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1995年の大晦日。人生で初めて、小室哲哉さんが走る姿を見た夜

集英社オンライン / 2022年8月17日 17時1分

新刊『あと10歳わかくなる DJ KOO流 心・体・脳の整え方』の中で闘病生活を経て気づいたメンタルと、身体の健康を保つためのテクニックを紹介しているDJ KOOさん。本記事ではそんな新著の中から、人に心を開くためのDJ KOO流、心の準備術を紹介。オードリー若林さんとの「オールナイトニッポン」神回秘話や、忙し過ぎた大晦日のマル秘エピソードをお届けする。

後輩のエネルギーで自分をアップデートさせる
後輩と話すときほど自然体で

DJ活動も40年を迎え、多くの後輩もできました。1990年代から活動している、Every Little Thing、Hitomi、相川七瀬ちゃんは、後輩というか同志と言えるかもしれません。彼女たちの姿は刺激になりますし、これからも一緒に頑張っていこう、という思いがあります。最近ではお互いに家族のことを話すようになったりして、昔のギラギラしていたころとは距離感は変わってきていますが、みんな、TRFをすごく立ててくれる存在です。



一方で、平成生まれの若い世代はちょっと違います。いい意味でTRFの実像を持っていなかったりするので、私からすると逆にそれが心地よかったりするんです。当たり前ですが、若いエネルギーを持っているのは、若いときだけです。そのエネルギーに触れると、帰るときには自分が元気になっていたりします。

若い世代と話すときに気をつけたいのが、彼らに寄せないこと。「若い世代の話も知っているんだぜ」と若い世代に話したところで、何も生まれません。あくまで自然体で話す。わからないことは、「それ、わからないんだ。教えて!」と頭を下げることですね。SNSのDMも、後輩だからと偉そうにすることも、かっこつけることもなく、通常運転の「DO DANCE!!」と送っています。

後輩の前ではかっこつけない。
エネルギーをいただく姿勢で接しよう!!

自分の個性は誰かに見つけてもらう
初心者ならまず、自分をさらけ出せ

アーティストとしてのキャリアは重ねていたものの、52歳にして踏み入れたバラエティ番組の世界では右も左もわからない状態。そんなころに、ネプチューンのホリケン(堀内健)さんが『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の深夜のコーナーで、いきなり絡んできて相撲を取ることになったんです。

「やめてくださいよ」でやり過ごそうかと思ったのですが、思い切って相撲を取ったら、スタジオが盛り上がって。その後、CMが明けたらまたホリケンさんが来て、わけがわからなくなって規定破りの逆サソリ固めで返してしまいました。翌年の同じ番組でも相撲が恒例になってしまって、「何をやっていいかわからないし、恥ずかしいですよ」と泣きついたんです。

「KOOさんはそんなこと気にしなくていいから。恥ずかしくなったら俺がもっと恥ずかしいことやってあげるから」

そのホリケンさんの一言に、すべてを委ねてみようと気持ちを切り替えることができました。そして、ホリケンさんとの相撲がバラエティ番組での立ち位置を確立したのだと、後に博多華丸・大吉さんから聞かされたんです。「『TRFの人にあんなことしてどうなの?』って芸人も引いていたんですけど、そこでKOOさんがじゃれ合ってくれましたよね。それで『この人はそういうふうにしていい人なんだ』と芸人が認識して、距離が縮まったんですよ」

思い返すと、バラエティという戦場に出るのにかっこつけていたんです。でも、それが一番かっこ悪い。そんなすかしている人間がいたら、いいチームワークができるはずがありません。プロの言葉を拒否しないで、身を任せたことが現在のDJ KOOにつながっています。

愛あるむちゃぶりには全力で応える

もうひとり、恩義を感じている芸人さんは、オードリーの若林正恭さん。一番雑にDJ KOOを扱うのですが、一番笑ってくれる人でもあります。お笑いは好きでよく見ているつもりですが、芸人さんと絡むときに、ここではこうして、こうきたらああする、というやりとりは本当にレベルが高いのでむずかしいのです。

オードリーさんの『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演したときに、私がわかっていなくて困っているところをとことん突いてくれました。『オールナイトニッポン』に出るにあたって、過去の放送回を聞いて予習したことをノートにまとめていきました。

