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夏休みに見直したい 子どもの「片付け習慣」が身につくコツ

集英社オンライン / 2022年8月9日 15時1分

長い夏休みが始まり、今まで、保育園や学校に通っていた子供たちは多くの時間を家で過ごすことに。そうなるとリビングや子ども部屋がどんどん散らかってしまう…と憂鬱になる人も多いのでは? でも実は夏休みは、子どもに片付けを習慣化する絶好の機会! 整理収納アドバイザー・水谷妙子さんに子どもが進んで片付けできるポイントを取材した。

「片付け」は整理する・収納する・片付ける・掃除する、の4ステップが基本

そもそも「片付け」=収納グッズを活用する、「片付け」=クローゼットや引き出しにものを詰め込むこと、などと誤解している人が多いようです。

ですが、「片付け」するためには
1 整理する(分ける)
2 収納する(物のおうちを決める)


3 片付ける(物をおうちに戻す)
4 掃除する(きれいにする)の4ステップが大切です。

★「片付け」の4つのステップ

ステップ1 整理する(分ける)
使っている物、使っていない物で分けることです。
「片付け」において最も比重を大きく占めるステップになります。

ステップ2 収納する(物のおうちを決める)
次に物の定位置、使っていない時の置き場所を決めます。1で整理した「使っているもの」の中でも「よく使うもの」は子どもにとって手が届き使いやすい場所に置くのがポイントです。

ステップ3 片付ける(物をおうちに戻す)
2で決めた場所に物を戻します。文房具を使ったら文房具のおうちに、おもちゃを使ったらおもちゃのおうちにというように決まった場所に戻すこと。時間がかかったり、場所がよくわかっていなかったり、戻しにくそうであれば、場所を変えるなど、子どもと話し合いを。

ステップ4 掃除する(きれいにする)
最後はゴミや埃を取り除き、きれいに掃除します。1~3ができていないと手早く掃除できなかったり、ゴミや汚れが目に入りにくい状態になったりするなど、家がどんどん汚くなってしまいます。

この順番でやっていくのが「片付け」をスムーズにする基本のきです。
中でも一番大切なのが、「ステップ1 整理する(分ける)」。
いつまでたっても片付かない部屋は、だいだい2や3から始めてしまい、ものが整理されていないため、お目当てのものが見つからなかったり、何度伝えても子どもが戻せなかったりすることが多いのです。

「片付け」はステップ1の整理する(分ける)の比重が大きい

夏休みは、ステップ1の「整理する(分ける)」を取り組むには絶好の機会です。
まずは、1学期で使ったものの整理から始めましょう。

整理は現在進行形で「今、使っている」「今、使っていない」で分ける

整理する前にやってほしいのは持ち物の把握です。夏休みには文房具、絵の具セット、お道具箱などを持ち帰ってくると思うので、絵の具や色鉛筆など欠けている色はないか、消しゴムやのりなどどれくらい残っているか、それぞれ新学期で行った記名は、剝がれていないかをチェックしましょう。

ここで大事なのは大人が勝手に補充したり修理したりしないことです。
ものがまずどれくらいあり、どれくらいのペースでなくなるのかを子どもが把握し、持ち物管理は自分の仕事だと自覚できるようにします。
また、どれくらい使ったら補充するか?のタイミングを親子で話し合って決めておくと、ストックの買いすぎ、買い忘れを防止できます。

例えば、我が家では色鉛筆は、手回しの鉛筆削り器で削れなくなったら新しいものと交換、とルールを決めています。子どもに分かりやすい基準を作ることで、自分自身でものを管理する意識を育みます。

持っているものを把握できたら、いよいよ整理を始めましょう。
夏休みは特に、1学期中に毎日大量に学校から持ち帰ってくる学習プリントを整理するのにおすすめです。
一度、全て出してみて、「使っているもの」と「使っていないもの」に分けましょう。
整理が苦手な人は、自分から「いらない」と言いにくい傾向があります。
いる?いらない?というように分けると、なかなか判断がつきにくく、整理するスピードがアップしません。これは子どもも同じです。

必ず「今、使っているか?」「今、使っていないか?」と、現在進行形で問いかけて分けるようにしましょう。
幸い学期末に整理する学習プリントのほとんどが「今、使っていないもの」なので、他のアイテムに比べると分類しやすいはず。整理のトレーニングにピッタリです。

整理した学習プリントのうち「今、使っていないもの」は原則として手放しますが、「今、使っていないけど取っておきたいもの」もありますよね。例えば、満点の解答用紙や、上手に書けた作文、楽しい思い出が詰まったノートなど。そういったものは無理に手放さず「思い出」として取っておいてもOK。
ただし、思い出は永久に残したいものとは限らないので、次の学期末や、学年が変わるタイミングで、もう一度整理する機会を設けるといいですよ。

もう使わない学習プリントは学期末まで保管して一気に整理する

整理するときは「大人と一緒」がやる気のアップのコツ

夏休みは長期間のお休みなので、学期に向けて溜まっているものを整理してくれると親は助かりますが、それだと子どもがやる気にならないことも。

学習プリントや学用品などから取り掛かっても、どうも気分が乗らない、手が止まっている…。そんな時は、思い切って子どもが好きなものから取り掛かるのもありです。

例えば、ゲームのカード、コレクションしているおもちゃなど、子どものモチベーションが上がるものから整理を始めて、自信がついたら別のものに取り掛かるなど、段階を踏むようにするとモチベーションをキープできます。

さらに大事なのが、子どもが整理している時、親が上から目線であれこれ指示せず、使っている、使っていないはなるべく子どもの自主判断に任せましょう。
おすすめは親も一緒に自分のものを整理することです。
「ママはなんでこんなに溜め込んでしまったのかな~」「あ〜面倒くさいね」などと言いながら子どもと一緒に整理することで、やらされているという感覚がなくなり、前向きに整理に取り組むことができます。

また、親が自分のものを整理しながら「この書類は要ると思う?」「このグッズはもう使わないかな?」と子どもに相談してみてください。

子どもは親に相談されると「自分の意見を言ってもいいんだ!」 と感じますし、解決するために子どもなりの案を出してくれるかもしれません。
それがゆくゆく子ども自身がものを整理する時に役立ちますし、自分で考えて工夫する第一歩になると思いますよ。

取材/百田なつき

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