、プライベートのときはパーソナルな写真を飾った文字盤などに手間なく切り替えることができます。

iPhoneの「設定」アプリにある「集中モード」の設定から、特定の集中モードをオンにしたときのApple Watchの文字盤を選択できます

新しいトレーニング体験が可能に

watchOS 9で次に試してみたのが、「ワークアウト」アプリです。このアプリはさまざまな運動を行うときのパフォーマンス測定に役立ちますが、watchOS 9ではさらに多彩な新機能が搭載されました。

中でもランニングを行う際にうれしいのが、「歩幅の長さ」「接地時間」「上下動」という3つの指標が追加されたこと。どれだけ効率的に走れているかなど、自分のパフォーマンスを新たな側面から知ることができます。

ランニング時の「歩幅の長さ」「接地時間」「上下動」はiPhoneの「フィットネス」アプリなどで確認できます

また、ワークアウト画面ではこれらの指標に加えて表示される情報がより多くなり、Digital Crownを回すことで高度などの別の重要な指標を次々と確認できるようなっています。

ワークアウト中にDigital Crownを回せば、さまざまな情報にすぐにアクセスできます

そのほかにも、新しい「ワークアウト」アプリでは自分のトレーニングスタイルに合わせてワークアウトをカスタマイズする機能や、トライアスロン向けにスイム、バイク、ランを自動的に切り替えられる「マルチスポーツ」、自己ベストまたは前回の走りと競争できる機能なども新たに実装されています。

日頃からApple Watchを活用してワークアウトに励むユーザにとって、これらのアップデートはモチベーションを高めるためにも役立つこと間違いなしです。

「心拍数範囲」が導入され、現在の心拍数がどの範囲なのかを知ることもできます

自分のトレーニング内容にあわせてワークアウト時間や休憩時間などを組み立てることができます

「マルチスポーツ」ではスイミングとサイクリング、ランニングを自動的に検知して測定を切り替えてくれます

自己ベストまたは前回の記録のどちらかを選んで競争したり、距離と完走時間の目標に向けたペース配分を確認できたりします

新しい「服薬」アプリと「睡眠」機能の進化

watchOS 9では、「ヘルスケア」機能にもさまざまなアップデートが施されています。

まず、日常生活を送るうえで役立つのが「服薬」の新機能。iPhoneの「ヘルスケア」アプリの[服薬]から普段服用している薬やビタミン剤、サプリメントなどを登録し、スケジュールを設定しておくことで、Apple Watchの「服薬」アプリから確認したり、リマインダーを受け取ることができます。これがあれば、薬を飲み忘れることがなくなりそうです。

iPhoneの「ヘルスケア」アプリの[服薬]から薬を登録して、リマイド時間を設定できます

また、Apple Watchは睡眠を記録するのにも最適なデバイスですが、watchOS 9では新たに「睡眠ステージ」という機能が追加。Apple Watchに搭載されている加速度センサーと心拍数センサーからの信号を使って、レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の状態にあることを検知し、Apple Watchの「睡眠」アプリや、iPhoneの「ヘルスケア」アプリで確認できるようになっています。

Appleによると、この睡眠ステージの導入には、「これまで実施されたウェアラブルの調査において最大数で最も多様な被験者を対象とした睡眠ポリグラフ検査の1つの臨床データと照らし合わせてトレーニングと検証が行われました」とのこと。このような高度な機能がデフォルトで搭載されたことで、自分で睡眠を分析できるようになったのはすごいことです。

Apple Watchの「睡眠」アプリで、レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠の時間の長さを確認できます

iPhoneの「ヘルスケア」アプリでは、睡眠時の心拍数や呼吸数などの測定値、そして寝ている間の数値の変化も確認できます

そのほかにも新機能はいっぱい

ここまで主に目玉の新機能を見てきましたが、watchOS 9にはそのほかにもたくさんのアップデートが行われています。ここでは、個人的に特に便利だった機能を5つ紹介しましょう。

1つ目は、通知が再設計されたこと。Apple Watch使用中は新しい細いバナーで通知が表示されるので、集中力が妨げられずに通知を確認できます。

2つ目は、Dockが再設計され、使用中のアプリがほかのアプリより優先されて表示されるようになったこと。再度ボタンを押すことでこれまでよりもより簡単に素早く戻れるようになっています。

3つ目は、Apple Watch Series 7のQWERTY配列のキーボードに日本語が追加されたこと。これで音声入力に頼らず、日本語でキーボード入力が行えます。

4つ目は、「カレンダー」アプリで新しいイベントを作成できるようになったこと。これまではiPhoneのカレンダーの内容を表示するだけでしたが、Apple Watch上で作成できたり、予定を動かしたりできるのは大変便利です。

5つ目は、新しい「クイックアクション」が追加されたこと。ダブルピンチジェスチャを行うと電話の応答や終了ができたり、写真の撮影ができたり、ワークアウトの開始や一時停止が行えたりなど、指のジェスチャによってApple Watchの操作をさらにコントロールできます。

Apple Watchを使用しているときは、通知が細いバナーで表示されるようになっています

Dockを起動すると、バックグラウンドで動いているアプリから優先して表示されます

Siriも改良されています。呼び出した際に、iPhoneのように画面下部にアイコンが表示されるようになりました

ここまでwatchOS 9のファーストインプレッションをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。watchOS 9のパブリークベータ版は「Apple Beta Software Program」に登録することで誰でも無料で入手することができます。

現時点では商用リリースではないため、エラーや不具合が発生したり正しく機能しなかったりする可能性がある点には注意が必要ですが、自分でも使ってみたい!と思った方はぜひ試してみてください。なお、watchOS 9が対応するApple Watchのモデルは、Apple Watch Series 4、5、6、7、SEです。

※本記事で掲載している画像は開発途中のものですので、今後変更される可能性があります。

文/水川歩

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