予習ノートをつくっていることを知っていた若林正恭さんが、「今日は台本はいいから、KOOさんのノート通りにやってきましょう」と言い出して、私がノートに書いた通りに進行していったのです。読んだところに赤ペンで線を引いていったり、しまいにはラーメンマンのイラストを書かれたりしました(笑)。

予習してきたノートをめちゃくちゃにされるなんて経験してこなかったですから、若林正恭さんがノートに書き込むたびに、私は「何やってんの!」と応戦。そんな必死な姿を見て、春日(俊彰)さんが爆笑する、という流れに。

ラジオなのでもちろん落書きしている映像は見えないですが、そのやりとりを多くの人に楽しんでいただけて、神回なんて言われています。

ちなみに、家族内でのキャラクターもいじられ役です。自分のことを理解してくれている人たちから与えられた役割は、あれこれ考えずにやりきってみてはいかがでしょうか。

むちゃブリされたら、チャンス到来! 自分のキャラを思い切り開放しよう!!

準備にこだわりすぎない
準備をしないという「準備」

出演する番組の過去の放送回を見たり、共演者のSNSをチェックしたり、準備は欠かさないということは、これまでにご紹介してきました。準備することで「安心」を買うイメージですね。しかし、逆にまったく準備をしないときもあります。それは、「新鮮」さを自分が求めていたり、周囲から求められているときです。皆さんでしたら、朝会などで数分間スピーチするときや、運動会で綱引きに参加するときなどでしょうか。こういう場面では、わざわざ準備して臨む必要はないかもしれません。

驚きや感動を自然に演出できるので、セルフコントロールが苦手な人には、準備をしないのもおすすめしています。

準備は大事ですが、準備に固執しすぎてしまうと、「自分が準備をしてきたことを、この場で出してやる!」というように、気持ちが空回りすることも。それでは「自信」ではなく、「過信」になってしまいますから。

もっとも、30代のころは忙しすぎて、準備ができないこともありました。1995年の大晦日は、いまでも忘れられません。まずは赤坂のTBSで「輝く!日本レコード大賞』のリハーサルからはじまり、渋谷のNHKに移動して『紅白歌合戦』のリハーサル。

そこまでがTRFの動きで、そこからはH Jungle with Tとして『紅白歌合戦』のリハーサルをしたら六本木へ。ディスコ「ヴェルファーレ」のカウントダウンイベントのリハーサルをして、赤坂に戻ってTRFとして「輝く!日本レコード大賞』の本番。

『紅白歌合戦』にTRFとH Jungle with Tとして出演して、カウントダウンライブに参戦しました。移動中はとにかくダッシュで、小室哲哉さんが走っているところを見たのは、後にも先にもあのときだけです(笑)。『輝く!日本レコード大賞』も、『紅白歌合戦』も、ともに前年に続いて2回目の出演だったのですが、新鮮さを持って臨むことができました。

予期せぬ事態で、準備がかなわないこともあります。そうなったら、臆せず自分のパフォーマンスを発揮すればいいのです。

新鮮さや勢いが求められている仕事では、あえて最低限の準備で臨んでもOK!!

あと10歳若くなる! DJ KOO流 心・体・脳の整え方

DJ KOO

2022年8月2日

1,650円

単行本 232ページ

ISBN:

978-4-569-85244-7

池谷敏郎氏(医学博士)推薦!!「医師の理想とKOOさんらしさの絶妙な“落とし所“が満載!」“夜にウォーキング!?”“SNSを使いこなす”……バラエティーで大活躍・還暦超えアーティスト元気の秘訣。仕事/メンタル/食事/睡眠/人生/人間関係・・・全部に効く!54の「小さなルーティン」収録

「最近、年のせいか疲れやすくなってきた」「もうひと頑張りしたいのに気力が湧かない」「もしかして少しボケてきてかも」……そんなお悩みをDJ KOOが解決しちゃいます!ダンス&ボーカルグループTRFのDJとして平成の音楽シーンをけん引し、最近ではバラエティー番組でも大活躍。ノリの良さと明るいキャラクターで老若男女を魅了しているDJ KOOも、じつは「還暦」超え。60歳を超えても、日々全力で新しいことにチャレンジしたり、何十年も第一線で走り続けることができた「秘訣」とは。本書では、メンタル、健康、仕事、人生などDJ KOOを支えてきた選りすぐりの“ルーティン”を54個紹介。身体的な若返り効果はもちろん、即効で気分がアガること間違いなし!ミュージシャン仲間やアイドルグループ、芸人との交友エピソードも満載です。

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